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犬嫌いでも大丈夫!初対面の犬との接し方5つのコツ

犬が苦手でも大丈夫!初対面の犬と安心して向き合うために。

「犬が苦手なんて、ちょっと言いづらい…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?

私の友人にも、犬を飼っていないどころか、むしろ「ちょっと怖い」と感じていた女性がいました。でも、子どもが小学校に通うようになってから、公園や登下校でよく犬に出会うようになり、ママ友の家に遊びに行くとリビングに小型犬がいたりして…。
「うわっ」と思っても、周りの空気を壊したくなくて、笑顔でやり過ごす。けれど内心はドキドキして冷や汗。そんなことが何度もあったそうです。

あなたも同じようなことで悩んでいませんか?

「犬はかわいいけれど、ちょっと怖い」
「噛まれたことがあって、それ以来なんとなく苦手」
「犬が好きな人にどう思われるか不安」

どれも、決しておかしなことではありません。むしろ、犬好きな私から見ても、「ちょっと怖いな」と感じる場面はありますし、初対面の犬に対しては慎重になるのが普通です。

実際、犬にはそれぞれ性格があって、元気いっぱいで飛びついてくる子もいれば、初対面の人に対しては少し警戒心が強い子もいます。だからこそ、**「犬に慣れていなくても安心して接する方法」**を知っておくだけで、気持ちがぐっと楽になりますよ。

私自身、犬を10年以上飼ってきた中で、犬が苦手な方にどう接してもらうと犬も人も安心できるのかをたくさん見てきました。
この記事では、犬が苦手な方でも無理なくできる、初対面の犬との接し方のコツを、5つのポイントに分けてお伝えします。

怖がる気持ちを否定せず、でもちょっとずつ「犬との距離感」をつかんでいけるよう、やさしくご案内していきますね。

目次

犬に近づくときの基本ルールを知ろう|犬が怖い理由とその背景

犬とすれ違ったとき、思わず「ドキッ」としてしまうことってありますよね。
「吠えられたらどうしよう」
「突然飛びかかってきたら?」
そんなふうに、不安な気持ちが先に立ってしまうのは、ごく自然なことです。

特に、過去に怖い思いをした経験がある方にとっては、その記憶がよみがえってしまうもの。たとえば、小さい頃に大きな犬に吠えられたとか、手をなめられて「うわっ」と驚いたとか…。
実際、そうした記憶は“無意識の防衛反応”として、体に残っていることもあるのです。

では、なぜ犬に対して「怖い」と感じてしまうのでしょうか?
そこには、犬の行動の“読みづらさ”が関係しています。

たとえば、犬はこんな行動をとることがあります。

行動人が感じやすい印象実際の意味(犬の気持ち)
吠える威嚇している? 怖い…挨拶・警戒・甘えなどさまざま
尻尾を振る機嫌がいい?近づいてもいい?興奮や緊張、恐怖のときも振る
飛びつく攻撃されるのでは?喜びすぎて抑えられない感情

犬の気持ちは、見た目だけでは判断がつかないことが多いんです。
そのため、「どう接していいのかわからない」という不安が、“苦手意識”につながりやすくなります。

思い当たる節はありますか?

でも、ここで知っておいてほしいのは、犬のほうも「この人、なんだか緊張してるな」と感じているということ。
犬は人間の表情や動きをとてもよく見ていて、ちょっとした手の動きや視線の向け方で、「この人、敵じゃないな」と安心することもあれば、「ちょっと怖いかも…」と警戒してしまうこともあるんです。

つまり、「犬と安心して接するには、いくつかの“基本ルール”を知っておくこと」がとても大切なんですね。
このあとご紹介する5つのコツは、どれもシンプルで、誰でもできるものばかりです。

無理に犬を好きにならなくても大丈夫。
でも、「このくらいならできそうかも」と思える接し方がひとつでも見つかれば、あなたの気持ちはきっと楽になります。

犬が苦手な人でも安心!初対面の犬と接するときの5つのコツ

ここからは、実際に犬と接するときに覚えておくと安心な「5つのコツ」をご紹介します。
これらは、犬を10年以上飼ってきた中で、犬が苦手な方と犬との間に立ってきた経験から、本当に効果があったポイントばかりです。

一つひとつ、丁寧にお伝えしますね。

① いきなり手を出さない|犬に近づくときは「見るだけ」でOK

犬を見ると、「まずは手を出して挨拶しなきゃ」と思う方もいるかもしれません。でも、犬にとって“いきなり手が伸びてくる”のは、けっこう怖いことなんです。

特に、初対面の人から無言で手が出てくると、「この人、何するの!?」と驚いてしまう犬もいます。

犬に会ったときは、まずは数歩距離をとって、やさしい目で見守るだけで十分です。それだけでも、「敵じゃないよ」というメッセージが犬に伝わります。

もし犬の飼い主さんが「大丈夫ですよ、なでてみます?」と声をかけてくれた場合でも、「ちょっと見るだけで…」と笑顔でお断りしてもまったく問題ありません
無理をしない姿勢は、犬にとっても人にとっても、安心の第一歩です。

② 目をじっと見ない|犬との視線はふんわりとやさしく

犬と目が合ったとき、「睨まれている…?」と感じたことはありませんか?
実は犬の世界では、“目をじっと見つめる”という行為は対立や威圧のサインに受け取られることがあります。

そのため、初対面の犬とは「ふんわりと視線を外す」くらいがちょうどいいんです。
真正面からじっと目を見つめるのではなく、時々チラッと見るくらいにとどめましょう。

逆に、犬の方があなたをじーっと見てきたら、それは「この人、どんな人かな?」と観察している証拠です。
「こっちは敵じゃないよ」と伝えるように、やさしい表情を心がけて、必要以上に動かずにそっとしておきましょう。

③ 動きはゆっくり&大きな声を出さない

犬はとても敏感な動物です。人間のちょっとした動きにも、敏感に反応します。
特に、苦手意識があるときは、自分では気づかないうちに動きが大きくなったり、声が上ずってしまったりしやすいんですね。

でも、そうした「急な動き」や「高い声」は、犬にとっては刺激が強すぎることがあります。
なるべく、動きはゆっくり、声は普段よりワントーン下げて話すことを意識してみてください。

たとえば、飼い主さんに話しかけるときも、「あ、かわいいワンちゃんですね〜」とやさしい声で言うだけで、犬も「なんだか安心できる人かも」と感じやすくなりますよ。

④ 飼い主さんに一声かけて、犬との距離をとる

犬と接するときに一番大切なのは、「その犬のことを一番知っている人=飼い主さん」の意見を尊重することです。

たとえば、「この子、人見知りで…」とか「ちょっと興奮しやすいんです」など、飼い主さんが教えてくれる情報はとても重要です。
無理に犬と接しようとせず、まずは飼い主さんと会話して、犬との距離を測るのが安心への近道です。

私の知り合いに、犬が苦手なママさんがいたのですが、彼女はいつも「犬は苦手だけど、見るのは好きなんです」と、ニコニコしながら飼い主さんと話していました。
すると、犬の方もその穏やかな雰囲気に安心して、近づこうとしなくなるんですね。
結果として、彼女は「怖さがなくなってきたかも」と言っていました。

⑤ 「好きにならなきゃ」と思わなくて大丈夫

最後に一番大切なことをお伝えします。

犬に対して苦手意識があると、「こんなに犬好きな人ばかりの中で、自分だけ怖がってるのは変かな…」「犬を好きにならなきゃいけないのかな…」とプレッシャーを感じてしまうこともありますよね。

でも、大丈夫です。
犬を無理に好きにならなくても、仲良くならなくてもいいんです。

ただ、「こうすればお互いに嫌な思いをしないで済むんだ」という“接し方のコツ”を知っておくだけで、あなたの気持ちはグッと楽になります。
そして、犬にとっても「自分のことをちゃんと尊重してくれる人だ」と安心できるんです。

もし同じ方法を試すとしたら、「できそうなところから1つだけ」でも始めてみてくださいね。
それだけで、犬との関わりがちょっぴり優しく感じられるはずです。

犬との距離を縮める食事の工夫|エサの時間に見える犬の心

「ごはんの時間って、そんなに大事なの?」
そう思われるかもしれませんが、実は犬にとって“食事の時間”は、とても敏感で心を許した相手にしか見せない瞬間でもあります。

たとえば、私の犬(少し臆病な小型犬)は、知らない人が近くにいると、いつも大好きなごはんにも手をつけようとしません。
逆に、心を許している人がそばにいると、安心した表情でモグモグと食べ始めます。

それくらい、犬は「食べる」という行為に対して慎重な生き物なんです。
だからこそ、犬と仲良くなるきっかけとして「食」にまつわる距離感を大切にすることは、とても効果的なんです。

犬におやつをあげるときは「許可をとって、そっと手から」

もし、飼い主さんから「おやつあげてみますか?」と声をかけられたときは、自分の気持ちに余裕があればトライしてみるのもおすすめです。
ただし、いくつかの注意ポイントがあります。

注意点理由
飼い主さんに必ず許可をとるアレルギーや食事制限のある子もいます
おやつは手のひらに乗せて、下から差し出す指先からだと噛まれてしまうリスクがあります
犬が興奮していたら無理にあげない興奮状態ではうまく受け取れず、お互いに不安になります

このとき、あなたの手から犬がそっとおやつを食べてくれたら、それはとても大きな信頼のサイン
犬の中で「この人は安心できる存在かもしれない」と感じてくれている証拠なんですね。

無理に仲良くなろうとしなくても、「食」を通して自然に距離が縮まっていくことって、本当にあるんです。

食べ物の選び方が犬の健康や気持ちにも影響する

また、これは犬を飼っている立場としての視点になりますが、日々のごはんが犬の体調や性格に影響することを、私は何度も経験してきました。

たとえば、以前は合成保存料や添加物が多いフードをあげていたとき、うちの子はよくお腹を壊してイライラする様子も見られました。
でも、できるだけ自然な原材料のごはんに切り替えたところ、体調が安定し、落ち着きのある子に変わっていったんです。

もちろん、犬によって合う食べ物は違いますが、「食べるもので体って変わるんだな」と実感しました。

犬がイライラしていたり、落ち着きがない様子が気になるときは、飼い主さんに「最近、ごはんは変えてますか?」と軽く尋ねてみるのも会話のきっかけになります。
そうすることで、犬に関する理解が深まるとともに、自然と距離感も近づいていくかもしれません。

やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
人間と同じように、犬も「体の内側から安心できる環境」があると、気持ちにもゆとりが生まれるのだと思います。

犬が苦手でも大丈夫。あなたのペースで少しずつ慣れていこう

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
あなたの中にある「犬がちょっと怖い…」という気持ち、それは決しておかしなことではありません。
そして何より、「苦手だけど、少しでも理解しようとしている」その姿勢がとても素敵だなと思います。

私自身、犬が好きだからこそ、犬が苦手な方に無理をしてほしくないといつも思っています。
無理に触れ合わなくても、話しかけたり、そっと見守ったり、それだけで十分“犬と関わっている”ことになるんですよ。

焦らず、できることから少しずつ。

たとえば、すれ違う犬に笑顔で「こんにちは」と心の中で挨拶してみる。
飼い主さんに話しかけて、犬の名前を聞いてみる。
それだけで、犬との距離は少しずつ縮まっていきます。

犬は人間の感情にとても敏感で、相手が緊張していれば犬自身も緊張してしまうことがあります。
でも、あなたの心が少しでもほぐれてくれば、犬もきっとそれを感じ取ってくれます。

完璧じゃなくていいんです。
苦手でも、犬と心地よい距離を保てるなら、それは立派な“関わり方”です。

これからも、あなたらしく、あなたのペースで。
犬との関係をほんの少しずつ、築いていってくださいね。

👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。

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