
「朝だよ~、お散歩行くよ~」と声をかけても、むくっともせずにベッドから動かない。
やっと起きても、ぼんやりとした目でこちらを見るだけ…。
うちのシーズー、こたろうも7歳を過ぎたあたりから、そんな風に“朝の目覚め”が悪くなったんです。
それまでは目覚まし時計の音より早く起きて、しっぽをブンブン振って「早く行こうよ!」と言わんばかりだったのに。
季節のせい?年齢?それとも、どこか調子が悪いのかな?と、とても心配になりました。
あなたの愛犬も、同じようなことありませんか?
「最近、起きるのがつらそう」「前より活気がない気がする」──そんな風に感じていたら、ぜひこの記事を読んでみてください。
実は、犬の寝起きの悪さには“ちょっとした食材の工夫”が効くことがあるんです。
今日は、我が家で試してみて本当に変化があった方法を、やさしく丁寧にお話ししますね。
なぜ寝起きが悪くなるの?犬の「朝が苦手」な理由とは
犬って基本的には、飼い主さんの生活リズムに合わせてくれる生き物です。
でも年齢を重ねたり、体調や食生活に変化が出てくると、朝の目覚めに影響が出ることがあるんです。
うちのこたろうも、寝起きが悪くなってきた頃はちょうど7歳を過ぎて、シニア期に差し掛かった頃でした。
いくつかの原因が考えられるので、ここでわかりやすく整理してみますね。
原因 | 内容 | チェックポイント |
---|---|---|
💤 睡眠の質が落ちている | 深く眠れないことで、朝スッキリ起きられない | 寝ているとき、よく体勢を変える・物音に敏感になる |
🔋 代謝の低下 | 年齢による代謝ダウンでエネルギー切れに | 起きてもしばらくボーッとしている、動きが鈍い |
🍽 食事内容が合っていない | 必要な栄養が足りていないと、朝の元気が出にくい | 食いつきが悪い、便の状態が不安定 |
🧠 脳の働きがゆっくりになっている | シニア期に見られる軽い認知機能の変化も影響 | 名前を呼んでもすぐ反応しないときがある |
🌡 気温・環境の変化 | 特に冬場は体温調節がうまくできず、起きにくい | 冷えた床や寒い部屋で寝ていないか? |
「うちの子、どれか当てはまるかも…」と思い当たる節はありますか?
もちろん、病気などが原因のこともあるので、「いつもと違うな」と感じたら早めに獣医さんに相談してみてくださいね。
でももし、日常的な食生活や環境のちょっとした見直しで変わりそうだな…と思ったら、
次の章でご紹介する“ある食材”を取り入れるだけで、ふんわり朝の目覚めが良くなることがあるんです。
うちの子に効果があった、リアルな体験談とともに、詳しくご紹介しますね。
我が家で効いた“ある食材”とは?体験談と具体的な取り入れ方
朝の寝起きが悪くなったこたろうを見て、「何かできることはないかな…」と色々と試した中で、明らかに変化を感じた食材があります。
それが──納豆なんです。
えっ、納豆!?と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、犬にとって納豆って実は栄養価が高くて、代謝を助けたり、腸内環境を整えてくれる優秀な発酵食品なんです。
私が獣医さんからアドバイスを受けたのは、「シニア期に入ったら、腸と代謝のサポートが目覚めに効くよ」という言葉。
そして、「朝が苦手な子には、前日の夜ごはんに“少量の納豆”をプラスしてみて」と教えていただきました。
🍽 こたろうに納豆を取り入れたときのステップ
- 最初はごく少量(小さじ1/2くらい)からスタート
⇒ 初めて与える場合は、必ず加熱してからにしましょう。軽く電子レンジで温めると◎ - 夜ごはんに混ぜるスタイルで
⇒ 普段のフードに混ぜたり、すりおろした野菜にちょっと乗せたり。においが強いので少しずつ慣れさせます。 - 週に2~3回だけにとどめる
⇒ 食べ過ぎは逆効果になることもあるので、“補助食品”としての感覚で。 - 1週間ほど様子を見ながら継続
⇒ 3日目くらいから、明らかに「朝起きるのがスムーズになってきた!」と感じました。 - 納豆が苦手な子には…
⇒ 無理に与えず、似た効果が期待できる「発酵食品(ヨーグルト、ぬか漬けの汁を少量)」などを代用してもOK。
実際にどう変わったのか?
納豆を夜ごはんに取り入れてから、こたろうは朝のぼんやり感が減って、
「よっこらしょ…」ではなく、ちゃんと“スッ”と起き上がってくれる日が増えたんです。
もちろん、すぐに毎朝パッチリ!とまではいきませんが、
目覚めたときの目の力や、しっぽの動きが明らかに変わってきて…「やっぱり食事って大事なんだな」と実感しました。
もし同じ方法を試すとしたら、まずは少量ずつ、愛犬の体調や便の状態を見ながら始めてみてくださいね。
納豆以外にも、犬にOKな発酵食品はいくつかあるので、好みに合わせて工夫していくといいと思います。
「やっぱり食べるもので体って変わる」寝起き改善につながる食事のポイント
犬も私たち人間と同じで、食べるものの質やバランスで、日々の元気さがまったく違ってきます。
特に、朝スッキリ起きられるかどうかは、「夜ごはんに何を食べたか」が意外と影響するんですよね。
うちのこたろうも、納豆以外にいくつか食事を見直したことで、さらに寝起きがラクそうになりました。
ここでは、寝起きの悪さと関係の深い3つの栄養ポイントをご紹介します。
🥬1. 良質なタンパク質で“目覚めエネルギー”をサポート
犬の体は、夜眠っている間に修復や代謝をしています。
その材料になるのが、良質なタンパク質。これが不足すると、朝の「エネルギー切れ」につながることも。
おすすめなのは、以下のような消化吸収の良いタンパク源です。
タンパク源 | ポイント | 注意点 |
---|---|---|
鶏むね肉(皮なし・茹でたもの) | 消化が良くて低脂肪 | 味付けは一切NG |
白身魚(タラ・鯛など) | 胃腸にやさしい | 骨は必ず取り除く |
卵(加熱したもの) | アミノ酸バランスが良い | 生卵は避ける |
夜ごはんに、ほんの少しだけこれらを取り入れてあげると、翌朝の元気が違ってきますよ。
🌾2. エネルギーをゆっくり供給する“複合炭水化物”
血糖値が安定しないと、朝のだるさや集中力のなさにつながるのは犬も同じ。
そこで、急激に血糖値を上げない“複合炭水化物”を取り入れるのがポイントです。
こたろうには、小さく刻んだサツマイモやかぼちゃを、ふかして夜ごはんに混ぜてあげています。
ほんのひと口だけでも、翌朝のおめざの元気が全然違うんですよ。
🧠3. ビタミンB群・鉄分など「脳と血のめぐり」を助ける栄養素
寝起きのボーッとした状態には、脳や神経の働きを助けるビタミン類や、酸素を運ぶ鉄分も大切です。
納豆にも多く含まれていますが、以下のような食材にも含まれています。
- レバー(加熱して少量を)
- 小松菜(茹でて刻んで)
- ブロッコリー(やわらかく茹でて)
もちろん、何でもかんでも与えればいいわけではないので、
「少しずつ」「その子に合ったペースで」が基本です。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
愛犬がパワー不足かな?と感じたら、最近の食生活を振り返ってみるのもひとつのヒントになるかもしれません。
あなたのわんちゃんのごはん、最近どんな内容でしたか?
気になることがあれば、ぜひ見直してみてくださいね。
焦らず、できることから少しずつ。あなたと愛犬の朝が、もっと心地よくなりますように
「うちの子、朝が弱くなったな…」
そんな小さな変化にも気づけるあなたは、きっととてもやさしくて、わんちゃん思いの素敵な飼い主さんですね。
今回ご紹介した「納豆」というシンプルな食材。
もちろん、すべてのわんちゃんに劇的な効果があるわけではありません。
でも、「何かしてあげたい」と思うその気持ちが、きっと愛犬の体にも、心にも届くはずです。
私も最初は、「年のせいかな」「こんなものかな」と思っていました。
でもほんの少し、食事を見直してみたり、夜のごはんに“ちょい足し”してみるだけで、
あの寝ぼけ顔がシャキッと変わっていく様子に、本当に驚きました。
朝、目が合ったときの表情。
しっぽをフリフリしながら「おはよう」って近づいてくる姿。
そんな“当たり前だけどかけがえのない朝”を、これからも一緒に迎えていけたら…素敵ですよね。
焦らず、できることから少しずつ。
わんちゃんのペースを大切にしながら、あなたにしかできない愛情のかたちでサポートしてあげてくださいね。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。