
「さぁ、お散歩いこっか!」とリードを手にワクワクしているとき、
愛犬が急にぺたんと座り込んでしまう…。
最初は「可愛いなぁ」なんて微笑んでいたけれど、何度も繰り返されるうちに、
「もしかして、どこか具合が悪いのかな?」と心配になってしまったり。
あなたも、そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実は、うちの柴犬のコタロー(3歳)も、まったく同じだったんです。
元気に歩いていたかと思うと、急に立ち止まって、ぺたん。
最初は理由がわからず、「なんで歩かないの?」「どこか痛いの?」と焦ってしまいました。
けれど、焦れば焦るほど、コタローはますます動かなくなってしまって…。
リードを引っ張るのもかわいそうだし、無理に歩かせたらもっと嫌がりそうだし、
私もどうしていいかわからなくなって、立ちすくんだことを今でもよく覚えています。
「もしかして、私の対応が悪いのかな?」
「このままじゃお散歩が嫌いになっちゃうかも…」
そんな不安でいっぱいでした。
今こうしてこの記事を書いているあなたも、
きっと同じような気持ちで悩んでいるのではないでしょうか?
安心してください。
散歩中に座り込むワンコには、ちゃんと理由があるんです。
そして、その理由がわかれば、少しずつ心も軽くなっていきます。
【散歩中に座り込む犬の本当の理由】なぜ歩かなくなるの?
「うちの子、どうして急に座り込んじゃうんだろう?」
こんなふうに思ったこと、きっとありますよね。
実は、散歩中に座り込む行動には、いくつかの原因や背景が考えられるんです。
焦らず、ひとつずつ紐解いていきましょう。
①疲れすぎている
まずシンプルに考えられるのが「疲労」です。
まだ若い3歳の柴犬でも、気温が高い日や、長距離を歩いたあとなどは、
思った以上に体力を消耗しています。
犬は我慢強いので、疲れていても無理して歩こうとすることが多いのですが、
限界を感じると、ぺたんと座り込んで「もう休みたいよ〜」とサインを出しているのかもしれません。
最近、お散歩コース長くなっていませんか?
「思い当たる節はありますか?」
②どこかに違和感・痛みを感じている
見た目ではわからなくても、足の裏に小さな傷があったり、
肉球がアスファルトで熱くなってしまっていることもあります。
また、関節に違和感があったり、軽い捻挫のようなものでも、
犬は「動きたくない」と感じてしまうんです。
特に、柴犬は痛みを顔に出しにくい犬種なので、
「大丈夫そう」に見えても、実は不調を抱えていることも。
いつもと違う歩き方をしていないか、少し注意して見てあげてくださいね。
③心理的な理由(不安・ストレス)
これ、意外と多いんです。
例えば、近くで工事をしていて大きな音がしていたとか、
他の犬とすれ違って怖かった記憶が残っているとか…。
「ここを通るのはイヤだな」という場所があると、
ワンコは立ち止まったり、座り込んだりして、静かに抵抗することがあるんです。
うちのコタローも、ある日、道端の大きなバイクの音にビックリしてから、
その道を通るときだけ急にぺたんと座り込むようになったことがありました。
犬って、すごく繊細なんですよね。
④単純に「もっと散歩を楽しみたい」だけのことも
また、座り込む=ネガティブな理由ばかりではありません。
散歩が楽しすぎて、「もっとここにいたいよ〜」というアピールだったり、
好きな匂いをたっぷり嗅ぎたいだけ、という場合も。
特に好奇心旺盛な子にはよくある行動です。
「これって、うちの子にも当てはまりそうかも?」
そんなふうに感じるものが、いくつかありましたか?
このように、散歩中に座り込む背景にはさまざまな理由が隠れています。
【散歩中に座り込む犬への対処法】うちの子で効果があった方法とは?
原因がわかったら、次に知りたいのは「じゃあ、どうしたらいいの?」ですよね。
焦らなくて大丈夫。
ひとつずつ、できることから試していきましょう。
ここでは、うちのコタローで実際に試して効果があった方法を中心に、
具体的にご紹介していきますね。
ステップ①「まずはそっと様子を観察する」
座り込んだとき、ついリードを引っ張ってしまいがちですが、
まずは深呼吸して、少しの間、そっとしてあげてください。
「疲れているのかな?」「何か怖いことがあったかな?」と、
そのときの表情や周囲の様子を観察するだけでも、ヒントが見えてきます。
うちのコタローも、最初は「どうして?!」と引っ張ってしまったことがあったのですが、
それが逆効果だったんです。
リードを引っ張られると、犬は余計に不安になったり、頑固モードに入ったりします。
もしあなたも同じ方法を試すとしたら、
「よしよし、大丈夫だよ」と優しく声をかけながら、
その場でしゃがんで目線を合わせてみてください。
それだけでも、犬の緊張がふっと緩むことがあります。
ステップ②「抱っこは最終手段に」
座り込んだとき、抱っこして移動するのはラクに見えるかもしれませんが、
毎回それをしてしまうと、「座り込めば抱っこしてもらえる」と覚えてしまうことも。
体力や安全面に問題がなさそうなら、少し待ってみたり、
別方向に誘導してみるのがおすすめです。
コタローの場合は、お気に入りのおもちゃ(音が鳴る小さなボール)をポケットに忍ばせておいて、
座り込んだときに「見てごらん、楽しいことあるよ!」と声をかけると、
すっと立ち上がってくれることが増えました。
「もし、うちの子にも使えそうなお気に入りアイテムがあるかも?」
と探してみると、きっと助けになると思います。
ステップ③「コースや時間帯を見直す」
もし疲れやすさや、周囲の環境ストレスが原因かもしれないと感じたら、
お散歩コースや時間帯を見直してみるのも、とても効果的です。
うちは、日中の暑い時間に歩いていたのを、朝夕の涼しい時間帯に変えたことで、
コタローの座り込みがぐっと減りました。
また、人通りの少ない公園コースに変えたことで、
ストレスが少なくなり、楽しそうに歩いてくれるようになったんです。
小さな変化でも、ワンコにとっては大きな安心に繋がるんですよね。
ステップ④「無理強いしないこと」
一番大切なのは、「無理に歩かせない」ことです。
犬にも「今日はちょっと歩きたくないなぁ」という日があるんだと思います。
そんなときは、少し歩いただけで引き返しても、全然いいんです。
「今日のお散歩、ちょっと短めでもいいよね」
そんなふうにゆったり構えていると、自然と犬もリラックスして、
次の日にはまた元気に歩き出してくれることもありますよ。
いかがでしたか?
「この方法、試してみたいな」と思えるものがあったでしょうか?🐶
【散歩中に座り込む犬に効くかも】栄養・食事の見直しでできるサポート
実は、散歩中に座り込んでしまうワンコの中には、
「体力が落ちている」「筋力が十分でない」ことが原因の子もいます。
そして、その体力や筋力に深く関わっているのが、
日々のごはんと栄養バランスなんです。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
私自身、コタローの食事を少し見直しただけで、
驚くほどお散歩の様子が変わった経験があります。
「うちの子も、もしかしてごはんが影響してるかも?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
ポイント①「タンパク質をしっかり摂る」
筋肉や体力の源になるのは、やっぱり良質なタンパク質。
犬にとっても、人間と同じく、筋肉は健康の土台です。
特に若い柴犬のように元気に動きたい子には、
しっかりとした筋肉のサポートがとても大切なんです。
うちは、いつものフードに「タンパク質量が高めのもの」を選ぶようにして、
さらに、茹でた鶏ささみや白身魚をトッピングする日も取り入れました。
すると、コタローの足取りがぐっと軽くなったんですよ。
【タンパク質を意識するコツ】
やること | 具体例 |
---|---|
フードを見直す | 成分表で「たんぱく質含有量」が多いものを選ぶ |
手作りトッピング | 茹でた鶏肉、白身魚、豆腐などを少量プラスする |
「今あげているごはんの成分表、改めて見たことありますか?」
もしまだなら、一度チェックしてみるのもおすすめです。
ポイント②「ビタミン・ミネラルも大切に」
体の回復力やエネルギー代謝には、ビタミンやミネラルも欠かせません。
特に、ビタミンB群やマグネシウムは、疲労回復に役立つ栄養素なんですよ。
例えば、旬の野菜を細かく刻んでトッピングするだけでも、
自然な形でビタミンやミネラルを補えます。
うちは、かぼちゃ、にんじん、ブロッコリーを蒸して小さくして、
週に何回かごはんに混ぜています。
【ビタミン・ミネラル補給の工夫】
やること | 具体例 |
---|---|
野菜トッピング | かぼちゃ、にんじん、ブロッコリーなどを細かくして少量 |
サプリに頼らず自然に | できるだけ自然な食材から摂る |
「野菜、うちの子食べてくれるかな?」
と心配な場合は、ほんの少しからスタートしてみてくださいね。
ポイント③「水分補給も忘れずに」
意外と見落としがちなのが、水分補給。
水分が不足すると、血液の巡りが悪くなり、疲れやすくなったり、
筋肉のパフォーマンスも落ちてしまいます。
特に暑い季節や、乾燥する冬場は、散歩前後にしっかり水を飲ませるよう意識しましょう。
うちは、散歩帰りに少しだけヤギミルクをあげる日もあります。
「お散歩お疲れさま!」というごほうびにもなって、喜んで飲んでくれるんですよ。
ごはんのちょっとした工夫が、体力や元気に直結することって、本当にあるんです。
あなたも、できそうなところから少しずつ試してみませんか?
【焦らず少しずつ】散歩中に座り込むワンコと歩むために
散歩中に急に座り込んでしまう愛犬…。
最初は驚いたり、戸惑ったり、心配で胸が締め付けられるような思いになりますよね。
でも、今日お伝えしてきたように、
そこには疲れや不安、ほんの小さな「嫌だな」という気持ち、
あるいは「もっと楽しみたい!」というワクワクが隠れていることもあります。
そして、その理由は、決して悪いことではないのです。
座り込んでしまうその瞬間も、愛犬からの大切な「今の気持ち」のメッセージ。
その声に気づいてあげられるだけで、きっと、あなたとワンコの絆はもっと深まっていきます。
焦らなくて大丈夫。
できることから、少しずつ、少しずつ。
お散歩も、ごはんも、あなたとワンコのペースでいいんです。
私も、うちのコタローと一緒に、たくさん失敗しながら、
ゆっくり、じっくり、歩んできました。
あなたにもきっと、あなたたちだけの素敵な「お散歩スタイル」が見つかります。
あなたと愛犬の毎日が、もっともっと楽しく、温かいものになりますように。
心から、応援しています。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。