
うちの子も突然怒るようになって心配でした…犬の唸りや怒りに悩むあなたへ
「最近うちの子、ちょっとしたことで唸るようになってきて…」
そんなご相談、実はとても多いんです。
うちのミニチュアダックスの“こむぎ”も、3歳を過ぎたあたりから、少し変わったんです。
それまでは、多少のことでは怒るような子じゃなかったのに、
ある日、ブラッシングをしていたら「ウーッ…」と低く唸ったんです。
「あれ?今、怒った?」
最初は気のせいかと思いました。でも、それが何度か続いて…。
おもちゃを取り上げようとしたとき。
足を拭こうとしたとき。
ちょっと無理に抱っこしたとき。
最初はびっくりしましたし、正直少し怖くもなりました。
「このまま噛んだりするようになったらどうしよう…」って。
でも、だからこそ、この記事を読んでくださっているあなたの気持ち、すごくわかります。
大切な家族であるわんちゃんが怒るようになると、
「もしかして私、嫌われた?」
「なんかストレスを与えてるのかな?」
って、不安になりますよね。
あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
怒るようになったわんちゃんと、これからどう接していけばいいのか、
原因と向き合いながら、一緒に考えてみませんか?
犬が突然怒るようになる原因とは?その裏にある“気持ち”に寄り添って
犬が唸ったり怒ったりするのには、必ず「理由」があります。
私たち人間も、イライラしたときや不安なとき、つい声が荒くなったりしますよね。
犬も同じで、「怒る」という行動の裏には、さまざまな感情や状況が隠れていることが多いのです。
犬が怒るとき、こんなサインはありませんか?
- 特定の場面だけで怒る(例:ごはん中、寝ているとき、触られたとき)
- 唸る前に耳がピンと立ったり、しっぽを振らなくなったりする
- 目をそらす、舌をペロペロと出す、体を硬直させる など
これらは、犬からの「もうやめて」「今は触らないで」というサインかもしれません。
では、なぜ突然怒るようになるのでしょうか?
主な原因とその背景
原因 | 背景にある犬の気持ち・状況 |
---|---|
痛み・体調不良 | 関節痛、歯の痛み、皮膚トラブルなどで触られると不快 |
加齢・変化への敏感さ | シニア期に入ると神経が敏感になることも |
トラウマ・嫌な記憶 | 過去に似た状況で嫌なことがあった経験 |
テリトリー意識 | 自分のもの(おもちゃ・ベッドなど)を守ろうとする |
不安やストレス | 環境の変化や家族の忙しさを感じ取って不安に |
特に多いのが、「痛み」や「不快感」が原因になっているケースです。
うちの子“こむぎ”も、実は歯茎に炎症があり、それが原因で口元を触ると怒るようになっていたんです。
その時はまったく気づかず、「性格が変わっちゃったのかな…」とすごく悩みました。
あなたのわんちゃんにも、思い当たる節はありますか?
もちろん、すべての犬に当てはまるわけではありません。
でも、「怒っている」のではなく、「嫌だよ」「怖いよ」「痛いよ」と伝えている可能性がある、という視点を持ってみると、
わんちゃんの見え方がちょっと変わるかもしれません。
私の犬も唸るようになった…実際に試した“怒りの対処法”と心がけ
「なんで怒るの?」と戸惑いながらも、私は“こむぎ”としっかり向き合うことにしました。
ここでは、私が実際にやってみて効果があった方法を、順を追ってご紹介します。
ステップ①:「怒る前のサイン」に敏感になる
犬は、いきなり怒るのではなく、必ず“前ぶれ”を出しています。
耳が動いたり、目をそらしたり、体を硬くしたり。
この「サイン」を見逃さないよう、じっくり観察するようにしました。
例えば:
- 触ろうとしたときに体を引いた →「今は嫌なのかも」
- 耳を倒したり、目をそらす →「プレッシャーに感じてる?」
この段階で手を止めるだけでも、唸る回数がぐっと減りました。
ステップ②:無理やり○○しない
以前の私は「足拭きは毎回しないと」「歯みがきは絶対」など、良かれと思ってやっていたことが、
実は“こむぎ”にとってはストレスだったようです。
今はこんなふうに工夫しています:
ケア内容 | 工夫したこと |
---|---|
足拭き | 最初はタオルを見せるだけ→慣れてから1本ずつやさしく拭く |
歯みがき | 指にガーゼを巻いて少しずつ→数秒でもOKとする日も |
ブラッシング | 必ず声をかけてから→イヤがったらすぐやめるように |
無理に完璧を目指さず、「今日はここまでできたね」と褒めながら、ゆっくり慣れてもらいました。
ステップ③:「この時間は安心だよ」を積み重ねる
怒りや唸りは、信頼や安心感で和らぐことが多いです。
そこで私は、怒るシチュエーションとは全く関係ない時間に、
「一緒にゆっくり過ごす時間」を意識して増やしました。
- 何もせずに、ただ横に座ってなでる
- 名前を呼んでアイコンタクトをとる
- いつもと違う穏やかな声で「ありがとう」「がんばったね」と声かけ
こんな風に、こちらの“気持ち”を穏やかに伝えることで、
こむぎの表情もどんどん柔らかくなっていったんです。
ステップ④:必要なら専門家の手も借りて
実は私は途中で、「これ以上は一人じゃ難しいかも」と感じ、動物病院で相談もしました。
結果、軽い歯肉炎が原因とわかり、治療したことで明らかに唸る回数が減ったんです。
もし同じ方法を試すとしたら、
「怒りをやめさせよう」とするのではなく、
「何が嫌なのかな?」「どうしたら安心できるかな?」と、一緒に考える姿勢が大事だと思います。
やっぱり、食べるもので犬の気持ちも変わる?怒りや不安と“ごはん”の意外な関係
「えっ、食事で怒りっぽさが変わるの?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。でも実は、わんちゃんの感情の安定やストレス耐性には、日々の食事が深く関係しているんです。
私自身も、こむぎの「唸る」「不機嫌そう」といった様子が続いていたとき、ふと思い返しました。
「そういえば最近、ごはんの内容がちょっと雑だったかも…」と。
当時は忙しさからドライフードだけで済ませがちで、トッピングや手作りをする余裕もなくて…。
でも、少し意識を変えてみたことで、こむぎの様子がほんの少しずつ、穏やかになっていったんです。
犬の感情をサポートする栄養素とは?
栄養素 | 働き | 多く含まれる食材の例 |
---|---|---|
トリプトファン | 幸せホルモン「セロトニン」の材料 | 七面鳥、卵、チーズ、大豆製品 |
オメガ3脂肪酸 | 脳の働きをサポートし、炎症を抑える | 魚(特にサーモン、イワシ)、亜麻仁 |
ビタミンB群 | 神経のバランスを整える | レバー、緑黄色野菜、卵黄 |
マグネシウム | イライラを抑えるミネラル | ほうれん草、バナナ、豆類 |
※与える食材は必ず犬に与えてよいものを確認して、加熱や細かくするなど工夫が必要です。
特に「トリプトファン」は、人間のサプリでも“メンタルケア”によく登場しますよね。
これを意識的に取り入れたことで、こむぎは以前よりも「落ち着いている時間」が増えたように感じます。
手軽にできる“ちょい足し”工夫
「いきなり手作りはハードルが高い…」という方も多いと思います。
そんなときは、いつものフードにちょっとだけプラスしてみるのがおすすめです。
例:
- ゆでたささみを細かくしてトッピング
- ゆで卵の黄身を少量まぜる
- 細かく刻んだ茹でかぼちゃや人参を少し加える
- オメガ3オイル(動物用)を数滴たらす
どれも1分以内でできるような簡単な工夫ですが、「食べる楽しみ」も増えて、
そのワクワクした時間がわんちゃんの“心の安定剤”になるんです。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
それはきっと、人も犬も同じこと。
あなたのわんちゃんは、最近どんなごはんを食べていますか?
もし「なんとなく怒りっぽいかも…」と感じたら、少しだけ栄養の角度からも見直してみると、
新しい発見があるかもしれません。
犬が怒るようになっても大丈夫。焦らず少しずつ、できることから
「うちの子が、前より怒るようになった」
それに気づいたときの、あのモヤモヤとした不安。
“こむぎ”が唸るようになったときの私自身の気持ちを思い出すと、
今こうして記事を読んでくださっているあなたの胸の内が、とてもよくわかります。
でも、大丈夫です。
怒りの裏には、必ず理由があります。
そして、その理由に気づこうとする“あなたの優しさ”が、何よりも大切なんです。
私が実際に感じたことは――
犬が怒るようになるのは、「困った行動」ではなく「伝えようとしているサイン」だということ。
そのサインに、少しずつ耳を傾けることができたら、きっとわんちゃんは変わっていきます。
毎日完璧にできなくていいんです。
今日は怒らなかった、今日はちょっと落ち着いていた――
そんな小さな一歩一歩を一緒に積み重ねていけたら、それだけで充分です。
焦らず、できることから少しずつ。
きっとあなたのわんちゃんも、「わかってくれてる」と感じて、また笑顔を見せてくれますよ。
どうか、今日より明日、明日より来週、
あなたとわんちゃんの暮らしが、もっと優しく、もっと穏やかになりますように。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。