
「犬が目をそらすのはなぜ?」…うちの子もそうでした
「うちの子、話しかけるとパッと目をそらすんです」
このご相談、実はすごく多いんです。私自身も、初めて犬を飼い始めた頃はまさに同じことで悩みました。
愛犬が目を合わせてくれない。
なんだか避けられているみたいで、ちょっと悲しい気持ちになりますよね。
特に名前を呼んだり、優しく声をかけたときに目をそらされると、「嫌われちゃったかな…」なんて不安にもなります。
私の愛犬も、私がじーっと顔を見ていると、クルッと視線をそらしたり、目を細めたり、しまいには背中を向けることもありました。
当時はまだ犬の気持ちの読み取り方がよく分からず、「もしかして怖がられてる…?」と心配になったのをよく覚えています。
でも、今ならわかります。
犬が目をそらすのにはちゃんと理由があるんです。そしてそれは、私たちが思っているような「嫌い」とか「拒絶」とは、まったく違う気持ちなんですよ。
あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
今回は、犬が目をそらす理由とその時の気持ちについて、愛犬のしぐさや表情からやさしく読み解いていきます。
少しでも安心できるよう、私自身の経験や対処法も交えてお話ししますね。
犬が目をそらす本当の理由とは?しぐさの意味と心理を解説
「犬が目をそらす=嫌われている」
そう思ってしまう気持ち、とてもよくわかります。でも実は、そのしぐさには犬なりの“やさしさ”や“気づかい”が込められていることが多いのです。
犬は人間とは少し違うルールでコミュニケーションをとります。
その中で、「目を合わせる」という行為は、とても強い意味を持つサインなんです。
🐾目を合わせる=挑発?緊張?犬の世界のルールとは
犬にとって、じっと目を見ることは**「ケンカを売っている」**と思われることもあります。
野生の本能が残る犬の世界では、視線は「力比べ」や「警戒」の意味を持つからです。
たとえば、あなたが愛犬に優しく話しかけながら、自然と目を見てしまうとしますよね。
そのとき、犬がパッと目をそらしたとしたら、それは**「敵意はないよ」「落ち着いてね」という平和のサイン**かもしれません。
目をそらすことで、「ぼくは争いたくないよ」という気持ちを伝えていることもあるのです。
まるで「ねえママ、そんなにジーッと見ないで。ちょっと緊張しちゃうよ〜」なんて声が聞こえてきそうですよね。
思い当たる節はありますか?
犬の性格にもよりますが、優しくて空気を読める子ほどこうした控えめなしぐさをする傾向があります。
特に、トイプードルのように人の感情に敏感な犬種は、目をそらすことで「場を和ませたい」と思っていることもあるんです。
🐾表情と組み合わせて気持ちを読み解くポイント
犬のしぐさは“組み合わせ”で見るのがコツです。
目をそらすだけでなく、表情や体の動きにも注目してみましょう。
しぐさの組み合わせ | 犬の気持ちのヒント |
---|---|
目をそらしつつあくびをする | 緊張している・場を落ち着かせたい |
目をそらして口角を少し上げている | やさしい気持ち・リラックスしている |
目をそらしながら耳が後ろに下がる | 少し不安・でも敵意はないよというサイン |
目をそらしてしっぽをゆっくり振る | 距離をとりたいけど、嫌っているわけではない |
こうしたサインが読み取れるようになると、愛犬との心の距離がぐっと縮まります。
「目をそらす=無視」ではないんですね。
むしろ、「ママ、大好きだからこそ…あんまり見つめすぎないで♡」という、奥ゆかしい愛情表現かもしれません。
目をそらす犬への接し方|実体験から学んだ安心させる方法
私が初めてうちの子(当時2歳のトイプードル)に目をそらされたとき、「あれ?嫌われたのかな…」とドキッとしました。
でも、その後いろいろと犬の行動心理を学びながら、試行錯誤を重ねたことで、“目をそらすこと”は悪いことではないと心から思えるようになりました。
ここでは、私自身の経験をふまえて「犬が安心できる接し方」をご紹介します。
あなたの愛犬も、ちょっとした工夫でグンとリラックスしてくれるかもしれません。
🧡【ステップ1】まずは“じっと見つめすぎない”ことを意識してみる
愛犬の目をのぞき込んでしまうのって、愛おしさゆえのクセですよね。
私もよく「かわいい〜♡」って言いながら顔を近づけて見つめていました。
でも実はこれ、犬にとっては「ちょっとプレッシャー…」なこともあります。
とくに控えめな性格の子や、警戒心が強めの子には「じーっと見つめる」よりも、
- 軽く目線を外しながら
- 柔らかい声で話しかける
- 顔の角度を少しだけ斜めにする
といった接し方のほうが、グッと安心してくれます。
「もし同じ方法を試すとしたら…」
ぜひ、次に話しかけるときに目線を少しずらしながら、そっと名前を呼んでみてください。
うちの子は、これを続けていくうちに、逆に自分からじっと私の目を見てくれるようになりました。
🧡【ステップ2】視線よりも“声”や“手の動き”で伝える
犬にとって、目よりも声のトーンやしぐさのほうが安心感を与えやすいこともあります。
私が試したのは、「おはよう」や「ごはんだよ」のときに、にっこり笑いながら少し高めの声で話しかけること。
そしてそのときに、視線は無理に合わせず、優しく頭や首元をなでるだけにしていました。
すると不思議と、愛犬の表情がパッとやわらかくなるようになって、
「あ、ママご機嫌だね〜♪」とでも言いたげに、安心したような顔でしっぽを振ってくれるようになったんです。
声って、本当に大事なんですね。
🧡【ステップ3】“目をそらす=信頼している証”と受け止める
実は、「目をそらす」こと自体が、飼い主さんを信頼しているからこそできる行動でもあるんです。
たとえば、相手に不信感があるとき、犬は緊張してじーっと見つめたり、逆に警戒して後ずさりします。
でも、目をそらしてリラックスしているなら、それは「ここは安全」「この人は怖くない」と感じているからこそ。
「無視された」と思うのではなく、「リラックスしているんだな」と受け止めてあげると、
あなたの心もふっと軽くなると思いますよ。
目をそらす犬に合った食事と心のケア|ごはんで変わる安心感
「えっ?目をそらすのに食事が関係あるの?」と思われたかもしれません。
実は、犬のしぐさや感情の安定には“食事の質”が大きく関係していることが、私の経験上とても多いんです。
うちの子も、以前は少しの物音や目線に敏感に反応していたのですが、食事を見直してから、驚くほど落ち着くようになりました。
まるで心のバランスが整ったかのように、表情もしぐさも柔らかくなったんです。
🥕心と体を支える食事は、落ち着きや安心感を育ててくれる
犬にとって食事は、「栄養を摂る」だけでなく「心の安定」にもつながる大切な時間です。
特に、不安を感じやすい子や緊張しやすい性格の子には、精神的な安定をサポートする栄養素を意識してみるのがおすすめです。
たとえば、私が気をつけているのはこんなポイントです:
食事のポイント | 期待できる効果 |
---|---|
良質なたんぱく質(鶏肉・魚など) | 筋肉だけでなく、心の安定にも◎ |
オメガ3脂肪酸(魚油・亜麻仁油) | 脳の健康を保ち、神経の興奮を抑える |
トリプトファン(七面鳥・チーズなど) | セロトニンの生成に関与し、リラックス効果が期待できる |
ビタミンB群やマグネシウム | ストレスを和らげ、神経を穏やかに保つサポートに |
これらをバランスよく取り入れるように意識してから、
うちの子は「急にビクッとする」「目を合わせたくなさそうにする」ような行動がかなり減りました。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
あなたの愛犬のごはんにも、ちょっとした工夫を加えてみると、心の落ち着きがぐんと変わってくるかもしれません。
🍽「ごはんタイム」自体を心のケア時間にしてみよう
食事の内容だけでなく、「ごはんの時間の過ごし方」も実はとても大切です。
目をそらすような不安を感じやすい子には、食事中の環境を工夫することで、心の安定につながります。
こんな工夫、取り入れてみませんか?
- 静かな場所で食べさせる(テレビや生活音が少ない場所)
- 飼い主がそばにいて見守る(でも見つめすぎない)
- 急がせないで、ゆっくり食べられる環境を作る
- 「おいしいね」と優しく声をかけてあげる
うちでは、ごはんの時間になると、「今日も一緒に食べられてうれしいね」と声をかけながら、優しくなでてあげています。
それが日々の「安心ルーティン」となり、今ではごはんタイムが一番リラックスしている時間かもしれません。
あなたの愛犬は、ごはん中どんな様子ですか?
ちょっとした雰囲気づくりで、「ママの目を見ても大丈夫」って思えるようになるかもしれませんよ。
目をそらす犬の気持ちに寄り添って|ゆっくり向き合う大切さ
「目をそらす」という行動の裏側には、犬なりのたくさんの気持ちが隠れています。
それは時に緊張であったり、優しさであったり、あなたを信頼している証でもあります。
「嫌われてるのかな?」と不安に感じるのは、それだけあなたが愛犬のことを大切に思っている証拠。
そのやさしさと想いは、ちゃんと伝わっていますよ。
私もかつては、目をそらされたときにショックを受けたり、少し切なくなったりしたこともありました。
でも今では、「あ、この子なりに気をつかってくれてるんだな」「今はちょっと緊張してるのかな」と、
そのしぐさに愛しさすら感じるようになりました。
愛犬は、人間のように言葉では伝えられない分、目や耳、しっぽや足の向きで一生懸命コミュニケーションを取ってくれています。
だからこそ、焦らず、できることから少しずつ。
「どうして?」ではなく、「そうだったんだね」と受け止めてあげることで、
きっと心の距離がまた少し、近づくはずです。
そして何より、“目をそらす”というのは、あなたのことを大切に思っているからこそ生まれるしぐさなのかもしれません。
その気持ちを、優しく受け止めてあげてくださいね。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。