
うちのミニチュアダックス、ココ(現在10歳)も、7歳を過ぎたあたりから「鼻水」が出るようになりました。
最初は「寒い日だったからかな?」「たまたまかな?」と思っていたのですが、気づけば毎日のように鼻が濡れていたり、くしゃみをしたり…。ティッシュで拭くことも増えて、なんだか心配になってきたんです。
「風邪かな?」「まさかどこか悪いのかな…?」と、頭の中は不安でいっぱいでした。
夜も「大丈夫かな?」と何度も様子を見に行って、眠れない日が続いたこともありました。
あなたも、同じようなことで悩んでいませんか?
鼻水って、人間ならちょっとした風邪のサインにもなりますが、犬の場合はその原因がとても幅広く、判断が難しいこともありますよね。
この記事では、そんな「犬の鼻水」に悩む飼い主さんのために、私の経験を交えながら「なぜ起こるのか」「どう対処したらいいか」そして「毎日のごはんでできるサポート」について、やさしく丁寧にお話ししていきます。
「病院へ行くべきか迷ってる…」「ちょっとした変化だけど心配」そんな気持ちに、少しでも寄り添えたら嬉しいです。
【犬の鼻水が出る原因とは?】風邪・アレルギー・異物の可能性をやさしく解説
犬の鼻水には、いろいろな原因があります。
単なる風邪のような一過性のものから、アレルギーや鼻の中の異物、時には少し深刻な病気が隠れていることもあります。
「なぜ、うちの子の鼻水は止まらないの?」と不安に思ってしまいますよね。
ここでは、犬の鼻水に関わる主な原因を、できるだけわかりやすく紹介します。
思い当たる節があるかどうか、チェックしながら読んでみてくださいね。
🌀1. 風邪・ウイルス感染
季節の変わり目や急に冷え込んだ夜など、寒さで体が冷えると、犬も風邪をひくことがあります。
人と同じように、風邪をひくと「透明でサラサラした鼻水」が出ることが多いです。
他にも以下のような症状が一緒に見られると、風邪の可能性が高まります:
症状 | 見られやすい例 |
---|---|
鼻水 | 透明、粘り気が少ない |
くしゃみ | 回数が増える |
元気がない | いつもより寝てばかり |
食欲低下 | ごはんを残すようになる |
咳 | 喉がゴロゴロ鳴るような咳 |
軽度であれば、暖かくしてゆっくり休ませることで回復することもありますが、長引くようであれば獣医さんの診察を受けるのがおすすめです。
🌼2. アレルギー反応
最近、春や秋など花粉が多い時期や、空気が乾燥している時期になると、愛犬の鼻水が増えていませんか?
アレルギーが原因の場合、次のような特徴が見られます:
- 鼻水が出る時期が毎年だいたい同じ
- 目や鼻を前足でこすろうとする
- くしゃみが頻繁に出る
- 鼻水が透明で水っぽい
特にミニチュアダックスや柴犬など、一部の犬種はアレルギー体質になりやすい傾向があります。
花粉やハウスダスト、香料の強い柔軟剤、飼い主さんの香水など、身近なものが原因になっていることも…。
「いつもと違う洗剤に変えた」「部屋の掃除をしたばかり」など、思い当たる節はありますか?
🧼3. 異物混入(鼻に何か入っている)
実はうちのココが昔やってしまったのがコレでした。
お散歩中、落ち葉の山に突っ込んで遊んでいたあとから、急に片方の鼻からだけ鼻水が出るようになったんです。
このときの特徴は:
- 鼻水が片方だけから出る
- 血が混じることがある
- くしゃみが止まらない
- 鼻を床にこすりつけるようなしぐさが増える
これは、鼻の中に草やゴミなどの異物が入ってしまっている可能性があります。
放置すると炎症や感染を起こすこともあるので、できるだけ早めに診てもらった方が安心です。
🔍4. 歯の病気・副鼻腔炎
意外かもしれませんが、犬の鼻水の原因が「歯のトラブル」から来ていることもあります。
上あごの奥歯は鼻の奥と近くにあるため、そこに膿がたまると副鼻腔炎を起こし、鼻水が出ることがあるのです。
- 鼻水に黄色っぽい色がついている
- においがきつい
- 食べ物を片方だけで噛むようになる
- よだれが増える
こんな症状が見られるときは、歯の状態も一度チェックしてもらうといいかもしれません。
このように、犬の鼻水にはいろいろな原因がありますが、大切なのは「普段との違い」に気づいてあげることです。
「いつもより回数が多い」「左右どちらかだけ」「色がある」など、些細な変化でも見逃さないようにしましょう。
【うちの子が鼻水を出したときの対処法】体験談から学ぶ、すぐできるケア方法
鼻水が出ているだけだと、「様子を見ても大丈夫かな?」と迷ってしまいますよね。
私も、愛犬ココの様子を見ながら色々と試行錯誤しました。
ここでは、実際に私が試して「これは良かったな」と感じた対処法を中心に、無理のない範囲でできる方法をご紹介します。
もし同じような状況なら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
🌡️1. まずは“温度と湿度”の見直しから
意外と見落としがちなのが、室温や湿度です。
犬も人と同じように、乾燥した部屋では鼻や喉の粘膜が敏感になり、鼻水が出やすくなります。
我が家では、冬になると特に鼻水の症状が強く出ていたので、加湿器を使って湿度を調整しました。
おすすめの湿度と温度の目安:
項目 | 理想的な範囲 |
---|---|
室温 | 20〜24℃前後 |
湿度 | 50〜60%前後 |
犬は寒すぎても暑すぎても鼻の調子が悪くなるので、快適な環境づくりが第一歩です。
💧2. 鼻周りをやさしく拭いて清潔に
鼻水が出ているときは、濡れたティッシュや柔らかいガーゼでやさしく拭き取ってあげます。
放っておくと、鼻の下がカピカピになったり、毛が汚れてしまったりするので、定期的なお手入れが大切です。
ポイントは、こすらない・力を入れないこと。
皮膚が薄くて敏感な場所なので、「ちょん、ちょん」と押さえるようにして拭きます。
うちでは、「はい、おはな拭こうね〜」と声をかけながらやると、ココも落ち着いて協力してくれるようになりました。
🛌3. 無理をさせず、しっかり休ませる
鼻水が出ているときは、免疫が下がっていたり、軽い体調不良のサインであることが多いです。
そのため、「お散歩を短くする」「おもちゃ遊びを控える」など、とにかく体を休ませることを優先しました。
ココの場合、暖かいブランケットを用意して、静かな場所にベッドを移動してあげるだけで、落ち着いて寝てくれることが増えました。
目安にしたこと:
- 自分から遊ぼうとしない日は無理をさせない
- ごはんを食べた後にすぐ寝たがるときは、静かな環境をつくる
- 他のペットや子どもがいる家庭では、なるべくそっとしておく時間をつくる
🩺4. 症状が長引く場合は、早めの受診を
「透明な鼻水」だけで元気がある場合は、様子を見ても大丈夫なことが多いですが、以下のような変化が出たときは要注意です。
- 黄色・緑色の鼻水になった
- 鼻血が混じっている
- 2〜3日以上続いている
- ごはんを食べない・元気がない
- 鼻を床にこすりつけたり、痛がる様子がある
うちのココも、透明だった鼻水が少し粘っこくなってきた時点で病院へ連れて行ったことがあります。
結果的には軽い副鼻腔炎で、お薬ですぐに良くなりました。
「大げさかも…」と遠慮せずに、いつもと違うと感じたら、相談してみることが一番の安心につながります。
「もし同じ方法を試すとしたら、うちの子はどうかな?」
そんなふうに、自分の愛犬に合った方法を、少しずつ取り入れてみてくださいね。
【食事で変わる鼻水体質】愛犬の免疫力を整えるためのごはんの工夫
犬の体は、毎日の「食べるもの」でできています。
これは本当に実感していることで、うちのココも、体調を崩しやすかったころは食生活が少し偏っていたなと、今振り返ると感じます。
「やっぱり、食べるもので体って変わりますよね」
鼻水やくしゃみといった症状も、体の内側からのケアがとても大切です。
ここでは、鼻水を繰り返す愛犬のために、私が実際に意識した食事のポイントをご紹介します。
あなたの愛犬にも、できそうなところから取り入れてみてはいかがでしょうか?
🍚1. 腸内環境を整える=免疫力アップ
犬の免疫の約70%は腸内にあるとも言われています。
つまり、腸内環境を整えることが、鼻水などの不調を防ぐカギなんです。
私は以下のような工夫を取り入れてみました:
工夫 | 内容 |
---|---|
食物繊維を増やす | 野菜(加熱したかぼちゃ・にんじんなど)をトッピングに |
発酵食品を少量 | 無糖ヨーグルトを耳かき1杯〜小さじ1程度(体重により) |
食事時間のリズムを安定させる | 毎日決まった時間に食べることで、腸の働きを整える |
※ヨーグルトは乳糖不耐症の子にはNGなので、初めてのときはほんの少量から試してくださいね。
「うちの子、便のにおいがきついかも…?」
そんなときは腸内環境が乱れているサインかもしれませんよ。
🌱2. 抗酸化作用のある食材を取り入れる
鼻水やアレルギーに悩む子は、体の中で“炎症”が起きやすくなっていることもあります。
そんなとき、抗酸化作用のある栄養素を補ってあげることで、体を内側から整えるサポートができます。
私が意識したのは以下の食材です:
食材 | 主な成分と作用 |
---|---|
ブロッコリー(加熱して細かく) | ビタミンC、免疫サポート |
青魚(加熱し骨を除いて) | オメガ3脂肪酸、炎症を抑える作用 |
ごま・亜麻仁オイル(微量) | 抗酸化・皮膚の健康維持 |
どれも「ほんの少しをトッピングする」だけでも十分です。
食べ慣れないものは無理せず、体調を見ながら取り入れてくださいね。
🚰3. 水分をしっかり摂らせる工夫も大切
鼻水が出ているときは、体の中で「潤い」が必要な状態になっていることが多いです。
ですが、ドライフードだけでは水分が足りないことも…。
私が取り入れたのは:
- ごはんにぬるま湯を少しかけて“ふやかす”
- 野菜スープを少量かける(味付けなしで)
- 水飲みボウルを複数の場所に置く
飲む量が少ない子には、ボウルの材質や置き場所を変えるだけでも反応が変わることがありますよ。
🧡4. 避けたい食材や添加物にも気をつけて
アレルギー体質の子は特に、添加物や保存料、小麦やトウモロコシが多いフードなどが原因で鼻水が出ることもあります。
ココの場合も、フードを変えたタイミングで鼻水が減った経験があるので、内容表示は必ずチェックするようにしています。
「最近、新しいフードに変えたばかり」という方は、一度見直してみてもいいかもしれませんね。
このように、毎日のごはんに少し工夫を加えるだけでも、体調の変化に気づきやすくなりますし、体の内側からのケアができます。
「うちの子に合うかな?」と迷ったら、まずは少しずつ試してみるのがポイントです。
【焦らず、できることから】愛犬の鼻水に悩むあなたへ伝えたいこと
犬の鼻水って、ほんのちょっとの変化なのに、とても心配になりますよね。
「なんでもなければいいけど、見過ごしていたらどうしよう…」
そんなふうに、不安と向き合いながら、愛犬の様子を見守る日々は、とても愛おしくて、同時に少し切ないものでもあります。
でも、あなたが今こうして「鼻水が出てるな」「なんでだろう?」と感じたこと。
それだけで、もう十分に“気づいてあげられている”んです。
それは、あなたがちゃんと愛犬の変化に目を向けている証拠です。
うちのココも、いろんな体調の波があって、そのたびに「どうしよう…」と迷いながらも、
少しずつ対処を試していくことで、今では元気に過ごしています。
そしてなにより、私自身が「焦らず、できることから少しずつやればいいんだ」と思えるようになりました。
愛犬との暮らしは、いつも100点じゃなくて大丈夫。
迷っても、心配しても、いろいろ調べて「これならできるかな」と思えることがひとつでもあれば、それがきっと愛犬の安心につながっていきます。
鼻水ひとつとっても、その背景にはいろんな体のサインが隠れていることがあります。
この記事が、少しでも「大丈夫、やれることはある」と思えるきっかけになっていたら、本当にうれしいです。
焦らず、できることから少しずつ。
あなたと愛犬の日々が、これからも健やかで優しいものでありますように。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。