愛犬が散歩に行きたがらない、途中で帰りたがる、歩かない、このようなことはないでしょうか。
犬も高齢になってくると様々な理由から散歩を嫌がるようになってしまいます。
犬は本来、飼い主さんとの散歩が大好きですから、行きたがらなくなると心配になりますよね。
でも、無理していつも通り散歩をさせてあげても、犬もストレスが溜まってしまいます。
愛犬が散歩を嫌がる理由を見つけて、また散歩を好きになってもらう必要があります。
犬にとって散歩はたくさんのメリットがありますからね。
そこで今回は、高齢・老犬に散歩が必要な理由と、散歩の仕方、時間帯や距離・回数などをお伝えしていきます。
高齢・老犬に散歩が必要なわけ
高齢犬でも散歩が大事なのは知ってますか?散歩は犬にとって、脳の刺激やストレス解消になるんですよ。
ええ、そうなんですか!でも、体力的に大変じゃないですか?
うむ、無理させずに、短い距離でも外に出すことが大事じゃな。外の空気を吸うだけでも違うんじゃ。
犬にとって本来散歩は、飼い主さんとの触れ合いの場であり、楽しい時間です。
でも体力的な問題だったり、老犬に多い関節の問題だったり、病気などの理由から、散歩を嫌がってしまうこともあります。
ですが、身体の調子が悪いからといってずっと家に引きこもったままの状態ではストレスが溜まってしまいます。
犬は体が動かなくても、外に出るのは好きですし、環境の変化による刺激で、良い気分転換にもなります。
外の空気を吸わせてあげて、自然のたくさんある場所で、エネルギーをもらうだけでも良いのです。
散歩の効果は、犬の脳への刺激を与えてくれます。たくさんの風景や人や物にふれるだけで「頭の運動」にもなります。
脳への刺激を与えることで、老化や認知症の防止にもなるのです。
散歩を嫌がる理由と散歩のメリット
散歩を嫌がる理由は体力の低下や関節の痛みなど、さまざまです。でも、散歩には精神的な安定や適度な運動の効果もあります。
そうなんですね。具体的にはどんなメリットがあるんですか?
散歩は社会性の維持にも繋がるんじゃ。外の世界と触れ合うことが犬にとって大切なんじゃよ。
犬が散歩を嫌がる理由と、高齢犬にとって散歩の持つ様々なメリットは以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
散歩を嫌がる理由 | |
体力の低下 | 高齢犬は若い頃に比べて体力が低下しており、長時間の散歩は負担になります。 |
関節や筋肉の痛み | 関節炎や筋肉痛が原因で歩くのが辛くなり、散歩を嫌がることがあります。特に高齢犬に多く見られます。 |
視覚や聴覚の低下 | 視覚や聴覚が低下すると、周りの環境が怖く感じることがあり、散歩を嫌がる原因になります。 |
精神的な変化 | 年齢とともに性格が変わり、以前は好きだった散歩を嫌がるようになることがあります。 |
散歩のメリット | |
精神的な安定 | 散歩は犬のストレスを軽減し、精神的な安定をもたらします。外の刺激を受けることで気分転換になります。 |
適度な運動 | 体力の低下を防ぎ、健康を維持するために適度な運動が必要です。無理のない範囲で行うことで体力維持に役立ちます。 |
社会性の維持 | 他の犬や人との接触は社会性を維持するために重要です。散歩を通じて他の犬や人との触れ合いを持つことができます。 |
愛犬の散歩を嫌がる理由を理解し、適切な方法で散歩を楽しませてあげてください。
散歩の仕方・時間帯や距離・回数
散歩の仕方としては、犬の体調に合わせた工夫が必要です。例えば、抱っこして散歩する方法もあります。
抱っこですか?それは思いつきませんでした。時間帯はいつがいいんですか?
早朝や夕方の涼しい時間帯が良いのう。夏場の暑さや冬の寒さを避けることが大切じゃ。
散歩の仕方
足腰が弱ってきたり、病気などの理由で散歩に行きたがらない、歩かない場合は散歩の仕方を工夫してあげましょう。
犬の様子や状態を観察して、愛犬にあった散歩の仕方をします。
歩くのが辛そうで、歩きたがらない時は、抱っこしてあげて散歩するだけでも、犬にとっては刺激になります。
大型犬の場合は抱っこは難しいので老犬用のカートを使って外に連れ出してあげましょう。
時間帯の工夫
老犬にとって散歩の時間帯も重要です。成犬の頃は散歩の時間を気にしない方も多かったと思います。
でも高齢犬の場合は、夏場の暑い時間帯や冬の寒い時間帯は避けてあげましょう。
犬は年齢を重ねるにつれ、体温調整が苦手になっていきます。
そのため、暑さや寒さに対する身体の負担が大きくなります。
愛犬が快適に散歩ができる時間帯を選んであげてください。
夏場なら夕方や、早朝の涼しい時間帯、冬場なら、日の当たる日中の時間帯や気温が高くなる14~15時くらいがお勧めです。
距離と回数の調整
老犬にとっては散歩の距離も大切です。若い頃は、たくさん歩き回ることができます。
老犬の場合は足腰が弱ってきて体の負担も大きくなりますし、体力も衰えてきています。
ですので、歩かせる時は愛犬の疲れ具合を見てあげてください。
立ち止まったり、歩きたくない仕草をしていたら、抱っこしてあげたり老犬用のカートに乗せてあげて、休ませてあげてください。
散歩の回数については、毎日する必要はありません。
散歩は毎日しなければならないというものではなく、老犬になったらリフレッシュの為の散歩、老化防止のための刺激を与える目的として愛犬にあった回数を飼い主さん自身が決めてあげてください。
外に出ることに意味があるのです。
高齢犬の健康管理と散歩の関係
散歩は健康管理の一環としても重要です。食事や休養と合わせて、バランスを取ることが大事です。
散歩以外にも気をつけることがあるんですね。獣医さんに相談するのもいいでしょうか?
そうじゃ。特に持病がある場合は獣医師のアドバイスが大切じゃな。安全に散歩を楽しむために必要なことじゃ。
健康管理の基本
高齢犬の健康管理は、散歩だけでなく食事や休養も重要です。
バランスの取れた食事と十分な休養を確保しましょう。
栄養バランスが取れた食事は、犬の体力を維持し、病気を予防するために必要不可欠です。
特に高齢犬の場合、関節や筋肉の健康をサポートする栄養素を含むフードを選ぶと良いでしょう。
獣医師のアドバイス
高齢犬の散歩については、獣医師に相談するのも一つの方法です。
適切な運動量や注意点を教えてもらえます。
特に、持病がある場合や体力が著しく低下している場合は、獣医師のアドバイスに従うことで、安全に散歩を楽しむことができます。
室内運動の工夫
天候が悪い日や体調が優れない日でも、室内で簡単な運動を取り入れることで、犬の健康を維持することができます。
例えば、おもちゃを使って遊んだり、短い距離を歩かせたりすることが効果的です。
これにより、犬の精神的な刺激を保つことができます。
散歩時の注意点
高齢犬と散歩する際には、以下の点に注意しましょう。
注意点 | 詳細 |
---|---|
水分補給 | 散歩中や散歩後に十分な水分を摂取させることが重要です。 |
適切な休憩 | 散歩中に適度に休憩を取らせ、疲れを感じたら無理せず休ませましょう。 |
道路の状況 | 道路の状態が安全か確認し、滑りやすい場所や段差の多い場所を避けるようにしましょう。 |
天候に応じた対策 | 天候や気温に応じて適切な服装や装備を整え、暑さや寒さから犬を守りましょう。 |
リードの使用 | 散歩中はリードをしっかりと使用し、突然の事故を防ぎましょう。 |
散歩中の観察ポイント
散歩中は、犬の体調や行動をよく観察することが大切です。以下のポイントに注目しましょう。
- 呼吸の状態: 息切れが激しい場合は、散歩を中断し休ませましょう。
- 足取りの安定性: 足元が不安定になったり、ふらついたりしていないか確認しましょう。
- 興奮や緊張の様子: 必要以上に興奮したり緊張している場合は、安心できる場所で休ませることが大切です。
高齢犬との楽しい散歩のコツ
高齢犬の散歩では、犬のペースに合わせることが最も重要です。無理に歩かせず、犬が興味を持った場所で立ち止まる時間を持たせましょう。
なるほど。毎回同じルートじゃなくて、バリエーションを持たせると良いんですね。
そうじゃ。新しい場所や異なる景色を楽しむことで、犬の精神的な刺激になるんじゃよ。ポジティブな体験を増やすことが大切じゃ。
犬のペースに合わせる
高齢犬との散歩では、犬のペースに合わせることが最も重要です。
無理に歩かせようとせず、犬が自分のペースで歩けるように心掛けましょう。
犬が興味を持った場所で立ち止まって匂いを嗅ぐ時間を持たせるなど、リラックスした散歩を楽しませてあげましょう。
環境のバリエーションを持たせる
散歩コースにバリエーションを持たせることで、犬の興味を引き続けることができます。
新しい場所や異なる景色を楽しむことで、犬の精神的な刺激になります。
ただし、安全な場所を選ぶことが大切です。
ポジティブな体験を増やす
散歩が楽しい体験になるように工夫しましょう。
例えば、好きなおやつを持参して散歩中に与えたり、犬が好きな場所に連れて行くことで、散歩に対するポジティブなイメージを強化することができます。
同じルートでも工夫する
毎回同じルートで散歩する場合でも、小さな変化を加えることで犬の興味を引き続けることができます。
逆方向から歩いてみたり、途中で新しい道を試してみるなど、少しの工夫で犬の散歩をより楽しませることができます。
まとめ
老犬にとっての散歩は、脳に刺激を与えることで、若返りの効果と、ストレス解消などの意味があります。
犬は歳をとると、さまざまな理由から散歩を行きたがらなくなることもあります。
そのようなときは、愛犬を抱っこしたりカートに乗せて、外に連れ出してあげましょう。それだけでも十分散歩の効果があるのです。
季節による気温の変化で散歩の時間帯も考えてあげてください。
また、散歩の回数も愛犬の体調や引きこもりがちな犬にならないように、飼い主さん自身が決めてあげてください。
散歩で外の空気や、匂いや音、人の気配などを感じるだけでも老犬にとって心身を健やかにするためのポイントなのです。