
「うちの子、最近なんだかイライラしてるかも…」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
うちのトイプードル(名前はココと言います)も、2歳を過ぎた頃から少しずつ変化が見え始めました。
以前はおっとりしていて、子どもにも優しく寄り添っていたのに、ある日からピリピリした様子でちょっとした音にも反応して吠えるように。
大好きだったお散歩も、他の犬に出会うと急に緊張して唸ってしまったり…。
「どうしちゃったんだろう?何かストレスがあるのかな?」
悩んで、本を読んだり、トレーナーさんに相談したり。
でも、すぐには原因がわからず、家族全体が少しピリッとした空気になってしまった時期がありました。
もしかして、あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
そんなある日、ふと「ごはん、変えてみようかな?」と何気なく手に取ったのが始まりでした。
そこから驚くような変化が訪れるなんて、そのときは思ってもいなかったのです…。
2. 原因・背景の解説
犬の「性格」や「行動」って、生まれ持ったものや環境ももちろん大きいのですが、実は“食事”の影響も意外と大きいってご存知でしたか?
人間でも、甘いものを食べすぎるとイライラしたり、カフェインの取りすぎで落ち着かなくなったりすることってありますよね。
犬も同じように、毎日食べているごはんによって、体の調子だけでなく、心のバランスにも影響を受けることがあるんです。
うちのココも、調べてみたらこんな特徴が当てはまっていました:
気になる変化 | 食事との関係がある可能性 |
---|---|
落ち着きがない | 炭水化物過多・添加物の刺激など |
吠えやすくなった | 血糖値の急上昇→イライラ |
夜に眠りが浅そう | 脂質や消化に負担がかかっていることも |
被毛がゴワゴワしてきた | 栄養バランスの乱れ・オメガ3不足など |
「えっ、ごはんってそんなに影響あるの…?」と、私も最初は驚きました。
でも、食材や栄養素のひとつひとつが、犬の“内側”にどれだけ作用しているかを知っていくと、「なるほど」と思うことがたくさん出てきました。
例えば、炭水化物が多すぎたり、消化に時間がかかるものを毎日食べていたりすると、胃腸がずっと働いていて身体がリラックスできない。
その結果、眠りが浅くなったり、日中も落ち着かなくなることがあるそうです。
あなたのわんちゃんにも、思い当たる節はありますか?
もちろん、すべてが食事のせいとは言い切れません。
でも、「ごはんって毎日食べるものだからこそ、積み重ねで心身にじわじわと影響しているんだな」と、実感しました。
では、実際にどんな風にごはんを変えてみたのか?
そして、それでどんな変化があったのか?
次の章では、私とココの体験談を詳しくお話ししますね。
3. 体験談と対処法
私が「食事を変えてみよう」と思ったきっかけは、小さな違和感の積み重ねでした。
・朝からそわそわして、ずっと家の中を歩き回る
・インターホンが鳴るたびに激しく吠える
・子どもが近づくだけで唸ることがある
「しつけが足りないのかな…」と自分を責めたこともあります。
でも、叱っても余計に不安をあおってしまうだけ。
そこで一度、“心と体の土台”である食事から整えてみようと考えたのです。
▶ ステップ①:原材料を見直してみる
最初に取り組んだのは、今まで与えていたフードの原材料表示をじっくり読むことでした。
「〇〇ミール」「着色料」「香料」といった表示が多いものは、一度避けてみることに。
代わりに、シンプルな素材だけで作られたものや、原材料が人間でもわかる言葉で書かれているものを選ぶようにしました。
「これなら安心してあげられるかも…」と私の気持ちも少し楽になったのを覚えています。
▶ ステップ②:徐々に切り替える
いきなりフードを変えると、お腹を壊してしまうこともあるので、1週間ほどかけて少しずつ切り替えました。
最初の3日間は元のフードに新しいものを少し混ぜて、様子を見ながら徐々に割合を変えていく感じです。
▶ ステップ③:便や表情、日常の様子を観察
変えて1週間ほどで、まず感じたのは便の状態が良くなったこと。
においも軽くなり、量も程よくて「ちゃんと消化できているんだな」と実感しました。
それから、1ヶ月が過ぎた頃でしょうか。
朝のソワソワが減ってきて、窓辺でのんびり日向ぼっこする時間が増えたんです。
インターホンにもすぐ反応しなくなって、「あれ?落ち着いてる…?」とびっくりしました。
子どもとの距離も、少しずつ近づくように。
以前はピリピリしていたのに、今ではリビングで一緒にくっついてお昼寝することもあります。
「もし同じ方法を試すとしたら、どうしたらいいんだろう?」と思った方に向けて、私からのアドバイスをまとめますね。
💡 わたしが実践してよかった「ごはん見直し」チェックリスト
チェックポイント | 内容 |
---|---|
原材料は? | シンプルな素材か、余計な添加物がないか |
タンパク源は? | 肉や魚がメインか、しっかり表示されているか |
炭水化物のバランス | 穀物の割合が高すぎないか、消化に優しいか |
切り替え方法 | 徐々に移行して、お腹の調子を見ながら |
観察ポイント | 排便・表情・眠り・吠え方などをチェック |
このチェックを元に、うちの子に合った食事を少しずつ見つけていきました。
もちろん最初から完璧にはいかなくて、試行錯誤の日々でしたが、「あ、これ合ってるかも」と思える瞬間が必ずやってきました。
あなたも、もし愛犬の行動に「なんとなく不安定かも」と感じていたら、食事を見直すことが新しい一歩になるかもしれません。
4. 栄養・食事の工夫
「やっぱり、食べるもので体って変わりますよね」
この言葉、私は今なら心からそう言えます。
以前は「なんとなくいいフードを選べばいい」と思っていたけれど、犬の心と体の調子を左右する“栄養バランス”は、思っている以上に繊細で大切でした。
🍖 タンパク質は“心の栄養”にもなる
犬にとってタンパク質は筋肉や臓器の材料になるだけでなく、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミン)を作る材料にもなっています。
この神経伝達物質がきちんと作られることで、安心感・幸福感・落ち着きにつながっていくんです。
うちのココも、タンパク質の割合が高めで、かつ消化しやすい良質な肉を中心にした食事に変えてから、
「なんか、落ち着いたね」「前より優しい顔してるね」と家族みんなが気づくようになりました。
🧘♀️ オメガ3脂肪酸で“穏やかな毎日”に
さらに意識したのがオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)。
これは脳の健康をサポートしてくれる成分で、人間でも「集中力アップ」や「うつ予防」に良いと言われていますよね。
ココには魚由来のオメガ3が含まれるフードや、少量のトッピングでサポートしてあげることにしました。
気づけば、以前よりも「周りに振り回されず、自分のペースで過ごしてるな」と感じる時間が増えてきました。
🧠 腸と脳はつながっている!?
最近では「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という言葉もよく聞かれるようになりましたが、
実は腸内環境が整うことで、気持ちも安定しやすくなるという研究結果も増えているそうです。
犬も同じで、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫が落ちたり、メンタルにも影響することがあるとか。
そこで私は、発酵野菜を少しだけ手作りごはんに混ぜたり、腸内フローラに配慮されたトッピングを取り入れてみました。
それだけで、お通じのリズムが整って、お腹の調子が良くなるとともに、吠える頻度がぐんと減ったんです。
📝 わが家で実践した「ちょい足し工夫」
食材・工夫 | 効果の実感 |
---|---|
小さじ1の納豆(塩分なし) | 腸が活発に。便通が安定 |
魚ベースのスープ | 食いつきUP+穏やかになった印象 |
無糖ヨーグルト少量 | お腹の調子がよくなった |
きざみキャベツやにんじん(火を通す) | 便の匂いが減った+満足感UP |
※食材を加えるときは、アレルギーや体調に注意しながら、少しずつ試してくださいね。
こうした「ほんの少しの工夫」が、わんちゃんの心と体にじんわり効いてくるのを感じると、
「今日も一緒にがんばろうね」って、心から思えるようになりました。
あなたのわんちゃんには、どんな食材が合いそうですか?
一度、食事を通して“こころの健康”も意識してみるのはいかがでしょうか。
5. まとめと読者へのメッセージ
「なんだか最近、落ち着かないな…」
「ちょっと性格が変わったかも…?」
そんな風に感じるとき、つい“しつけ”や“性格のせい”と考えがちですが、
今回お話したように、実は毎日の「ごはん」が関係していることもあるんです。
うちのココのように、ほんの少しごはんを見直しただけで、
表情がやわらかくなったり、ぐっすり眠れたり、
家族との距離が縮まったりすることもあります。
もちろん、魔法のようにすべてが一瞬で変わるわけではありません。
でも、食事の質を整えることは、わんちゃんにとっての“心と体の土台”を作ること。
焦らず、できることから少しずつ。
「今日はタンパク質をちょっと意識してみようかな」
「このフードの原材料、今度ゆっくり見てみようかな」
そんな小さな気づきが、きっと大きな安心と変化につながっていきます。
あなたと、あなたの大切な家族であるわんちゃんが、毎日をもっと穏やかに、もっと幸せに過ごせますように。
いつでも、あなたの味方でいますね。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。