
猫とは全然違う…犬のしつけに戸惑うあなたへ。
うちの子もそうでした…。
うちには先に猫がいて、後から迎えたのがミニチュア・ダックスの「もも」でした。最初の頃、私は猫と同じ感覚で犬をしつけようとしていたんです。結果は、まぁ見事にうまくいかなくて…。特にトイレと呼び戻しは、本当に苦戦しました。
「猫は自然にトイレを覚えてくれたのに、なんで犬は違うの?」
「名前を呼んでも、全然戻ってこない…」
そんなふうに感じていませんか?私も全く同じ気持ちでした。猫は割と放っておいても自立していくのに対して、犬は「人との関わり」をすごく求めてくるんですよね。そしてしつけのやり方も、まったくの別物。特に子犬期は「最初が肝心」と言われるくらい大切な時期なんです。
「こんなはずじゃなかった…」と、ちょっと肩を落としているあなた。
大丈夫です、私もそこからちゃんと立て直せましたよ。一緒にひとつずつ、見直してみませんか?
犬と猫のしつけの違いとは?本能と習性を知ることが第一歩
猫と犬、同じ「ペット」でも、しつけの考え方はまるで違います。
この違いを理解していないと、「どうしてうまくいかないの?」と不安になるだけでなく、犬にとっても混乱を招いてしまうことがあるんです。
猫は“自立型”、犬は“群れで生きる協調型”
まず根本的な違いとして、猫は単独行動を好む動物で、犬は群れで協力し合う動物なんです。
猫は「自分のテリトリー」を大事にする生き物なので、トイレも自分の感覚で覚えます。場所が気に入れば自然とそこでしてくれることも多く、ある意味「人間にしつけられたくない」性格です。
それに対して犬は、「群れのルール」に従って生きる習性があります。つまり、**誰がリーダーなのか、どこで何をするべきかを“教えてもらいたい”**という気持ちがあるんですね。
あなたのおうちのワンちゃん、ちゃんと「ここでしていいよ」「この時は戻ってきてね」と伝えられていますか?
トイレの失敗、呼び戻しができない…その原因は「伝え方」
「なんでうちの子だけ…」と感じる方もいるかもしれませんが、実は**失敗しているのではなく、“まだちゃんと伝わっていない”**だけというケースがほとんどです。
たとえば…
行動 | 猫の場合 | 犬の場合 |
---|---|---|
トイレ | 本能的に砂場で済ませる習性あり | 教えなければ決まった場所でできない |
呼び戻し | 呼んでも来ないのが普通 | 関係性と教え方で戻ってくる |
褒められる反応 | そっけない | 飼い主の喜びにとても敏感 |
思い当たる節はありますか?
猫は「学ぶ」というより「選ぶ」動物。犬は「学び、従う」ことが生きがいです。だからこそ、犬との暮らしでは**“教える”という意識がとても大事**になります。
「うまくいかない」のではなく、「犬の性格や本能に合った教え方をしていないだけ」なんです。
では、どうやって犬に伝えればいいのか…次のパートで、実際の体験談をまじえて詳しくご紹介しますね。
犬のトイレ・呼び戻しのしつけ方法:実体験から学んだ“うまくいくコツ”
うちの犬「もも」がまだ子犬だったころ、トイレはもちろん、名前を呼んでもこっちを見てくれない…そんな状態でした。猫のように「そのうち覚えるだろう」と思っていた私が甘かったんです。でも、視点を変えて、犬に合った教え方をするようにしたら、少しずつできるようになっていきました。
今回は、私が実際に効果を感じたトイレと呼び戻しの教え方を、それぞれご紹介しますね。
トイレトレーニングのステップとポイント
【ステップ①】成功した瞬間に褒める準備をしておく
子犬はトイレのタイミングが読みにくいですが、寝起き・食後・遊んだあとは特に要注意。トイレシートの上に連れて行ったら、無言で見守るのがコツです。
成功した瞬間に「よくできたね〜!!」と声をかけ、おやつをご褒美にすると、「ここでやると褒められるんだ」と覚えていきます。
【ステップ②】失敗しても叱らない
トイレを失敗しても怒らないでくださいね。叱ることで「排泄=悪いこと」と覚えてしまい、隠れてトイレをする癖がついてしまうことがあります。
その代わり、失敗した場所を無言で片付ける。そして次は成功しやすいタイミングで誘導する。これを繰り返しました。
【ステップ③】トイレの場所は固定する
トイレシートの場所は絶対にコロコロ変えないようにしました。犬は場所の記憶がとても強いので、「ここが安心」と思えるように、環境を安定させるのが大切です。
呼び戻し(リコール)の練習方法とコツ
「もも〜!」と呼んでも無視…私も最初は凹みました。でも、呼び戻しって、信頼と楽しさの積み重ねなんですよね。
【ステップ①】短い距離から楽しく練習
最初は室内で、1〜2メートルの距離から「おいで」と声をかけ、おやつやお気に入りのおもちゃを使って呼びました。
来てくれたらすぐに大げさなくらい褒めてあげてください。「来るといいことがある」と覚えさせるのが最初の一歩です。
【ステップ②】絶対に怒らない
途中で寄り道したりしても、「なんで来ないの!」と怒らないことが大前提。犬は感情にとても敏感なので、「呼ばれるのってイヤなこと」と感じてしまうと来てくれなくなります。
【ステップ③】徐々に距離を伸ばして、外でも練習
信頼関係ができたら、リードをつけたまま公園などで実践練習をしました。最初は集中力が続かないので短時間で切り上げ、「またやりたいな」と思わせるのも大事なポイントです。
もし同じ方法を試すとしたら、まずは**「成功体験を積ませること」に全力を注いでみてください**。
犬はとても素直で、人の気持ちをよく感じとってくれる生き物です。あなたの「できたね!」という笑顔が、最高のご褒美になるんです。
ごはんが変わればしつけも変わる?トイレ・呼び戻しに効いた食事の工夫
「食事としつけって関係あるの?」と驚かれる方も多いのですが、私自身の体験から言っても、犬のごはんの内容は、しつけの成果や反応に大きく関係してくると感じています。
犬は食べたもので体ができるだけでなく、集中力・落ち着き・排泄リズムにも影響が出るんです。
うちの「もも」も、フードを見直してからトイレの失敗がグッと減ったことがありました。
💡しつけがうまくいくための食事のポイント
工夫したこと | 効果を感じた理由 |
---|---|
高タンパク・低脂肪の食事に変更 | 集中力が持続するようになった |
おやつを「ご褒美専用」に限定 | 呼び戻しの反応が格段にアップ |
消化に良いものを中心に | 排泄が安定し、トイレ成功率が上がった |
毎日の食事時間を固定 | お腹のリズムが整ってきた |
特に「おやつ」はしつけに使いたいアイテムなので、普段からバラまかずに、「ここぞ」という時だけ登場させると、犬の反応がガラッと変わりますよ。
また、子犬のうちは特に消化力が安定していないため、合わないフードだとお腹がゆるくなったり、うまくトイレのタイミングがつかめなくなったりすることもあります。そんな時は、食べたあとどのくらいで排泄しているかを日記に残しておくと、リズムが読みやすくなりますよ。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
ごはんやおやつ、どんなふうに選んでいますか?少し視点を変えるだけで、しつけの進み具合が大きく変わるかもしれません。
犬と猫はまったく違う。でも、心が通えばしつけはちゃんと伝わる
犬と猫、どちらも愛しい存在ですが、育て方・伝え方はまるで違います。
猫のように「自然に覚えてくれるだろう」と期待してしまうと、犬との関係にすれ違いが生まれてしまうこともあります。
でも大丈夫。
犬はあなたのことをちゃんと見ています。
「どうすればわかってくれるかな?」「この子の気持ちに寄り添いたい」――その気持ちさえあれば、しつけはきっとうまくいきます。
焦らず、できることから少しずつ。
今日はトイレのタイミングを意識するだけでも、昨日より一歩前進です。
そして、失敗しても自分を責めないでくださいね。犬もあなたと一緒に成長していく途中です。
子犬期のしつけは確かに大変ですが、その分、「できたね!」の喜びは何倍にもなって返ってきます。
その瞬間が、きっとあなたとワンちゃんの絆をもっと深めてくれるはずです。
心から応援しています🐾
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。