うちの雌犬のお腹がぽっこり膨らんでいる・・・。
交配していないし、妊娠の可能性は無いはず。もしかして何かの病気?
雌犬のお腹が膨らんで違和感を感じたら心配になりますよね。
老犬の場合や、元気がないときは病気の可能性も疑うと思います。
しかし、犬のお腹がポッコリ膨らむ原因は、病気の可能性もありますし、運動不足でただの肥満かもしれません。
ただ、雌犬の場合は妊娠以外にも偽妊娠(読み方:ぎにんしん)があります。
実際に妊娠していないので、子犬は生まれません。でも妊娠の症状と同じ状態になるので、お腹が膨れたり、体の影響があります。
ではなぜ偽妊娠が起きてお腹がポッコリ膨らむ症状が出てしまうのでしょうか。
メス犬が偽妊娠する理由
偽妊娠は、実際に妊娠していないのに、妊娠と同じような症状が出ることを言うんだよ。
えっ、そうなんですか?どうしてそんなことが起こるんでしょうか?
ホルモンのバランスが崩れることが原因じゃ。昔からよく聞く話じゃのう。
雌犬は受精していなくても、卵巣にできた黄体が長期間体に影響を及ぼします。
この黄体ホルモンが、長い間、分泌されてしまいます。
発情後、約2ヶ月近く妊娠と同様の状態になってしまうのです。
乳腺も発達しておっぱいも大きくなってしまいます。
基本的に偽妊娠はホルモンバランスが影響されていると考えられています。
しかし、身近に妊娠した犬と触れ合っていたり、感じ取るとそれが誘発されて偽妊娠を引き起こすこともあります。
偽妊娠でお腹がぽっこり膨らむ症状
偽妊娠では、乳腺の発達や子宮の広がりでお腹が膨らむことがあるんだ。
まるで本当に赤ちゃんがいるみたいに見えるんですね。
そうじゃ、母乳まで出ることがあるんじゃ。驚きじゃろう。
お腹の中に赤ちゃんがいないのに、偽妊娠(想像妊娠)でお腹がぽっこり膨らむのは、妊娠時と同じ症状になってしまうからです。
乳腺の発達によって胸が大きく膨らみ、子宮も広がってしまいます。
おっぱいの張り具合によっては、母乳も出てしまいます。
お腹周辺にも脂肪がついてしまい、本当にお腹に赤ちゃんがいるようにお腹が膨らんでしまいます。
偽妊娠の原因とは?
偽妊娠が起こる主な原因は、ホルモンバランスの変化です。
雌犬は、発情期後に黄体ホルモンが分泌され、このホルモンが長期間体に影響を与えます。
具体的には、発情後約2ヶ月近く妊娠と同様のホルモン状態が続くため、妊娠と同じような症状が現れます。
具体的なホルモンの影響
- 黄体ホルモンの分泌:発情期後、卵巣から黄体ホルモンが分泌されます。このホルモンが体内で妊娠と同様の状態を引き起こします。
- 乳腺の発達:黄体ホルモンの影響で乳腺が発達し、胸が大きくなります。
- 子宮の広がり:妊娠時と同様に子宮が広がることがあります。
このように、ホルモンバランスの変化が偽妊娠を引き起こし、お腹が膨らむ症状が現れるのです。
偽妊娠の症状
偽妊娠の症状は、実際の妊娠と非常に似ています。以下に主な症状を挙げます。
症状 | 詳細 |
---|---|
お腹の膨らみ | 妊娠と同じようにお腹が膨らむことがあります。 |
乳腺の発達 | 乳腺が発達し、胸が大きくなります。母乳が出ることもあります。 |
子宮の広がり | 子宮が広がるため、お腹が張るような感覚があります。 |
行動の変化 | 巣作りの行動を始めることがあります。また、ぬいぐるみなどを子犬のように扱うこともあります。 |
偽妊娠を治す方法
偽妊娠の治し方は、避妊手術が一番効果的です。
避妊手術が難しい場合は、ホルモン療法で症状を抑える方法があります。
治療法 | 詳細 |
---|---|
避妊手術 | 黄体ホルモンの分泌を根本的に抑え、偽妊娠を防ぎます。 |
ホルモン療法 | ホルモンバランスを調整する薬を使用しますが、リスクがあります。 |
避妊薬で黄体ホルモンを抑え、偽妊娠を回避します。
しかし、強制的に発情を抑えることはリスクがあります。
ホルモンのバランスが乱れて、子宮の病気になってしまうこともあります。
偽妊娠時の飼い主の対応
偽妊娠の症状が現れた場合、飼い主としてできることはたくさんあります。以下に、偽妊娠時に飼い主が行うべき対応をまとめました。
対応方法 | 詳細 |
---|---|
獣医師に相談 | まずは専門の獣医師に相談し、正確な診断を受けましょう。 |
生活環境の見直し | ストレスを減らし、安定した環境を提供することが大切です。 |
適切な運動 | 軽い運動を取り入れて、体調を整えましょう。 |
食事の管理 | 健康的な食事を提供し、栄養バランスを保つようにしましょう。 |
定期的な健康チェック | 定期的に健康チェックを行い、異常がないか確認しましょう。 |
獣医師に相談する重要性
偽妊娠の症状は、他の病気と区別することが難しい場合があります。
例えば、腹水や腫瘍などの病気もお腹が膨らむ原因となるため、正確な診断が必要です。
獣医師に相談することで、適切な治療方針を立てることができます。
ストレスの軽減
偽妊娠中の犬は、ホルモンバランスの変化によりストレスを感じやすくなります。
飼い主として、安定した生活環境を提供し、過度な刺激を避けることが重要です。
これには、静かな場所で休む時間を増やすことや、安心できるスペースを作ることが含まれます。
適切な運動と食事管理
偽妊娠中の犬は、体重が増加しやすくなります。適度な運動を取り入れることで、健康を保つことができます。
また、食事管理も重要です。バランスの取れた食事を提供し、過食を避けるようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
偽妊娠について、飼い主からよく寄せられる質問をまとめました。
偽妊娠は犬の健康に悪影響を与えるのか?
偽妊娠自体は直接的に健康に重大な影響を与えることは少ないですが、放置すると子宮や乳腺の病気を引き起こすリスクがあります。
そのため、適切な対応が重要です。
偽妊娠を防ぐためにできることは何ですか?
偽妊娠を防ぐ最も効果的な方法は避妊手術です。
避妊手術により、ホルモンバランスを安定させることができます。
また、ストレスを軽減し、安定した生活環境を提供することも予防に役立ちます。
偽妊娠中の犬をどうやってサポートすれば良いですか?
偽妊娠中の犬には、ストレスの少ない環境を提供し、適切な運動と食事管理を行うことが大切です。
また、定期的に獣医師の診察を受けることで、健康状態をチェックしましょう。
まとめ
偽妊娠は、雌犬によく見られる現象であり、特に不妊手術をしていない犬では頻繁に起こることがあります。
愛犬のお腹が膨らんでいるときは、まずは獣医師に相談することが大切です。
適切な治療と予防策を講じることで、愛犬の健康を守りましょう。
特に、避妊手術を行うことで、偽妊娠を防ぎ、長期的な健康を維持することが可能です。
愛犬のお腹が膨らんでいると感じたら、まずは獣医師に相談し、適切な対応をしてあげてください。