
うちのトイプーの「くるみ」も、7歳を過ぎたころから少しずつ変化が出てきました。
食いつきが悪くなったり、前はパクパク食べていたフードにプイッとそっぽを向いたり。
一番ショックだったのは、お皿の前で5分以上フリーズしていたこと…。
「え、どうしたの?どこか痛い?それとも、もう飽きちゃったの?」
心配になってネットで調べまくる日々が続きました。
そんなとき、ふとSNSで「ドッグフード、選び方を間違えると愛犬に負担がかかるかも」という投稿を見てドキッとしたんです。
毎日食べるものだから、ちゃんと選んでいたつもりだったけど……実は「パッケージの見た目」や「評判」だけで選んでいた部分もありました。
あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
「本当にこのフードで合ってるのかな?」「うちの子にとって、ベストな食事って?」
この記事では、私の体験を交えながら“本当に知っておきたい”ドッグフードの選び方をお話ししていきます。
どうして「9割が間違ってる」と言われるのか?
ドッグフード売り場にずらっと並ぶ袋の数々。
「プレミアム」「高たんぱく」「グレインフリー」なんて言葉が並ぶと、なんだか良さそうに思えてしまいますよね。
でも実は、それらの言葉に惑わされてしまうケースがとても多いんです。
そもそも「犬にとって良いフード」は、見た目や流行りではなく、その子の体質・年齢・生活スタイルに合っているかどうかで決まります。
つまり、よその子には合っていても、うちの子には合わないことも十分あるんです。
たとえば、
- 活発な若い犬には高たんぱくが合っていることが多い
- でも、運動量の少ないシニア犬には内臓に負担がかかることも
- 食物アレルギーがない子に「グレインフリー」は不要な場合も
「健康に良さそう」というイメージで選んでしまうと、本来必要な栄養が不足してしまったり、逆に多すぎて負担になってしまうこともあるんです。
思い当たる節はありますか?
「ラベルの言葉で選んでたかも…」とドキッとした方も、安心してください。
大事なのは、“今”気づいて、“今”から見直していくことです。
そして、実は「食べない=ワガママ」ではないことも
「このフード食べないなんて、わがままなのかな…」
私もそう思っていた時期がありました。
でも、あるとき獣医さんに言われたんです。
「食べないのは“体が求めていない”サインのこともありますよ」
つまり、食欲不振の原因が「嗜好」だけでなく、栄養バランスの偏り・胃腸の疲れ・加齢に伴う味覚の変化だったりするんですね。
だからこそ、愛犬が「何を食べて、どう反応しているか」を、
よく観察することが、ドッグフード選びの第一歩なんです。
「食べない」から始まった、わが家のフード見直し
先ほどお話ししたように、うちのトイプー・くるみがフードを食べなくなったとき、最初はただの気まぐれだと思っていたんです。
でも、2〜3日続くと「これは何か違う」と思い、フードの袋をじっくり見てみたら…
- 成犬用(1歳〜7歳)と書いてあるけど、もう7歳を過ぎてる
- 主原料が「チキンミール」とあり、何かよくわからない
- 脂質の数値がやや高めで、運動量の少ない今のくるみには不向きかも
というポイントに気づきました。
そこから私が実際に試したのは、こんなステップでした。
✅ フード見直しのステップ(実体験より)
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① 現在のフードを観察 | 食材・栄養成分・年齢対象をチェック | ラベルを読むだけでいろんな気づきがあります |
② 食べない理由を探る | 体調・うんち・体重・元気度も一緒に観察 | フードの問題か、体の変化かを切り分けるヒントに |
③ 小分けパックを試す | 少量ずつ異なるフードを与えて反応をみる | 急に全部変えず、少しずつ試すのが大切 |
④ 食べ方の変化に注目 | 香り・粒の形・硬さへの反応を見る | 歯や消化機能の変化で好みが変わることも |
⑤ 気に入ったものを軸に調整 | 食べっぷりと体調が安定するものを選ぶ | 体調を見ながら最終決定するのが◎ |
私の場合、③の「お試し」で選んだ小袋の中に、くるみがパクパク食べたフードがあったんです。
原材料はシンプルで、脂質も控えめ、そしてシニア犬向け。
「えっ、こんなに食べるの!?」って思わず笑ってしまうほどでした。
そこから、1週間くらいかけて少しずつ切り替えていったら、うんちの調子もよくなって、食事の時間がまた楽しみになってきたようでした。
もし同じ方法を試すとしたら、
今使っているフードの「原材料名」「栄養バランス」「粒の硬さ」を、まずチェックしてみてくださいね。
そして、愛犬が本当に必要としているものを、少しずつ見つけていきましょう。
ごはんでこんなに変わる?と思った、体のサイン
ドッグフードを見直してから、くるみの様子にはいろんな変化が見られました。
まずびっくりしたのが、毛並みのツヤが戻ってきたこと。
シニア期に入ってから少しパサついていた被毛が、なでるとしっとり柔らかくなってきたんです。
次に変わったのは、うんちの状態。
以前はときどきゆるくなったり、量が多すぎたりしていたのが、コンパクトでつやのある“理想的なうんち”になっていきました。
これはすべて、「食べるもの」が変わったから。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
こんな工夫で、うちの子がもっと食事好きに!
「フード選び」だけでなく、「与え方」にもちょっとした工夫をしてみたら、さらに食べる意欲がアップしました。
以下に、実際に試して効果があった工夫をまとめてみます。
工夫 | やり方 | 効果・ポイント |
---|---|---|
ぬるま湯でふやかす | フードにぬるま湯をかけて3〜5分待つ | 香りが立って食欲アップ。シニアの子にも優しい |
トッピング少量追加 | ささみ・かぼちゃ・ヨーグルトなど | 食いつきがグンと上がる。少量でも満足感◎ |
与える時間を固定 | 朝晩決まった時間にごはんタイム | 習慣化されて“待つ楽しみ”が生まれる |
器を変えてみる | 食べやすい高さ・形の器に変更 | 首や関節に負担がかからず食べやすくなることも |
食後にひと声かける | 「よく食べたね!」と褒めてあげる | ごはん=嬉しい時間、という印象が残る |
くるみは「ぬるま湯+かぼちゃトッピング」の組み合わせが大のお気に入りでした。
食べ終わったあとに満足そうな顔でこちらを見る姿を見るたび、「ああ、変えてよかったなあ」としみじみ思います。
あなたの愛犬は、ごはんの時間を楽しんでいますか?
もし、「最近ちょっと食が細いな…」と感じることがあれば、
ぜひフードだけでなく「どう出しているか」も見直してみてくださいね。
ちょっとの工夫で、ぐっと変わることがあるんです。
まとめ
ドッグフード選びって、思っていた以上に奥が深いものですよね。
私も以前は「口コミで良さそうだから」「パッケージがおしゃれだったから」と、なんとなく選んでしまっていた一人です。
でも、くるみが食べなくなったことで初めて、
“その子に本当に合うごはん”を見つける大切さに気づきました。
そこに正解は一つじゃなくて、
体質、年齢、季節、ライフスタイル…いろんな要素で“ベスト”は変わっていきます。
だからこそ、焦らず、できることから少しずつ。
大切なのは、「今のうちの子に合っているか?」を見てあげることだと思います。
そして、毎日のごはんがただの「栄養補給」ではなく、
愛犬にとって「幸せな時間」になっていくとしたら…
それだけで、飼い主としても本当に嬉しいことですよね。
これからも、フード選びや食事の工夫を通して、
あなたと愛犬の毎日が、もっと健やかで、もっと笑顔にあふれるものでありますように。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。