
〜うちの子も「行きたがらない派」でした〜
「お散歩行くよ〜」と声をかけても、ベッドから動かない。
ハーネスを持った瞬間、そそくさとソファの下に隠れてしまう。
そんな毎日、ちょっとつらくなっていませんか?
実は、うちのトイプードル(名前はルナ)も、“お散歩嫌い”の代表みたいな子でした。
ほかのわんちゃんたちが、玄関でしっぽを振ってお散歩待ちしているのを見ては、
「どうしてうちは違うんだろう…」って、ため息をついたこともあります。
お散歩が健康に大事なのは分かってる。
でも、無理やり連れていくのもかわいそうで…。
あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
この記事では、そんなルナが、今では自分から玄関に向かい、
「早く行こうよ」とキラキラした目で見てくるようになった、
“魔法のような習慣”についてお話ししたいと思います。
焦らず、少しずつ、
おうちの子のペースで変わっていけるように。
なぜ、うちの子は散歩が嫌いなの?
〜お散歩イヤイヤの背景には、ちゃんと理由がありました〜
「犬ってお散歩が好きなものじゃないの?」
そんなふうに思っていた私は、ルナが歩きたがらない姿に、最初とても戸惑いました。
でも、よく観察していくうちにわかってきたんです。
犬にとって“お散歩”は、楽しいばかりじゃないということに。
▽ 散歩嫌いのわんちゃんに多い理由とは?
よくある原因 | 説明 |
---|---|
過去の怖い経験 | 大きな音や知らない人に驚いた記憶がトラウマに |
社会化が不足している | 幼い頃に外の世界に触れる機会が少なかった場合 |
運動より家が好き | おうちでの安心感が強すぎて、外に出るのが不安に |
体調が万全でない | 関節や足裏に違和感があったり、目立たない不調がある場合も |
リードやハーネスが苦手 | 装着時の違和感がストレスになっていることも |
ルナの場合は、「知らない音や人が怖い」+「ハーネスが苦手」というダブルパンチでした。
初めてお散歩に出た日、ちょうど近くで工事の音が鳴っていて、
それ以来、玄関=怖いところ、というイメージがついてしまったようです。
「思い当たる節はありますか?」
散歩嫌いには、その子なりの“理由”が必ずあるんですよね。
だからこそ、まずは「なんでイヤなのか」を、
よ〜く観察してあげるところから始めてほしいなと思います。
無理に外へ連れ出す前に、
「うちの子、何がイヤなんだろう?」と小さなサインを見つけてみてくださいね。
少しずつ“お散歩好き”に変わった魔法の習慣
〜うちの子が変わった小さなステップ〜
お散歩が苦手だったルナに対して、私はある時、思い切って「お散歩の概念」を変えてみようと思ったんです。
「外に出て歩くこと」だけが散歩じゃない。
まずは、“玄関=楽しいところ”って思ってもらうことから始めよう、と。
🌟 ステップ1:ハーネスは“つけるだけ”でOKに
最初にやったのは、ハーネスを「散歩の合図」から「ご褒美タイムの合図」へ変えることでした。
- ハーネスを取り出す
- つけさせてくれたら、すぐに大好きなおやつをポン!
- 外には出ず、ハーネスを外しておしまい
「え、これだけ?」と思うかもしれませんが、
これを1週間ほど毎日繰り返しました。
すると、ハーネスを見るたびに逃げていたルナが、
少しずつ近寄ってくるように変化したんです。
もし同じ方法を試すとしたら、あなたのわんちゃんはどんな反応をするでしょうか?
最初は一歩後ずさりしても大丈夫。焦らず続けるのがコツですよ。
🌟 ステップ2:「玄関遊び」を習慣に
次に取り入れたのが、“玄関で遊ぶ時間”を作ること。
お外に出る前の“準備運動”として、こういう流れを作っていきました。
- ハーネスをつける(おやつ付き)
- 玄関マットの上で、おもちゃや知育トイで遊ぶ
- ご褒美をあげて、そのまま部屋に戻る
ポイントは、散歩に行かない日も、玄関遊びだけは続けること。
「玄関に行くと楽しいことがある」と思ってもらえるようになってから、
ルナは自分から玄関マットにチョコンと座って待つようになりました。
🌟 ステップ3:1歩だけ外へ、そしてすぐ帰る
玄関遊びが定着してきた頃、試してみたのが
「1歩だけ外に出る→すぐ帰る」作戦です。
- 玄関を開けて、1歩だけ外に出る
- その瞬間におやつをあげて、「すごいね!」といっぱい褒める
- すぐにおうちへ戻る
これも最初は数日間、外に出たらすぐ戻るだけ。
でも、回を重ねるごとに、ルナは「ここまでなら大丈夫」と安心感を得ていったようでした。
その後は、1歩を2歩、2歩を3歩と、ほんの少しずつ距離を伸ばしていったんです。
🌟 ステップ4:一緒に“ルートマップ”を作る
最後にご紹介したいのが、「ルートマップ作戦」。
お気に入りの道、行きたがらない道を観察して記録しながら、
その子が“自分で選べる道”を少しずつ増やしていく方法です。
うちでは、散歩コースをこうやって記録してみました:
道の名前 | 反応 | 状況 |
---|---|---|
お花の道(家の前の通り) | ◎ | 花の匂いを嗅ぐのが好きそう |
駐車場の脇道 | △ | 人の声が多くてやや緊張気味 |
商店街の裏通り | × | 音が多くて完全に尻尾が下がる |
ルナが好きそうな道だけを選んで、短い距離でOKの日もあれば、
「今日は調子がよさそうだな」という日にだけ、少しチャレンジしたり。
まるで“冒険の旅”のように、毎日のコースを一緒に選ぶようにしたことで、
ルナにとって散歩は「自分で決められる、安心できる外出」になっていったのです。
あなたのわんちゃんにも、
「ここなら安心できるかも」「これならやってみたい」って思える“最初の一歩”が、きっとあると思います。
無理に引っ張らず、その子のペースで。
遊びの延長のような感覚で始めてみてくださいね🐾
食べものの力って、やっぱりすごい
〜散歩と“ごはんの関係”を見直してみたら…〜
「散歩とごはんって関係あるの?」と思うかもしれません。
私も最初はそうでした。でも実は、毎日の食事やおやつのあげ方が、
わんちゃんの“お散歩への意欲”にじわじわ影響してくるんです。
🐾 「外でしか食べられない特別おやつ」を用意
これは、ルナが変わるきっかけになったちょっとした習慣のひとつ。
それは、「お外専用のおやつ」を用意することでした。
- 家では食べられない“特別おやつ”(ルナの大好物)を用意
- それを「玄関で」「一歩外に出たら」だけにあげる
こうすると、「外に出たら、いいことがある」という期待が芽生えていきます。
ルナは最初、おやつをペロッと舐めるだけだったのが、次第にしっかり食べるようになり、
それにあわせて、外に出る時間も長くなっていきました。
「あなたの子は、どんなおやつが好きですか?」
その“とびきりの一粒”を、ぜひ外での楽しみに使ってみてくださいね。
🐾 食事内容が体調に影響することも
もうひとつ、意外と見落としがちなのが、体の調子=散歩のやる気に直結していること。
ある時期、ルナがまた外に出たがらなくなったことがありました。
おかしいな?と思ってよく見てみると、便がちょっとゆるくなっていたり、お腹を触ると少し嫌がる素振りが。
そこで、食事内容を見直してみたんです。
- 消化の良いものに切り替え
- 腸内環境を意識したごはんを意識(発酵系のトッピングなど)
- おやつも脂っこいものは減らし、自然素材中心に
すると、数日後には便も落ち着いて、
それと同時に、また少しずつ歩けるように戻っていったんです。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
散歩したがらないときは、「体調そのものが原因かも?」という視点も、ぜひ持ってあげてくださいね。
🐾「ごはん前のお散歩習慣」も◎
わんちゃんの中には、お腹がすいているときの方がやる気が出る子もいます。
ルナもそのタイプでした。
そこで我が家では、
「朝ごはんの前に、5〜10分だけお散歩してから食べる」という流れを定着させました。
この習慣のポイントは:
- お散歩→帰宅後すぐごはん、という流れで“報酬”をわかりやすく
- 「歩けばごはんが食べられる」と理解させることで、自然と玄関へ向かうように
こうしたルーティンの工夫も、お散歩嫌いの克服につながっていきました。
あなたのわんちゃんの「食べることの楽しみ」、
お散歩タイムにうまくつなげられそうなところはありますか?
毎日のごはんって、ただの栄養補給だけじゃなく、
その子の気分や行動にも、意外と影響しているんだなぁと私自身、とても実感しています。
焦らなくて大丈夫。少しずつでいいんです
〜あなたとわんちゃんのペースで、ゆっくり一歩ずつ〜
お散歩が嫌いなわんちゃんに悩んでいるあなたへ。
この記事をここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
毎日、「どうしたら楽しんでくれるかな…?」って、
たくさん考えて、悩んで、工夫して…
そんなあなたの優しさは、きっとわんちゃんにちゃんと伝わっていますよ。
ルナが自分から玄関に向かうようになったのは、
特別なトレーニングや根性論じゃありませんでした。
ただ、「怖くない」「楽しい」「自分で選べる」という小さな積み重ねが、
ルナの心を少しずつ変えてくれたのです。
🐾 今日からできること、ひとつだけ選んでみませんか?
- ハーネスをおやつとセットにしてみる
- 玄関で遊ぶ時間を作ってみる
- 散歩に出ない日も、外を眺めるだけでもOKにしてみる
- お外専用のおやつを用意してみる
最初はほんの少しで大丈夫。
焦らず、できることから少しずつ。
「今日はハーネスを嫌がらなかった」「1歩だけ外に出られた」
そんな“小さな前進”を、一緒に喜んであげてくださいね。
わんちゃんとの暮らしは、きっと山あり谷あり。
でもその分、小さな「できた!」がすごくうれしくて、愛おしいですよね。
これからも、あなたとわんちゃんの毎日が、
少しずつでも明るく、笑顔の時間が増えていきますように。
心から、応援しています🐶🌷
👉 「なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。」