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犬恐怖症は克服できる?専門家に聞いた安心トレーニング法とは

【犬の恐怖症に悩むあなたへ】うちの子も震えて歩けませんでした。

「また吠えちゃった…」「震えて動かない…」
そんな愛犬を前に、悲しくなったり、どうしていいか分からなくなったりしていませんか?

実は、うちのトイプードル(モコ)も、1歳くらいの頃は同じような状態でした。
散歩に出ても、車の音や他の犬にびくびく…。人が近づいただけで、尻尾を丸めて逃げようとするんです。
「何がそんなに怖いの?」と聞きたくなるくらい、外の世界に対して敏感でした。

他の飼い主さんとすれ違うとき、「吠える子だな」って思われていそうで恥ずかしくなったり、
「このままじゃ一生外が怖いままなのかな…」と不安になったりすること、ありませんか?

私は当時、どうしていいか分からずネットで調べまくり、
「犬恐怖症」という言葉にたどり着きました。

「犬が怖がりすぎるのって普通じゃない?」
「これって性格だから直らないのかな?」
そう思っていた私が、少しずつモコと一緒に取り組んできたこと。
そして、今ではすっかり「お散歩大好き!」になってくれたこと。

今回はそんな経験をふまえて、犬の恐怖症は克服できるのか?
そして**どんなトレーニングが有効なのか?**を、
専門家のアドバイスも交えながら、安心して実践できる形でお伝えしていきます。

「うちの子にもできるかも」と思える、そんなヒントを見つけていただけたら嬉しいです。

目次

【なぜ犬が怖がるの?】犬恐怖症の原因と性格的な背景を知ろう

「なぜうちの子は、こんなに怖がりなんだろう?」
飼い主として、まずそこが一番気になりますよね。
私も当時、「うまく育てられなかったのかな…」なんて、自分を責めたこともありました。

でも、実は**犬の恐怖症には、いくつかの“よくある原因”**があるんです。
ここで一緒にその背景を知っていきましょう。

🧬 1. 遺伝的な性格の影響

まず、犬の性格には遺伝的な要素が大きく関係しています。
例えば、トイプードルやポメラニアン、チワワなどの小型犬は、
警戒心が強く、音や動きに敏感な傾向があります。

生まれ持った「気質」として怖がりな子も多いので、
「うちの子だけ変なんじゃ…」と心配する必要はありません。
思い当たる節はありますか?

🍼 2. 社会化不足(社会化期の経験)

子犬期(特に生後3週〜13週頃)は、「社会化期」と呼ばれるとても大切な時期。
この間に、人・犬・音・環境などに触れておくことで、恐怖心を抱きにくくなります。

逆に、この時期にあまり外の世界に触れていないと、
成犬になったときに「知らないもの=怖いもの」になってしまうんです。

たとえば、

  • コロナ禍でお出かけを控えていた
  • ワクチン接種が終わるまで室内だけで過ごしていた
    そんな事情があった場合、社会化の機会が減ってしまったかもしれません。

💥 3. 怖い経験がトラウマになっている

一度でも、強い恐怖を感じる体験をしてしまうと、
それが記憶に残って「また同じことが起きるかも」と思ってしまうことがあります。

例えば、

  • 大きな犬に吠えられた
  • 花火や雷などの爆音を近くで聞いた
  • 無理やり抱っこされて押さえつけられた

こうした経験が原因で、「人や犬が怖い」「外が怖い」となってしまうことも。

🧠 4. 飼い主の気持ちが伝わってしまうことも

意外と見落としがちなのが、飼い主さんの不安な気持ちです。
「また吠えるかも…」「怖がるかも…」と心配しながらお散歩していませんか?

犬はとても敏感で、人の緊張や不安を感じ取る動物です。
だからこそ、飼い主さんがリラックスしていないと、
「なんか怖いことが起きるかも…」と犬も構えてしまうことがあります。

怖がりな子には、それぞれ違った“理由”があるんですよね。
「うちの子はどうしてこんな風なんだろう?」と、じっくり考えてみることが、
最初の一歩かもしれません。

【専門家に聞いた安心トレーニング法】実際に効果があった克服ステップ

犬恐怖症の克服には、「こうすれば一発で治る!」という魔法の方法は正直ありません。
でも、小さな安心を積み重ねていくことで、少しずつ変化が見えてくるものです。

ここでは、うちの子モコと一緒に実践してきた方法、
そして専門家のアドバイスも踏まえた「やさしいトレーニング法」をご紹介します。
「もし同じ方法を試すとしたら…?」と想像しながら読んでみてくださいね。

🪜 ステップ1:まずは“見るだけ”散歩から始めよう

いきなり犬や人がたくさんいる公園に連れて行っていませんか?
怖がりな子には、それがもう「大冒険」すぎるんです。

我が家では、まず**家の前に出るだけの“見るだけ散歩”**からスタートしました。
5分でもいいので、

  • 遠くで人が歩いている様子
  • 子どもが遊んでいる声
  • 通り過ぎる車

…そんな「外の当たり前」を、ただ見て、音を聞くだけ

その間、私が意識したのは「怖がっていないときにすぐ褒めること」。
何気ない行動でも、「すごいね!」「えらいね〜」と笑顔で声をかけ、
うんとごほうびをあげていました。

🍖 ステップ2:ご褒美で“いい記憶”をつくる

恐怖症の克服でいちばん大事なのは、「怖いこと」と「いいこと」をセットにすることです。

たとえば、

  • 人が通り過ぎる → おやつが出てくる
  • 犬の声が聞こえる → 褒められる&なでてもらえる

こんなふうに、「怖い対象=いいことが起こる」と記憶づけると、
少しずつその対象への印象が変わっていきます。

私は「人が見えたらチーズ」と決めて、
モコが遠くの人影を見ただけでご褒美を渡していました。

最初は“見るだけ”で精一杯だったけれど、
「人=うれしいことが起きる」と感じ始めてから、吠えが減ってきたんです。

🧍‍♀️ ステップ3:距離感のコントロールで安心を保つ

いきなり怖いものに近づけるのはNG。
「愛犬が落ち着いていられる距離」を見極めることが大切です。

たとえば、

  • 3m離れていれば人を見ても吠えない
  • 犬が向こう側の道にいれば気にしない

このような“安心ゾーン”を保ちながら、トレーニングをしていきます。

怖がっている様子が出たら、それは「近づきすぎ」のサイン。
そこで無理に進むのではなく、距離をとってあげることもトレーニングの一部です。

「今日はここまででOK」と区切る勇気も、実はすごく大事なんですよ。

🤝 ステップ4:他の犬と会うのは“信頼できる相手”から

「他の犬と仲良くしてほしい」と思うあまり、
ドッグランや公園で無理に犬同士を接触させていませんか?

うちのモコも、最初は他の犬を見るだけで大混乱…。
そんなとき、トレーナーさんにすすめられたのが、落ち着いた先輩犬と1対1で会うことでした。

おとなしくて優しい友人のシーズーちゃんと、
リードをつけたまま2〜3mの距離で「一緒に歩くだけ」。

それを何回か続けるうちに、「この子は怖くない」と思えたのか、
ちょっとずつしっぽが上がるようになりました。

慣れていない犬に無理に接近させるのではなく、
安心できる相手と“並んで過ごす”ことから始めてみてくださいね。

焦らず、少しずつ「怖くないかも」の経験を積み重ねることが、
犬恐怖症の克服には一番の近道です。

【ごはんで変わる犬の心】怖がり克服には“心を整える栄養”が大切

犬の恐怖症に向き合うとき、
つい「しつけ」や「トレーニング」だけに目が行きがちですよね。

でも実は、食事がメンタルに与える影響はとても大きいんです。
人間でも、「栄養が足りないとイライラする」とか「お腹が空くと不安になる」ってよく聞きますよね?
それは、犬にも当てはまることなんですよ。

🧠 心を落ち着かせる“セロトニン”をサポートする栄養素

心の安定に関わる脳内物質「セロトニン」は、
トリプトファンというアミノ酸から作られます。

このトリプトファンは、

  • 七面鳥や鶏肉
  • 大豆製品
  • バナナ
    などに含まれており、犬の食事でも取り入れることができます。

もちろん、犬に人間の食べ物をそのままあげるのはNGですが、
トリプトファンを豊富に含んだフードを選んだり、
獣医師に相談してサプリを検討するのも一つの方法です。

「やっぱり、食べるもので体って変わりますよね」
心の不安定さが和らいできたと感じるのは、食生活を見直したタイミングだったという飼い主さん、意外と多いんです。

🌿 腸内環境と不安の関係にも注目を

最近では、「腸は第二の脳」とも呼ばれ、
腸内環境とメンタルの関係性が注目されています。

私もモコの食事を見直すとき、

  • 発酵食品由来の成分(乳酸菌など)
  • 食物繊維の多い素材
  • 消化に優しいレシピ

…などが入っているフードに切り替えたことで、
お腹の調子が整い、落ち着いて過ごせる時間が増えてきたと感じました。

「最近ちょっと便がゆるいかも…」という子には、
腸のケアが心の安定にもつながるかもしれません。

🥩 良質なタンパク質と適度な脂肪も忘れずに

「怖がりな子はエネルギーが足りないかも」と言われたこと、ありませんか?

実際、心の安定を保つには、しっかりとエネルギーを作れる体づくりも大切です。
特に、成長期や運動量の多い子には、良質なタンパク質と脂質が必要です。

  • 活発になってきたのにごはんが軽めのまま
  • シニア用に切り替えたけど少し元気がなくなった

そんなときは、一度フードの見直しもおすすめですよ。

食事って、つい「体重管理」や「毛ヅヤ」ばかりを気にしがちだけど、
心の健康にも深く関わっているんだなぁと、私自身実感しています。

あなたの愛犬は、どんなごはんを食べていますか?
この機会に、ほんの少しだけ栄養のバランスを意識してみると、
思わぬ変化が見えてくるかもしれません。

【犬恐怖症は少しずつ乗り越えられる】あなたと愛犬に伝えたいこと

「うちの子、他の犬と違うのかも…」
「どうしてこんなに怖がるの?」
そんな風に感じて、落ち込んでしまう日もありますよね。

でも、怖がりな子には、その子なりのペースがあります。
焦らず、無理せず、ひとつずつ安心を積み重ねていくことで、
必ず“心の変化”が見えてきます。

うちのモコも、最初は「絶対に外なんか行きたくない!」という感じで、
抱っこすら怖がっていた時期がありました。
でも今では、玄関の前で自分からリードを持ってきて、
「今日は公園行ける?」とワクワクした顔を見せてくれるようになったんです。

すぐにうまくいかない日も、振り出しに戻ったような日もあります。
でも、それは「成長していない」のではなく、成長するための準備期間なのだと、
今では思えるようになりました。

この記事が、あなたと愛犬の“前に進むきっかけ”になれば嬉しいです。
焦らず、できることから少しずつ、一緒にがんばっていきましょうね。

👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。

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