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犬の気持ちは「顔」に出る?しっぽ・目線・耳でわかるサイン10選

「いま、どんな気持ちなの?」犬の気持ちが知りたいあなたへ

うちのダックスのココ(仮名)も、よくこんな顔をするんです。
まゆげが下がって、目がうるうる。あ、今ちょっと寂しいのかな?と思ったら、私のひざにぴょんって乗ってくる。
そんな姿を見て、「ねぇ、いま何考えてるの?」って、つい声をかけたくなるんですよね。

犬って、しゃべれないけど、実はすごく「わかりやすい」表情をしてるんです。
特に、しっぽ・目線・耳・口元・姿勢などに、感情がにじみ出ていることが多いんですよ。

あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
「この子、嬉しいのかな、それとも不安なのかな?」と、気持ちが読めないときってありますよね。
でも大丈夫。ポイントをおさえれば、愛犬の気持ちはぐっと読みやすくなります

この記事では、**犬の感情があらわれやすい「10のサイン」**を、私の体験談もまじえながら、やさしくご紹介します。

目次

犬の表情に感情が出る理由とは?しっぽ・耳・目線に宿る本音

「犬は人の心を読む」と言われるくらい、感情のキャッチに長けている動物です。
でも実はそれと同じくらい、犬たちも自分の気持ちを“からだ全体”で表現しているんです。

なぜ、そんなに感情が表に出るのでしょうか?
それには、犬の進化の過程や、私たち人との長い歴史が関係しているんですよ。

人と暮らす中で「伝える力」が育った

犬は、もともと群れで暮らしていた動物。
オオカミだった頃から、群れの仲間と「無言のコミュニケーション」を取り合って生きてきました。

・敵が来たときはすばやく警戒サイン
・リーダーに従うときは服従の姿勢
・仲間と遊びたいときはおしりを上げてプレイバウ

こんな風に、言葉じゃなく“表情や体の動き”で気持ちを伝えるのが得意なんです。
そして、人と一緒に暮らすようになってからは、その伝え方がどんどん「人間向き」に進化してきました。

「こんな顔をすれば、飼い主さんが心配してくれる」
「このしぐさをすると、なでてもらえる」
そんな風に、人との関係の中で“伝える力”が磨かれていったんですね。

思い当たる節はありますか?
たとえば、あなたのワンちゃんも、「いつもと違う目つき」で見てきたとき、何か伝えようとしていませんか?

表情豊かな子ほど「感情が読める」って本当?

犬にも性格があります。
中には「クールでポーカーフェイスな子」もいますし、「まるで人間みたいに表情が変わる子」も。

我が家のココは、後者。
耳がぴょこぴょこ動いたり、目がしょぼんとしたり、口角が上がったり…。
毎日見ていると「あ、今ちょっとすねてるな」「なんか嬉しそうだな」って、自然とわかるようになりました。

だからこそ、飼い主さんがちょっとした変化に気づいてあげることが大切なんです。

では次に、実際にどんなサインで犬の気持ちがわかるのか?
私の体験もまじえて、「しっぽ・目線・耳・口・体全体」から読み取れる10のサインをご紹介しますね。

【体験談付き】犬の気持ちがわかるしっぽ・目線・耳のサイン10選

犬の感情は、言葉がなくても全身にあらわれます。
うちのダックス・ココもそうですが、気づけば「目が泳いでる」「しっぽが下がってる」など、毎日が小さなサインの連続です。

ここでは、しっぽ・耳・目線・口・体の動きに分けて、それぞれの行動が示す感情を10パターンにまとめました。
私自身の経験も交えて、できるだけわかりやすくお伝えしますね。

サイン体の部位表す気持ち解説・体験談
1. しっぽを大きく左右に振るしっぽ嬉しい・興奮お散歩のリードを見せた瞬間にブンブン!これは典型的な喜びサインです。
2. しっぽが下がって股の間に入るしっぽ不安・怖い雷が鳴った夜、ココはしっぽを丸めて私の布団に潜り込みました。恐怖のサインです。
3. しっぽをピンと立てて動かさないしっぽ警戒・集中外で知らない犬に出会ったとき、ココはしっぽを高く立ててじっとしていました。威嚇の前兆ともとれます。
4. 耳が前を向いてピンと立つ興味・集中おやつの袋の音にピクッと反応。「何か始まる!」と全神経を耳に集中しています。
5. 耳が横に広がり後ろに倒れる怖い・不安・服従病院に着いた瞬間、耳がペタンと寝るのがココの定番。抵抗せず「怖いけどがんばる」の気持ちです。
6. 目を細めて見つめてくる目線安心・愛情抱っこ中にとろんとした目で見つめてくるとき、心からリラックスしているサインです。
7. 目をそらす・白目がちになる目線緊張・不快抱っこされすぎて「もういいよ〜」となったとき、チラっとそっぽを向くのがココ流の主張。
8. 口を軽く開けて舌が出る(いわゆる笑顔)口元楽しい・リラックスお散歩帰りや遊んだ後に見せる、満足げな「にかっ」の顔。まさに幸せな瞬間です。
9. あくびをする(眠くないのに)口元・全体ストレス・緊張緩和初めての場所や苦手な人に会ったとき、ココはよくあくびをします。自分を落ち着かせようとしているんですね。
10. 体をぶるぶると震わせる(特に緊張のあと)全身緊張をリセット・気持ちの切り替え動物病院から出たあと、車の中でぶるぶる…これは「よく頑張った!」のリセット行動です。

これらのサイン、あなたのワンちゃんにも当てはまりそうなものはありましたか?

犬は本当に、毎日全身で感情を伝えようとしてくれているんだなぁ…と、こうして改めて見ると実感します。
「でも、うちの子のサインが読み取れたとして、じゃあどうすればいいの?」と疑問に思うかもしれませんね。

こんなとき、どう対応する?犬の気持ちに寄り添う対処法

愛犬のしぐさや表情から気持ちが読み取れたら、次に大切なのは「どう寄り添ってあげるか」ですよね。
感情をくみ取るだけでなく、そのときの心の状態に合った対応をしてあげることで、犬との信頼関係はぐっと深まります。

ここでは、よくある5つのケースを例にして、私自身が実践してきた対処法をお話しします。
「もし同じ方法を試すとしたら…?」とイメージしながら読んでみてくださいね。

① しっぽが股の間に入り、体を小さくしているとき(怖がっている)

🧡対処法:まずは静かに距離をとり、安心できる環境に連れていく

これは雷の音や病院、花火の音など、強い音や刺激に驚いているときに多いサインです。
うちのココは、雷が鳴るとベッドの下に隠れます。

そんなとき私は、無理に引っ張り出さず、そっと隣にクッションを置いて待機
「怖いよね、でも大丈夫だよ」と声をかけながら、部屋の電気を少し落とし、静かなBGMをかけて落ち着ける空間を作ります。

👉ポイントは、「大丈夫だよ」と声をかけるとき、笑顔で低い声にすること。
犬は声のトーンにとても敏感なんですよ。

② 目をそらす・白目がち・耳がペタン(緊張・ストレスを感じている)

🧡対処法:刺激を減らし、まずは“安心”を与えることに集中する

緊張しているときに無理に「大丈夫だってば〜!」と抱っこしたりなでたりすると、逆にストレスを強めてしまうことがあります。

私が意識しているのは、「犬が安心できる選択肢を作ること」。

例えば、来客がある日、ココが目をそらして逃げようとしたら、
リビングとは別に静かな部屋を開けておいて、そこにベッドと毛布を置いておきます
そこに自分から行けるようにしておくと、不思議と落ち着くんですよね。

「怖いけど、逃げられる場所がある」とわかると、犬は安心しやすくなります。

③ 耳がピンと立ち、しっぽを高くあげている(警戒・集中)

🧡対処法:その対象が「敵ではない」ことを、落ち着いて教える

ココは、初対面の大きい犬に対してよくこの状態になります。
「敵か味方か」を瞬時に判断しようとしているんですよね。

このとき私がするのは、まず自分がリラックスすること
リードをたるませて、「見てるだけでいいから、近づかなくて大丈夫だよ」と声をかけます。
無理に挨拶させようとしないことがポイントです。

そして、相手の犬が通り過ぎたあとに、おやつをひとつあげる。
「怖くなかったでしょ?よく我慢したね」という気持ちを込めて。
少しずつ、「怖くない経験」を積み重ねることが大切なんです。

④ あくびや震えが出ている(不安・ストレスのリセット行動)

🧡対処法:叱らず、そっと見守る・できれば休ませてあげる

新しい場所に連れて行ったときや、シャンプーのあとなどにココが「ふぁ〜」とあくびしたり、ブルブルっと全身を振るう姿をよく見ます。
これは「がんばったね、自分」と気持ちを切り替えているサイン。決して眠いわけではありません。

ここで「ちゃんとしなさい!」と叱ってしまうと、犬はますます萎縮してしまいます。
なので私は、そっと撫でながら「よく頑張ったね〜」とだけ声をかけて、あとは静かに過ごせる時間を作るようにしています。

⑤ 目を細めて穏やかな顔で見つめてくる(愛情表現)

🧡対処法:ぜひ、その気持ちを受け取ってあげてください

この瞬間こそが、飼い主として一番の幸せかもしれませんね。
ココが私をじーっと見つめて、目を細めて「にっこり」したときは、いつも「大好きだよ」が伝わってくる気がします。

こんなときは、ぜひ「私も大好きだよ」と、目を見て伝えてあげてください
犬とのアイコンタクトには、信頼を深める効果があります。

やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。犬の気持ちに寄り添う栄養と食事の工夫

「最近なんだか元気がないな…」「目の輝きがいつもより弱いかも?」
そんな風に感じたとき、**体調や気分の波に影響しているものの一つが“食事”**かもしれません。

うちのココも、一時期ちょっとした不調が続いたことがありました。
食欲はあるけれど元気が出ず、いつもよりしっぽの動きが少なくて、笑顔も少なめ…。
動物病院で大きな異常は見つからなかったけれど、「もしかしてごはんが合ってないのかな?」と思ったのがきっかけで、食事内容を見直してみたんです。

すると少しずつ、変化が見えてきました。

栄養バランスが整うと、表情まで明るくなる

特に気をつけたのは以下の3点です。

気をつけたポイント理由と効果
良質なたんぱく質筋肉や皮膚の健康に。元気に走り回れるように。
腸内環境を整える食材(発酵食品・食物繊維)お腹の調子が整うと、不思議と気分も安定。しっぽもよく振るように。
必須脂肪酸(オメガ3など)皮膚・被毛がつやつやに。目の輝きが戻ってきた。

特別なサプリメントではなく、あくまで普段の食材の見直しから始めました。
手作り食ではなくても、フードの成分表示を見て「〇〇ミールばかりでできていないか?」「酸化防止剤は?」と、気をつけるようにしただけでも変化は感じられました。

やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。

犬の「表情」と「気分」は腸とつながっている?

人間と同じで、犬も「腸は第二の脳」と言われるくらい、心の健康と関わりがあります。
実際、便の調子が悪いときって、ココもいつもより不機嫌で、目線が合いにくくなったり、甘え方が雑になったりするんです。

逆に、お腹の調子がいいと、目もきらきらして、しっぽもよく振り、表情もイキイキ。

「なんか元気ないな〜」と思ったとき、まず食べすぎていないか、消化の良いものを与えているか見直すだけでも、意外と改善することがあります。

具体的に試してよかった“ちょっとした工夫”

最後に、私が実際にやってみてよかった小さな工夫をいくつかご紹介しますね。

  • 朝ごはんにほんの少しの温野菜をプラス(かぼちゃ・さつまいも・にんじんなど)
  • フードをぬるま湯でふやかして香りを立たせる(食欲が落ちているときに効果的)
  • **週に1回だけ「スペシャルデー」**として手作りトッピングを乗せてあげる(いつものフードが“ごちそう”に!)
  • おやつに発酵食を少量(納豆の糸1本でもいい匂いでテンションUP)

こういったちょっとした工夫でも、表情やしぐさに変化が出てくることがあります。
あなたのワンちゃんにも、「元気になるきっかけ」になるかもしれません。

あなたの愛犬の「最近、こんな表情が増えたかも?」という気づき、食事と関係していそうなことはありますか?

犬の気持ちは“全身”で伝わってくる。焦らず、できることから少しずつ

愛犬の気持ちが、もっとわかるようになりたい。
「言葉が話せたらいいのに」と、ふと願う日もありますよね。

でも、犬たちは今日も、
しっぽを振って、耳を動かして、目で語って、
私たちに一生懸命、何かを伝えてくれています。

そのサインに気づけた瞬間、犬との距離はぐっと縮まります。
そして、それは**「信頼」というかけがえのない絆**につながっていくんですよね。

私も最初は「なんとなくそんな気がする」くらいの感覚でした。
でも日々少しずつ、ココの目や耳やしっぽに目を向けるようになってから、
「あ、いまご機嫌だな」「今日はちょっとナイーブかも」と、**言葉じゃない“会話”**ができるようになってきました。

焦らなくて大丈夫です。
犬は、あなたが気づこうとしてくれている気持ちを、ちゃんと感じ取ってくれます。
まずは、今日の表情を1つ覚えることから、始めてみませんか?

「このしぐさ、昨日よりちょっと元気そう」
「目がいつもより穏やかかも」
そんな小さな気づきの積み重ねが、愛犬との暮らしをもっと楽しく、もっとあたたかいものにしてくれるはずです。

焦らず、できることから少しずつ。
あなたと、あなたの大切なワンちゃんが、これからも穏やかで優しい時間を重ねられますように。

👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。

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