
「うちの子もそうでした…」愛犬の吠えグセに悩んでいるあなたへ
「うちの子、また吠えちゃった…」
そんなふうに胸がきゅっと痛くなる瞬間、ありませんか?
私も、うちのトイプードル(名前はモカです)が3歳の頃、まったく同じことで悩んでいました。
ピンポンが鳴るたび、玄関までダッシュしてワンワン!
お散歩では、遠くに犬影を見つけただけで大興奮。
何度も「ダメだよ」と声をかけても、全然伝わらない。
正直、外で吠え続けるモカを見ていると、恥ずかしさや申し訳なさで、心が折れそうになったこともありました。
もしかして、あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
「うるさいって思われてないかな」「うちの子、何かストレスたまってるのかな」
そんなふうに考えると、よけいに焦ってしまいますよね。
でも、どうか安心してください。
吠えグセは「ただ悪いクセ」ではなくて、実は心の不安やSOSのサインであることがとても多いんです。
叱るよりも、まずは気持ちに寄り添うことが、解決への一歩になるかもしれません。
これから、モカとの経験もまじえながら、
愛犬の吠えグセと向き合うヒントを、優しく、丁寧にお話していきますね。
なぜ吠えてしまうの?吠えグセの裏にある「犬の心の不安」
吠えグセというと、つい「しつけ不足かな」「わがままなのかな」と考えてしまいがちですが、
実はその多くが、犬自身の不安や怖さから来ていることをご存じでしょうか?
私も、モカの吠えグセに悩んでいた頃、最初は「もっとちゃんと教えないとダメなんだ」と思い込んでいました。
でも、行動学の本や、しつけ教室の先生の話を聞いていくうちにわかったんです。
モカは「悪い子」なのではなく、「怖いよ」「不安だよ」という気持ちを吠えることで伝えようとしていたんだって。
ここで、犬が吠える主な「心の理由」をまとめてみました。
吠える主な理由 | 具体例 |
---|---|
不安・恐怖 | ピンポンの音、人影、知らない犬 |
警戒心 | 「大切な家を守らなきゃ!」という本能 |
要求・甘え | 遊んでほしい、おやつがほしい |
退屈・エネルギー不足 | 運動不足や刺激不足によるストレス |
痛み・体調不良 | 体の不調を訴えていることも |
どうでしょう?思い当たる節はありますか?
特に、今回のペルソナさんの愛犬のように、ピンポンの音やお散歩中の他犬に反応する場合、
多くは「不安」と「警戒心」が混じった感情から来ていることが多いです。
例えば、ピンポンが鳴る → 「誰か知らない人が来た!」 → 「怖い!危ないかも!」と感じて、
吠えることで「警告」したり、自分を安心させようとしたりしているんですね。
また、小型犬に多いのが、
「自分より大きなものに対する本能的な怖さ」です。
トイプードルは賢くて感受性が豊かな分、些細な変化にも敏感に反応しがち。
怖いものに対して「近づかないで!」と必死でアピールしているのかもしれません。
ここで大事なのは、
吠えたことを「悪い」と決めつけず、まずはその背景にある気持ちを想像すること。
「なんでこんなに吠えるの?」ではなく、
「どんな気持ちで吠えてるのかな?」と考えるだけで、
愛犬との向き合い方がぐっと優しく、そして正しい方向に変わっていきますよ。
吠えグセに効いた!私が実践した「心の不安」をやわらげる対処法
うちのモカも、心の不安から吠えてしまうタイプでした。
そこで私が実際に試して、効果を感じた対処法を、できるだけリアルに、ステップ形式でご紹介しますね。
ステップ1:「吠えたら叱る」をやめて、まず安心させる
最初にやったのは、吠えた瞬間に「コラ!」と叱るのをやめることでした。
叱られると、犬は「怖い」「もっと不安!」と感じて、逆に吠えがエスカレートすることがあるんです。
だから、モカが吠えたときは、まず低く穏やかな声で「大丈夫だよ」「よく見てるね」と声をかけ、
できるだけ落ち着いた態度を心がけました。
「もし同じ方法を試すとしたら、叱る前に深呼吸して、優しく話しかけてみませんか?」
ステップ2:刺激に慣れさせる「小さな練習」を続ける
次にやったのは、吠える対象に少しずつ慣らしていくこと。
例えば、ピンポン音が苦手なら、YouTubeで「インターホン音」を小さい音量で流し、
吠えなかったらすぐにおやつをあげる、を繰り返しました。
お散歩中も、遠くに犬を見つけたら、
「ワンちゃんいるね〜、大丈夫だよ」と声をかけ、
こちらに注目できたらすぐごほうび!
最初はうまくいかなくても大丈夫。
少しずつ、「怖いもの=いいことが起きるサイン」に書き換えていくイメージで続けました。
ステップ3:吠える前に「代わりの行動」を教える
さらに効果的だったのは、吠えそうになったときに、
別の行動を指示することでした。
例えば、
- インターホンが鳴ったら「おすわり」
- 犬を見かけたら「こっち見て」
といった感じで、吠える代わりにできる行動をあらかじめ練習しておくのです。
これを繰り返すうちに、モカは吠える前に「どうする?」と私を見るようになりました。
「吠えるしかない」と思っていた場面で、選択肢を作ってあげることが、犬にとっても大きな安心になったんだと思います。
うまくいかない日も、もちろんありました。
「昨日はできたのに、今日はダメだった」なんてことも何度も…。
でも、大切なのは焦らないこと。
モカのペースを尊重して、ひとつひとつ積み重ねていくうちに、
いつの間にか「吠えない時間」がどんどん増えていったんです。
食事で変わる心と体!吠えグセ対策に役立った「栄養とごはんの工夫」
吠えグセというと、「しつけ」や「トレーニング」に目が行きがちですが、
実は、食事の質も心の安定に大きく影響することを、私はモカとの暮らしで実感しました。
うちのモカは、吠えグセがひどかった頃、実はお腹もゆるかったんです。
調べていくうちに、腸の状態とメンタルの安定はとても深く関係していると知り、
そこから食事内容を見直すことにしました。
取り入れてよかった食事のポイント
工夫したこと | 理由・効果 |
---|---|
高タンパク・低脂肪の食材を意識する | 体づくりとエネルギー安定のため |
腸内環境を整える食材を取り入れる | セロトニン(幸せホルモン)の7割は腸で作られる |
添加物・保存料をできるだけ避ける | 体に負担をかけないようにする |
食事の時間を毎日同じにする | 規則正しい生活リズムで安心感を |
とくに実感したのは、腸内環境を意識することでした。
ヨーグルトや発酵野菜をほんの少しトッピングするだけでも、
お腹の調子が整い、結果的にモカの情緒も安定していった気がします。
また、添加物や保存料が多いフードを避けるようにしたら、
以前よりも体調を崩しにくくなり、それに合わせて心も落ち着いてきたんです。
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
もちろん、最初からすべて完璧にする必要はありません。
少しずつ、「今日は腸によさそうなものをプラスしてみようかな」くらいの気持ちで、
無理なく続けることが大事です。
あなたの愛犬も、もしかしたら、
食事をちょっと見直すだけで、心がふわっと軽くなるかもしれませんよ。
「もし、何かひとつだけ取り入れるとしたら、どんな工夫をしてみたいですか?」
吠えグセは心を知るチャンス。焦らず、できることから少しずつ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
愛犬の吠えグセに悩んでいると、つい「どうしてうちの子だけ…」と感じてしまうこと、ありますよね。
私もモカと過ごしてきた中で、何度もそう思いました。
でも今振り返ると、
吠えグセはモカが私に向かって「助けて」とサインを送ってくれていたんだな、と心から思うのです。
叱るよりも、責めるよりも、
「どうしたの?」「怖かったね」と、心に寄り添うことで、
モカとの絆は以前よりもずっと深まりました。
もちろん、すべてが一夜にしてうまくいったわけではありません。
焦らず、できることから少しずつ、ゆっくり進めていけば大丈夫です。
たとえ今日できなかったとしても、また明日、一歩踏み出せばいいのですから。
あなたとあなたの愛犬が、
お互いに安心して、笑顔で過ごせる日が1日でも早く訪れますように。
そして、忘れないでくださいね。
👉 「なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。」