老犬の歯がグラグラ？出血や痛みで食事ができない原因と対策

愛犬の歯がぐらぐらしていたり、歯肉が腫れて出血しているとご飯を食べないようになることがあります。

犬にとって歯の問題は、食事や健康面、ストレスなどの精神面など様々な問題が引き起こされます。

愛犬の歯に異常がみられたらすぐに獣医師さんに相談してあげてください。

今回は、老犬の歯のグラグラや出血、痛みなどでご飯を食べない原因をお伝えしていきます。

老犬の歯のぐらぐら問題

歯周病の症状と影響

老犬の歯がぐらぐらしている場合、歯周病や年齢による歯の劣化が原因となることが多いです。
特に老犬に多い歯周病では、以下のような症状が見られます：

症状	影響
歯のグラつき	食事の困難、ストレス
歯肉の腫れと出血	口の痛み、触られるのを嫌がる
口臭が強くなる	歯周病の進行を示す

犬は口の中を痛がり、飼い主さんに触られるのを嫌がることが多いです。

また、ご飯に硬い食べ物がある場合、痛みで食べることができず、食欲も落ちてしまいます。
さらに、痛みから体を動かすことを嫌がり、運動性も低下します。

年齢による歯の劣化

年齢が進むと、歯茎や歯を支える骨の衰えから歯のグラつきが起こります。
このような歯は自然にはなかなか取れません。

放置していると、そのうち抜けることがありますが、犬にとっては食事がしにくく、ストレスを感じる原因となります。

劣化の原因	影響
歯茎の衰え	歯のグラつき
骨の劣化	自然に抜けにくい
雑菌の侵入	歯周病の原因となる

対策と治療

歯のグラグラを放置すると、雑菌が入り込み、歯周病の原因になります。

老犬の口の中の臭いがきつく、歯のぐらつきがある場合、歯周病の疑いが高いです。

歯周病を放置すると、心臓や肺など全身に問題を引き起こす危険性があります。

歯の問題は食事がとれないだけでなく、命を脅かす病気につながることもあるので、常に気をつけてあげてください。

動物病院や獣医師さんに相談し、必要に応じて抜いてもらうことも考えましょう。

歯周病が引き起こす疾患

• 心疾患
• 関節疾患
• 腎疾患
• 肝疾患
• 肺疾患

老犬の歯のケア方法

歯磨きは最も基本的なケア方法です。毎日歯を磨いてあげることで、歯垢や歯石の蓄積を防ぎます。

歯磨きが難しい場合は、歯磨きシートや指サックを使って優しく拭いてあげるのも効果的です。

適切な食事も重要です。
歯の健康に良いとされる硬さのあるドライフードや、歯石を防ぐ効果のある特別なフードを与えることを検討しましょう。

さらに、歯周病予防のために、抗菌作用のあるサプリメントを利用するのも有効です。

定期的な獣医師の診察も欠かせません。専門家の目でチェックしてもらい、
必要な治療を受けさせることで、早期発見・早期治療が可能になります。

老犬の歯の健康維持のためにできること

老犬の歯の健康を維持するためには、日常的なケアと適切な治療が欠かせません。以下の方法を試してみてください：

方法	効果
毎日の歯磨き	歯垢や歯石の蓄積を防ぐ
適切な食事	歯の健康を保つ
定期的な獣医師の診察	早期発見・早期治療
口腔ケア製品の利用	抗菌作用、歯垢除去の効果が期待できる

これらの方法を実践することで、老犬の歯の健康を守り、長く元気に過ごせるようサポートしてあげましょう。

毎日の歯磨きのやり方

ステップ1: 慣らし

最初は歯磨きに慣れさせるため、指で歯や歯茎を優しく触ることから始めます。
犬が慣れてきたら、少量の歯磨きペーストを指に付けて同じように触れてみましょう。

ステップ2: 歯ブラシの使用

犬用の歯ブラシや歯磨きシートを使用します。ブラシは柔らかいものを選び、ペーストは犬専用のものを使います。
人間用の歯磨き粉は含まれる成分が犬に有害なことがありますので避けてください。

ステップ3: 実際の歯磨き

犬の口を軽く開け、歯の表面を円を描くように優しく磨きます。
特に歯と歯茎の境目を重点的に磨いてあげましょう。
無理に長時間行わず、短時間で終えることがポイントです。

歯に優しいフードの選び方

老犬に適したフードを選ぶことで、歯の健康を保つ助けになります。以下のポイントを参考にしてください：

• ドライフード：硬さがあり、歯垢を取り除く効果が期待できます。
• デンタルケアフード：特別に配合された成分が含まれ、歯石予防に役立ちます。
• 柔らかいおやつ：歯に負担をかけずに与えることができます。

定期的な獣医師の診察

老犬の健康を維持するためには、定期的な獣医師の診察が欠かせません。
歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。
特に以下のタイミングで診察を受けることをおすすめします：

• 年に1～2回の定期検診
• 口臭がひどくなったとき
• 歯茎が赤く腫れたり出血が見られたとき

口腔ケア製品の利用

市販されている口腔ケア製品を活用することで、家庭でのケアがより効果的になります。以下の製品がおすすめです：

• デンタルジェル：歯に塗るだけで、抗菌作用が期待できます。
• デンタルガム：噛むことで歯垢を取り除く効果があります。
• 口腔スプレー：口臭を防ぎ、歯茎の健康を保つのに役立ちます。

まとめ

老犬の歯の健康を守るためには、毎日のケアと適切な治療が重要です。

歯のグラグラや出血などの症状が見られる場合、歯周病が原因である可能性が高いです。

特に高齢の犬は歯ぐきや歯の骨が老化することで歯の問題が起こりやすくなります。
普段から愛犬の歯磨きをしっかりと行い、口の中を清潔に保つことが大切です。

また、軍手や綿の手袋を使って愛犬の口の中を優しくマッサージすることで、歯肉の血行を改善し、健康的な歯肉を保つことができます。

さらに、適切な食事を与え、定期的に獣医師の診察を受けることも重要です。

愛犬の歯の健康を維持することで、長寿と健康を支えることができます。犬にとっても食事は楽しみであり、大切な栄養補給の時間です。

毎日のケアを徹底して、愛犬の歯の健康を守りましょう。