老犬の健康や元気を保つ方法！高齢犬に最適な運動・ストレッチ・ケア10選

犬が歳を重ねても健康でいるための秘訣は、どんな工夫が必要だと思いますか。

基本的に犬の体の健康状態は、食事と運動が鍵になっています。

メンタル面でも「病は気から」というように、飼い主さんとのスキンシップも大切です。

高齢・老犬になっても丈夫な体でいてもらうには、日ごろ体を動かしたり、飼い主さんと一緒に運動をすることが大事です。

犬がシニアの年代になったとしても、飼い主さんとの体を動かすことで心身ともに安定するのです。

今回は、高齢・老犬が健康的な老後を過ごすために必要な運動についてお伝えしていきます。

高齢・老犬にお勧めの運動

基本的に、犬も年齢とともに体の機能が衰えていきます。体を動かすために必要な関節や靭帯も徐々に弱くなっています。

そのため、愛犬が高齢・老犬の場合は、身体に負担のかからない運動をしてあげなければいけません。

特に気をつけたいのが激しい運動。

ボール遊びは、勢いよく走ったり、飛び回ります。また急な方向転換をしてしまい、関節に負担をかける恐れもあります。

体の負担が軽い走る運動ではなく、歩くことが中心の遊びを取り入れて身体を動かしてあげましょう。

隠れんぼうゲーム

飼い主さんと一緒に遊べて、脳の活性化につながる隠れんぼうゲームです。

やり方は簡単です。

1. 愛犬を別の部屋に待機させます。
2. 飼い主さんは別の部屋に移動します。
3. 愛犬の名前を呼んでみてください。
4. 愛犬が近づいてきたら、飼い主さんは隠れられる場所に隠れてください。

愛犬に見つかりづらい場所に隠れても良いのですが、時間がかかってしまう場所だと、犬も飽きてしまいます。

なるべく簡単に見つかる場所で、回数をこなしてあげることが大切です。徐々に難しくしていきましょう。

愛犬が飼い主さんを見つけたら、思いっきり褒めてあげてください。
褒められることで犬のストレスが解消し、ポジティブな気持ちになれます。

この隠れんぼうゲームは、犬が視覚・聴覚・嗅覚の全てを使って飼い主さんを探します。

老犬の脳の活性化に非常にお勧めですので、ぜひ室内で飼われている場合は、遊んであげてください。

おやつ探しゲーム

これもやり方は簡単です。

1. 知育玩具をいくつか用意します。
2. そこに愛犬が好きな食べ物やおやつを隠して（入れて）おきます。

最初は、愛犬が見つけやすい場所に置いてあげましょう。
最初から見つけづらい場所に置いてしまうと、発見できないことのストレスを感じたり、飽きてしまうこともあります。

最初は簡単な場所から。徐々に見つけづらい場所に変更して慣れさせてあげてください。

愛犬が玩具を探し出せたら、たくさん褒めてあげてください。

玩具を見つけ出せた喜びと、おやつを食べられる嬉しさ。そして飼い主さんに褒められる幸せを感じて、ポジティブな気持ちをもてるのです。

これらの遊びの運動で気をつけたいことは、フローリングや床です。

愛犬は遊びに集中してしまい、足元に注意がいかないことがあります。
老犬の場合は、脳の衰えから注意力が散漫になることもあります。

フローリングや床には、コルクマットを敷いてあげるなど、愛犬が安全に遊べる環境を作ってあげてください。

愛犬が歩くのも辛く運動ができない場合は、抱っこをしたり、犬用のカートに乗せて、散歩をさせてあげましょう。

愛犬が歩けなくなっても、外の空気を吸わせてあげたり、自然や外の環境にふれるだけでも脳の活性化につながります。

愛犬が動けない場合は、外で視覚・聴覚・嗅覚を刺激してあげてください。

老犬の筋力維持のためのストレッチ

老犬の筋力を維持するためには、定期的なストレッチが効果的です。

ストレッチは関節の柔軟性を保ち、筋肉のこわばりを防ぐ効果があります。
以下は簡単にできるストレッチの方法です。

項目	詳細
前肢のストレッチ	1. 愛犬を座らせます。 2. 前肢を優しく持ち、前方にゆっくりと伸ばします。 3. 10秒ほどキープした後、ゆっくりと戻します。 4. これを3回繰り返します。
後肢のストレッチ	1. 愛犬を仰向けに寝かせます。 2. 後肢を持ち上げ、ゆっくりと伸ばします。 3. 10秒ほどキープした後、ゆっくりと戻します。 4. これを3回繰り返します。

定期的な健康チェック

老犬の健康を維持するためには、定期的な健康チェックも重要です。
動物病院での定期的な検診に加え、以下の点に注意して日常的に健康状態をチェックしましょう。

項目	詳細
体重の管理	定期的に体重を測り、急激な増減がないか確認します。
皮膚の状態	皮膚に異常がないか、毛並みが良好かチェックします。
目と耳の状態	目や耳に異常がないか、定期的に確認します。

高齢・老犬のための水中運動

水中運動は、高齢・老犬にとって非常に効果的なエクササイズです。
水の浮力により関節への負担が軽減されるため、体力が低下した老犬でも無理なく運動ができます。

項目	詳細
水中ウォーキング	1. 愛犬を水に入れ、浅い場所から徐々に深い場所へ誘導します。 2. 愛犬が自信を持って歩けるようにサポートします。 3. 水中でのウォーキングを10〜15分程度行います。
水泳	1. 愛犬にライフジャケットを着用させ、安全を確保します。 2. 徐々に水に慣れさせ、無理なく泳げるようにサポートします。 3. 水泳の時間は、最初は短めにし、徐々に延ばしていきます。

高齢・老犬のためのマッサージ

マッサージは、老犬の筋肉のこわばりを解消し、リラクゼーション効果があります。
特に運動後に行うと効果的です。

項目	詳細
首と肩のマッサージ	1. 愛犬をリラックスさせた状態で始めます。 2. 首から肩にかけて、優しく円を描くようにマッサージします。 3. 5分ほど行い、愛犬がリラックスしていることを確認します。
背中と腰のマッサージ	1. 愛犬を横に寝かせます。 2. 背中から腰にかけて、優しくなでるようにマッサージします。 3. 5〜10分ほど行い、愛犬の反応を見ながら調整します。

高齢・老犬のためのメンタルケア

老犬の健康を維持するためには、メンタルケアも重要です。
飼い主さんとのスキンシップや、新しい遊びを取り入れることで、老犬のメンタルをケアしましょう。

項目	詳細
毎日のスキンシップ	1. 毎日決まった時間に、愛犬とのスキンシップの時間を作ります。 2. 頭や背中を優しくなでたり、ブラッシングを行います。 3. 愛犬の好きな場所を見つけ、そこを重点的にケアします。
新しい遊びの導入	1. 新しいおもちゃを定期的に取り入れ、愛犬の興味を引きます。 2. 知育玩具やパズルを使って、愛犬の脳を活性化させます。 3. 新しい遊びを一緒に楽しむことで、愛犬との絆を深めます。

高齢・老犬のための食事管理

食事管理も高齢・老犬の健康に大きく影響します。
バランスの取れた食事を心がけ、特に関節や筋肉の健康をサポートする栄養素を取り入れましょう。

項目	詳細
バランスの取れた食事	1. 高齢犬専用のフードを選び、栄養バランスを確認します。 2. タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれるように心がけます。 3. 食事の量は適切に管理し、体重の増減を防ぎます。
サプリメントの導入	1. 関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントを検討します。 2. 獣医師に相談し、愛犬に適したサプリメントを選びます。 3. サプリメントは食事と一緒に与え、無理なく取り入れます。

まとめ

高齢・老犬の健康を維持するためには、運動、ストレッチ、マッサージ、メンタルケア、そして食事管理が重要です。

これらをバランスよく取り入れることで、愛犬が健康で幸せな老後を過ごせるようにサポートしてあげてください。

愛犬が昔ほど動けなくなっても、飼い主さんが積極的にかまってあげることで、健康や脳への良い影響を与えることができます。

運動やマッサージ、スキンシップを通じて、愛犬との絆を深めることが大切です。

また、外に出る機会を設けることで、視覚・聴覚・嗅覚を刺激し、脳の活性化を図ることも効果的。
抱っこやカートを利用してでも、外の空気を感じさせてあげましょう。

愛犬との時間を大切にし、毎日のケアを楽しむことで、飼い主さん自身も愛犬と一緒に充実した日々を過ごせます。
愛犬の健康と幸せを第一に考え、適切なケアを心がけてください。