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高齢犬の認知症チェック&対策!症状・予防法と8つの実践的なアドバイス

犬にも認知症(認知障害症候群)や痴呆(ボケ)があることはご存知でしょうか?

「変な行動をするようになってきた」

  • 粗相をする
  • 名前を呼んでも反応が鈍くなる
  • 夜鳴きをする

このような行動がみられたら、認知症などになっている可能性があります。

ほとんどの犬は、11歳を超えると認知症や痴呆の症状がみられてきます。

もちろん犬種によって違いますが、大抵の犬は老犬と呼ばれる年齢になると脳の老化現象により、ボケてしまいます

近頃は医療の発達や、良質なドッグフードのおかげで犬も長生きできるようになりました。
その結果、多くの認知症が報告されるようになりました。

あなたの愛犬は、認知症やボケの症状がみられるでしょうか。

老犬になってくると、老化現象によりさまざまな問題が出てきます。

もし認知症や痴呆の症状がみられるようなら、早めに症状のチェックと改善・予防が大切です

放っておくと、飼い主さんの負担になる行動をたくさんしますし、愛犬自体も辛い思いをしてしまいます。

そこで、認知症・痴呆(ボケ)の症状チェックと改善・予防方法をお伝えしていきたいと思います。

目次

犬の認知症・痴呆(ボケ)の症状チェック

ハル

モモさん、老犬の認知症や痴呆は意外と見過ごされがちなんです。

モモ

そうなんですか?どういう症状があるんですか?

リク

例えば、夜鳴きや突然吠えることが多くなったり、飼い主の声に反応しなくなったりするんじゃよ。

認知症・痴呆は、人間と似たような特徴のある症状がみられます。以下のような症状がみられたら、認知症・痴呆(ボケ)を疑いましょう。

  • 突然、意味もなく吠える(鳴く)
  • 単調な声で鳴く
  • とぼとぼ前進したり、旋回する
  • 食欲旺盛になった
  • 食べても太らない(お腹を壊さない)
  • 名前を呼んでも反応しない
  • 飼い主の呼びかけに無反応
  • バックステップや方向転換ができない
  • お漏らし、トイレの失敗
  • 昼夜逆転の生活
  • 狭いところが大好きになった

愛犬の年齢が高齢であり、このような症状がみられたら認知症・痴呆の可能性があります。

認知症・痴呆の改善・予防対策の方法

ハル

予防には日常的な脳の刺激が大切ですよ。

モモ

具体的にはどんなことをすればいいんですか?

リク

散歩のルートを変えたり、新しいおもちゃを使ったりするのがええんじゃ。

認知症や痴呆は基本的に脳の老化が原因で引き起こされます。
ですので、普段から脳が活性化する散歩や食事などをしてあげることによって改善・予防することができます。

散歩による改善方法

散歩で脳への刺激を与えるには、いつもと同じく決まった散歩コースではなく、別のルートを歩いてみましょう。
難しいようであれば、逆回りするだけでも大丈夫です。

新しい景色や、違う匂いに触れるだけでも犬にとって刺激となります。
また、散歩の途中で公園や水辺など運動ができるスポットがあるのであれば、そこで遊んであげましょう。

散歩する回数と時間を変えてみるのもお勧めです。
大抵の人は、毎日1日30分を2回くらい散歩をしてあげていると思います。

それを、1日15分×4回と回数を増やしてあげると、散歩ができる喜びを感じて脳の活性化につながります。

歩くことができなくなったわんちゃんの場合は、抱っこをしてあげたり、犬用のカートや台車でなるべく外に連れて行ってあげてください。

外の空気を吸ったり、周囲の景色を眺めるだけでもリフレッシュの効果やストレスの解消に繋がり、脳を活発化させる効果があります。

そして散歩で一番大切なのが太陽の光に当たることです。

人間もそうですが、犬も太陽の光を浴びて日光浴をしないと不健康になります。

特に老犬の夜鳴き対策には、太陽の光を浴びることで体内時計を調整できます。

もし痴呆症状である「夜鳴き」の症状に悩まされているのであれば、まずは太陽の光を浴びさせて、規則正しい生活リズムにしてあげましょう。

食事で認知症・痴呆(ボケ)を予防・改善

栄養バランスが整った食事も老犬の認知症・痴呆には有用です。認知症や・痴呆の予防には、

EPA(エイコサ・ペンタエン酸)

DHA(ドコサ・ヘキサエン酸)

といった不飽和脂肪酸が効果的です。
また、認知症・痴呆がある老犬は、血液中に含まれるEPA、DHAの濃度が低下していることが判明しています。

積極的にEPA、DHAが含まれるご飯を食べることによって、認知症の改善・予防に繋がるのです。

また、老化予防に必要な動物性たんぱく質をたくさん摂らせてあげることも大切です。

消化吸収の良い、良質のたんぱく質は、免疫力の向上や身体の機能を維持するために必要な栄養素です。

身体の健康を維持して老化予防をすることは認知症・痴呆の改善にもつながりますので、積極的に良質なたんぱく質を摂らせてあげてください。

認知症対策のための生活環境の工夫

ハル

愛犬の生活環境を整えることも重要です。

モモ

例えば、どんな工夫をすればいいんでしょうか?

リク

寝床を快適にして、移動しやすいようにカーペットを敷くのが良いのう。

愛犬の生活環境を工夫することで、認知症の進行を遅らせることができます。
以下のポイントに注意して、愛犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。

快適な寝床の提供

老犬にとって、快適な寝床は非常に重要です。柔らかくて温かいベッドを用意し、適切な温度管理を心がけましょう。
また、寝床の位置を固定し、安心できる場所に設置することも大切です。

安全な移動スペースの確保

認知症の進行に伴い、愛犬の歩行が不安定になることがあります。
滑りやすい床にはカーペットやマットを敷いて、転倒のリスクを減らしましょう。

また、段差にはスロープを設置して、愛犬が安全に移動できるように工夫してください。

知的刺激を与えるおもちゃの導入

脳を活性化させるために、知的刺激を与えるおもちゃを取り入れましょう。

パズル型のおもちゃや、嗅覚を使うおもちゃなど、愛犬が楽しみながら頭を使えるものを選ぶと良いです。

ストレスの軽減とリラックス法

高齢犬はストレスに敏感になりやすいので、リラックスできる環境を整えてあげることが大切です。
以下の方法で愛犬のストレスを軽減しましょう。

マッサージとスキンシップ

定期的に優しくマッサージをしてあげることで、愛犬のリラックス効果を高めることができます。

マッサージは血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果もあります。
また、スキンシップを通じて飼い主との絆を深めることもできます。

アロマセラピー

犬にもアロマセラピーが効果的です。ラベンダーやカモミールのエッセンシャルオイルを使用して、リラックスできる環境を作ってあげましょう。

ただし、エッセンシャルオイルは直接皮膚に塗布せず、ディフューザーなどで拡散させるようにしてください。

音楽療法

リラックス効果のある音楽を流すことも、高齢犬のストレス軽減に役立ちます。
クラシック音楽や穏やかな自然音のBGMを選んで、愛犬がリラックスできる環境を整えましょう。

認知症に対する早期介入と獣医師のサポート

ハル

早期に介入することで、症状の進行を遅らせることができます。

モモ

まずはどうしたらいいんですか?

リク

獣医師と定期的に相談し、適切な治療を受けるのが肝心じゃな。

認知症や痴呆の症状がみられた場合、早期の介入が重要です。
獣医師のサポートを受けながら、適切な治療やケアを行いましょう。

獣医師との定期的な相談

認知症や痴呆の症状が疑われる場合は、まず獣医師に相談しましょう。
定期的な健康チェックを受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。

獣医師から適切なアドバイスを受けながら、愛犬の健康管理を行ってください。

薬物療法の検討

獣医師が必要と判断した場合、薬物療法を行うこともあります。
認知症の症状を緩和する薬や、脳の機能をサポートするサプリメントなどが処方されることがあります。

獣医師の指示に従って、適切な投薬を行いましょう。

ケアプランの作成

愛犬の状態に応じて、獣医師と一緒にケアプランを作成しましょう。

日常のケアや食事、運動、ストレス軽減の方法などを具体的に計画し、愛犬が快適に過ごせるようにサポートします。

愛犬との充実した時間を過ごすために

ハル

愛犬とのコミュニケーションが大切です。

モモ

どうやってコミュニケーションを取るといいんですか?

リク

毎日のスキンシップや声かけを欠かさないようにするんじゃよ。

高齢犬との時間は非常に貴重です。認知症や痴呆の症状が出ても、愛犬との絆を深め、楽しい時間を過ごすことができます。

日々のコミュニケーション

愛犬と積極的にコミュニケーションをとりましょう。毎日のスキンシップや声かけを大切にし、愛犬が安心できる環境を作ってあげてください。

思い出作り

高齢犬との思い出をたくさん作りましょう。お散歩や遊び、旅行など、楽しいイベントを計画して、愛犬との充実した時間を過ごしましょう。

サポートグループへの参加

同じように高齢犬を飼っている飼い主同士で情報を共有することも大切です。サポートグループやSNSなどで交流し、他の飼い主からアドバイスをもらったり、励まし合ったりすることができます。

認知症予防のための栄養補助食品とサプリメント

ハル

栄養補助食品も効果的です。

モモ

どんな成分がいいんですか?

リク

EPAやDHAが含まれる魚油が良いのう。

高齢犬の認知症予防には、適切な栄養補助食品やサプリメントを取り入れることも効果的です。
以下に、特におすすめの成分とその効果について説明します。

オメガ3脂肪酸

EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の健康を維持するために重要なオメガ3脂肪酸です。

これらの成分は魚油やサーモンオイルに豊富に含まれています。認知症の予防や症状の緩和に役立つとされています。

抗酸化物質

抗酸化物質は、脳細胞をフリーラジカルから保護し、老化を遅らせる効果があります。

ビタミンEやビタミンC、セレンなどの抗酸化物質が含まれるサプリメントを摂取することで、脳の健康をサポートできます。

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、細胞のエネルギー産生を助ける補酵素で、抗酸化作用も持っています。
これにより、脳の機能を維持し、認知症の進行を遅らせることが期待できます。

フォスファチジルセリン

フォスファチジルセリンは、細胞膜の主要な構成成分であり、脳細胞の機能をサポートする役割があります。
この成分を含むサプリメントは、認知機能の維持に効果的です。

テーブル:認知症予防に効果的な栄養素とその食品源

栄養素効果含まれる食品
EPA/DHA脳の健康維持、認知症予防魚油、サーモン、イワシ
ビタミンE抗酸化作用、細胞保護ナッツ、種子、ほうれん草
ビタミンC抗酸化作用、免疫力向上柑橘類、ベリー、ブロッコリー
セレン抗酸化作用、免疫サポートブラジルナッツ、シーフード
コエンザイムQ10エネルギー産生、抗酸化作用牛肉、鶏肉、魚
フォスファチジルセリン脳細胞の機能維持大豆製品、白身魚

認知症対策に役立つトレーニング方法

ハル

トレーニングも重要な予防策です。

モモ

具体的には何をすればいいんでしょうか?

リク

知育トイを使ったり、簡単なコマンドを繰り返すと良いぞい。

高齢犬の認知症予防には、脳を活性化させるトレーニングが効果的です。
以下に、家庭で簡単に取り入れられるトレーニング方法を紹介します。

知育トイを活用したトレーニング

知育トイは、犬が頭を使って解決するおもちゃで、認知機能を高める効果があります。

例えば、フードを隠して探させるタイプのおもちゃや、パズルのように操作が必要なものが良いです。

定期的に知育トイを使った遊びを取り入れることで、愛犬の脳を活性化させることができます。

簡単なコマンドトレーニング

基本的なコマンドトレーニングを繰り返し行うことも、認知症予防に効果的です。

「おすわり」や「まて」、「ふせ」などの簡単な指示を毎日練習することで、愛犬の脳が刺激されます。

また、新しいトリックを教えることで、さらに脳を活性化させることができます。

匂い探しゲーム

犬の優れた嗅覚を活かした「匂い探しゲーム」は、楽しいだけでなく脳の刺激にもなります。

フードやおやつを隠し、愛犬に探させる遊びを取り入れましょう。

家の中や庭など、様々な場所でゲームを行うことで、常に新しい刺激を与えることができます。

ソーシャルインタラクション

他の犬や人との交流も、高齢犬にとって重要な認知刺激となります。

ドッグパークや犬友達とのプレイデートを計画し、愛犬が社会的な刺激を受ける機会を増やしましょう。

また、新しい場所へのお出かけも、認知症予防に役立ちます。

家族全員で取り組む認知症対策

ハル

家族全員で協力することが大切です。

モモ

どうやって協力すればいいんでしょう?

リク

役割分担をして、愛犬との時間をみんなで楽しむんじゃよ。

認知症予防は、家族全員で協力して取り組むことが大切です。
家族が一丸となって愛犬のケアを行うことで、より効果的な対策が可能になります。

家族での役割分担

家族全員が役割分担をして、愛犬のケアに取り組みましょう。

例えば、毎日の散歩やトレーニング、食事の準備などをそれぞれの担当者が責任を持って行うことで、継続的なケアが実現できます。

一緒に楽しむ時間を増やす

家族全員で愛犬との楽しい時間を共有することが、認知症予防にとって非常に重要です。

休日には家族みんなで愛犬と遊んだり、アウトドア活動に出かけたりすることで、愛犬に多くの刺激を与えることができます。

定期的な家族会議

愛犬の健康状態や行動の変化について、定期的に家族会議を開きましょう。

みんなで情報を共有し、適切な対策を考えることで、愛犬の健康を守るためのベストな方法を見つけることができます。

まとめ

高齢犬の認知症や痴呆の症状に対しては、早期のチェックと適切な予防・改善策が非常に重要です。

認知症や痴呆の予防・改善には、日常的なケアと家族全員の協力が不可欠なのです。

散歩や食事、トレーニング、生活環境の工夫など、日常のケアを通じて愛犬の脳を活性化させ、健康的な生活をサポートしましょう。

獣医師のアドバイスを受けながら、適切なケアプランを立てることも大切です。

必要に応じて栄養補助食品やサプリメントを取り入れることで、さらなる効果が期待できます。

飼い主さんが愛犬と積極的にコミュニケーションをとり、楽しい時間を共有することが、愛犬の認知症予防に繋がるのです。

若い頃から頭を使った運動や良質な食生活をしていた犬は、認知症や痴呆になりにくくなりますが、高齢になってからでも適切なケアを行うことで症状の改善が期待できます。

愛犬との毎日を大切にし、健やかで幸せな時間を過ごしてください。

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