今までしっかりとトイレシートの決まった場所でオシッコが出来ていた愛犬。しかし、最近ではお漏らしをしてしまうことが増えてきた。愛犬のオシッコが失敗続きだと心配になりますよね。
基本的に犬も高齢・老犬になってくると、足腰が弱ってしまいます。オシッコをするときに必要な筋力が衰えていることから、失敗してしまうのです。
では、おしっこの失敗を少なくするためには一体どうしたらいいのでしょうか。対策方法をご紹介していきます。
おしっこの失敗を減らす工夫
普段、愛犬を室内飼いされている方は、オシッコの躾けをされていたと思います。愛犬は、自分が昔から出来ていた躾け通りのオシッコの仕方ができずに落ち込んでしまいます。
また、何故失敗してしまうのか自分でも把握はできていません。そこで愛犬に自信を持ってもらうために、飼い主さんが室内で失敗しないように工夫してあげましょう。
具体的な工夫方法
- トイレの場所を変更する: お漏らしをしてしまう場合は、普段の寝床からトイレの場所(距離)を短くしてあげます。お漏らしは、トイレが間に合わなくて我慢ができなくなることでしてしまう現象だからです。
- 滑りにくいマットを使用する: トイレシートの下に防水タイプの滑りにくいマットを敷くことで、トイレ中に足を踏ん張りやすくしてあげましょう。
- お尻まわりの毛をカットする: お尻周りの毛をカットして清潔な状態を保つことで、トイレの失敗時のケアを簡単にすることができます。
- 段差をなくす: 高齢犬は筋力が低下しているため、段差をなくすことで移動を楽にしてあげることができます。普段過ごしている場所からトイレまでの移動をスムーズにしましょう。
トイレ環境の改善
愛犬のトイレ環境を整えることで、オシッコの失敗を減らすことができます。以下の方法を試してみてください。
- トイレシートの複数設置: トイレシートを複数の場所に設置することで、どこでもすぐにオシッコができるようにします。特に寝床の近くや、普段よく過ごす場所にトイレシートを置くと効果的です。
- 専用のトイレエリアを作る: トイレ専用のエリアを設け、そのエリアにだけトイレシートを敷くようにします。これにより、愛犬はそのエリアがトイレの場所だと認識しやすくなります。
- トイレシートの種類を見直す: トイレシートが滑りやすい場合は、滑りにくいタイプのシートに変更します。また、吸収力の高いシートを選ぶことで、オシッコの失敗が少なくなります。
高齢・老犬のオシッコのお手伝い
犬も歳をとると足腰が衰えてしまいます。そこで、飼い主さんがサポートするオシッコのさせ方をしてみてください。
オシッコの支え方
メスの場合は、お尻が地面に着くようにオスワリの姿勢をとらせます。飼い主さんはどちらかの手で愛犬のお腹を支え、もう片方の手で胸の辺りを支えてあげましょう。
オスの場合は、立った時の姿勢をとらせます。飼い主さんが愛犬のオシッコに手がかからない位置で体重を支えてあげましょう。
中~大型犬の場合
メスの場合は、太腿の付け根辺りに近い胴体の両側を飼い主さんが両手で支えてあげてください。オスの場合は、オシッコが飼い主さんの手にかからないように、後ろから支えます。
お尻の方から両手を入れて、左手は左後ろ足、右手は右後ろ脚の太腿に添えて広げてあげます。
さらにできること
- トイレトレーニングの再構築: 老犬向けのトイレトレーニングを再度行うことも有効です。室内トイレの設置場所を見直し、リードで誘導する方法などで新しい習慣をつけましょう。
- オムツの使用: 高齢犬のオシッコの失敗が多い場合、オムツの使用も検討してください。犬用のオムツだけでなく、人間用の赤ちゃん用オムツもカスタマイズして使用できます。
高齢犬のトイレ環境を整える
老犬がトイレの失敗を減らすためには、環境の改善が重要です。
環境の改善
- トイレの近くにラグやマットを敷く: トイレシートの周りにラグやマットを敷くことで、床が滑りにくくなり、トイレ中の安定感を高めます。特にフローリングの場合、滑りやすく足腰に負担がかかるため、ラグやマットを敷くことをお勧めします。
- トイレの位置を一貫させる: トイレの場所を頻繁に変えると、犬が混乱してしまうことがあります。トイレの場所を決めたら、なるべく一貫してその場所を使うようにしましょう。
寝床とトイレの関係
寝床とトイレの関係を見直すことも、トイレの失敗を減らすために重要です。
- 寝床の近くにトイレを設置する: 寝床からトイレまでの距離が短いと、トイレに間に合わないリスクが減ります。特に夜間は、寝床からトイレまでの距離が近いと安心です。
- 複数のトイレを設置する: 家の中に複数のトイレを設置することで、どこにいてもトイレにすぐ行ける環境を作ります。特に大きな家の場合、各部屋にトイレを設置することを考えてみてください。
高齢犬の健康管理をサポート
高齢犬の健康管理をサポートすることで、トイレの失敗を減らすことができます。
食事と水分管理
- 適切なフードの選択: 高齢犬に適したフードを選ぶことで、消化を助け、体調を整えることができます。高繊維質のフードや、関節サポート用のフードを検討しましょう。
- 水分摂取を促す: 老犬が十分な水分を摂取できるように、常に新鮮な水を提供し、水飲み場を複数設置することが効果的です。
定期的な運動
- 短時間の散歩: 無理のない範囲で短時間の散歩を行うことで、筋力を維持し、健康を保つことができます。
- 室内での軽い運動: おもちゃを使った遊びや簡単なトレーニングを通じて、室内でも運動不足を解消しましょう。
獣医師の助言を活用する
トイレの失敗が続く場合は、獣医師に相談することも大切です。
専門的な診断
- 尿路感染症のチェック: 尿路感染症は老犬でよく見られる問題です。獣医師に相談し、必要な検査を受けることで、早期に適切な治療を受けられます。
- ホルモンバランスの確認: 老犬ではホルモンバランスの乱れが原因で尿失禁が起こることがあります。ホルモン治療が必要な場合もあるので、獣医師に診断してもらいましょう。
- 関節や筋力の評価: 足腰の筋力低下や関節の問題が原因でトイレの失敗が起こることがあります。適切なサプリメントや治療法を提案してもらいましょう。
獣医師からのアドバイス
- 適切な薬の使用: 尿失禁を改善するための薬が処方されることがあります。獣医師と相談し、愛犬に最適な治療法を見つけましょう。
- 生活環境の改善: 獣医師は愛犬の生活環境を改善するための具体的なアドバイスを提供してくれます。トイレの配置やサポート方法など、個々の犬に合った対策を教えてもらいましょう。
まとめ
犬は老化現象を理解できないので、筋力による衰えからオシッコを失敗してしまう理由がわかりません。
そして落ち込んでしまいます。
ですので、飼い主さんがオシッコのときに手でサポートして上げたり、オシッコの場所を寝床の近くにするなど工夫をして失敗を減らしてあげてください。
飼い主さんの手でオシッコをサポートしてあげると、ワンちゃんは、排泄をやめてしまうことがあります。
ですが、ちゃんとオシッコができるまで根気よくサポートしてあげて慣れさせることが大切です。
特に最初はワンちゃんも手でサポートされていると、混乱してしまいます。
声かけなどをしてあげて、排泄のサインを覚えさせるのも一つの手です。
高齢犬のトイレの失敗は、筋力の低下や健康状態の変化が原因であることが多いです。
飼い主さんが適切な対策を講じることで、愛犬の生活の質を向上させることができます。
オシッコの失敗を減らすためのポイント:
- トイレの場所を工夫する: 寝床の近くにトイレを設置し、移動を楽にする。
- 滑りにくいマットを使用する: 足腰の安定をサポート。
- トイレシートを複数設置: どこでもすぐにオシッコができる環境を整える。
- オムツの使用: 必要に応じてオムツを使い、快適さを保つ。
- 獣医師の助言を活用: 健康チェックや適切な治療法を受ける。
愛犬のために根気強くサポートを続けることが大切です。適切なケアとサポートで、愛犬の生活の質を高め、トイレの失敗を減らしていきましょう。