何を言っても愛犬がうんともすんとも言ってくれない。
しつけはちゃんとしてきたのに、言うことを聞かなくなってしまった・・。
このような状態でお困りではないでしょうか。
犬が歳をとって高齢・老犬になると、さまざまな理由から制御しきれなくなってしまいます。
主な理由は老化現象にあります。
人間でも歳をとって老人になると頑固になります。素直に人のいうことを聞いてくれなくなってしまうことがあると思います。
犬も同様に歳をとってくると頑固になってしまうことがあります。性格が頑固になってしまう原因が老化現象なのです。
ここでは、なぜわんちゃんの性格が頑固になって制御不能になるのか。そして、改善方法を考えていきます。
老犬の制御不能(言うことを聞かない)理由
おすわりができない原因は、聴覚や体の衰えが大きいですね。
そうなんですね!おすわりができないときは、どうしたらいいですか?
うむ、手でおすわりを促すと良いかもしれんのう。
今まで「おすわり」と言ったら、すぐに座ってくれたのに、今では、1、2度言ったくらいではお座りしてくれない。
基本的なしつけである「オスワリ」が制御不能である場合は、結構重傷かもしれません。
高齢・老犬になっても、おすわりのしつけは覚えているものです。
おすわりが制御不能になる理由は2つあります。
- 老化による聴覚の衰え
犬は耳がかなり良いですが、老化によって衰えてしまうと、耳が遠くなってしまいます。
飼い主さんの声が小さかったり、聞き取りにくい状態だと何を言っているかわからないことがあります。
普段おすわりさせているときに、手でおすわりを促してアクションを掛け声とともにしてあげると、改善することがあります。
- 体が思うように動かずに反応できない
老化により、足腰の筋肉や関節の衰えからおすわりするのが辛い可能性があります。
若い頃は綺麗なおすわりができていたのに、老犬になると脚が崩れていたり、変な座り方になっていることがあります。
老犬はおすわりをしたいけど、辛かったり、痛みなどがあってできないのです。
動物性たんぱく質の多い食餌を摂らせてあげたり、関節予防のサプリメントを与えてあげてください。
そして、飼い主さんが愛犬の筋肉をほぐしてあげたり、脚を優しくマッサージしてあげて、ケアしてあげることが大切です。
理由 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
老化による聴覚の衰え | 声が聞き取りにくくなり、指示が伝わりにくくなる | 手で指示を補い、声とアクションを組み合わせる |
体の衰え | 筋肉や関節の衰えで動きにくくなり、指示に反応できなくなる | 筋肉をほぐすマッサージや関節サプリメントを提供 |
食欲の低下 | 食欲が落ち、エネルギー不足で活動量が減少 | 獣医師に相談して適切な食事管理を行う |
睡眠時間の増加 | 睡眠時間が増え、日中の活動が減少 | 日中に適度な運動や遊びを取り入れる |
トイレの失敗 | 体の衰えでトイレの失敗が増える | トイレの場所を変えたり、サポートグッズを使用する |
不安やストレスを感じる | 視力や聴力の低下、環境の変化から不安やストレスが増える | 安心できる環境を整え、優しい声かけとスキンシップを大切にする |
老犬の行動に注意すべきサイン
老犬のサインに注意することで早期に対策できますよ。
どんなサインに注意したらいいですか?
食欲の低下や活動量の減少などじゃな。
老犬が制御不能になる前に、以下のサインに注意することで早期に対策を講じることができます。
- 食欲の低下
- 睡眠時間の増加
- 活動量の減少
- お散歩への興味の減少
- トイレの失敗
これらのサインが見られる場合は、獣医師に相談して健康チェックを行いましょう。
愛犬が遊んでくれない
老犬が遊ばなくなるのは、体の機能が衰えるからです。
どうやって遊びに誘ったらいいですか?
適度な遊びや運動が良いのじゃ。脳への刺激も大事じゃな。
老犬になると性格の変化から、無気力になってしまうことがあります。
これは、老化現象により体の機能が衰えてしまい、動きたくないという気持ちがあるからです。
特に耳や目の機能が衰えてしまうと、犬は常に防音装置の中にいるような気持ちになります。
飼い主さんが遊びたくても、愛犬は意欲が無くなり、言うことを聞いてくれなくなるのです。
老化現象による五感の衰えを改善するためにも、飼い主さんが積極的に愛犬にかまってあげてください。
犬は意欲が低下してやる気がないと見えてしまいがちですが、諦めてはいけません。
人間も老後にボケ防止トレーニングのために、脳に刺激を与えたり、運動をして、改善しています。
犬も同じで、愛犬の負担にならないように適度な遊びや運動をして脳への刺激を与えてあげてください。
老犬の気持ちを理解するために
老犬の心の変化も理解してあげることが大切です。
心の変化って、どんなものがありますか?
不安やストレスを感じることが多いんじゃよ。
愛犬が老犬になると、行動や反応に変化が見られることがあります。
老化による身体の変化だけでなく、心の変化も理解してあげることが大切です。
ここでは、老犬の気持ちに焦点を当て、その心の声に耳を傾ける方法について考えていきます。
老犬が感じる不安とストレス
老犬になると、環境の変化や身体の不調からくる不安やストレスを感じることがあります。
視力や聴力の低下、関節の痛みなど、身体の機能が衰えることで、日常生活に不安を感じることが多くなります。
対策:
- 安心できる環境づくり:老犬が落ち着ける場所を提供し、日常生活のルーチンを守ることで、安心感を与えます。
- 優しい声かけとスキンシップ:穏やかな声で話しかけ、触れ合うことで安心感を与えましょう。
- ストレスの原因を減らす:新しい環境や大きな変化を避け、ストレスの少ない生活を心がけます。
老犬の孤独感と対策
高齢になると、体力が衰え、他の犬や人と遊ぶ機会が減ることがあります
。このため、孤独を感じやすくなります。
対策:
- 一緒に過ごす時間を増やす:できるだけ愛犬と一緒に過ごす時間を増やし、孤独を感じさせないようにしましょう。
- コミュニケーションを大切に:短い時間でも良いので、毎日愛犬とコミュニケーションを取り、愛情を伝えます。
- 新しい遊びや活動を取り入れる:年齢に応じた優しい遊びや活動を見つけ、一緒に楽しむことで孤独感を和らげます。
老犬の感情の波とその対処法
老犬の感情の波に応じた対応が重要です。
どうやって感情の変化に気づいたらいいですか?
日々の観察が大切じゃな。
老犬は時折、感情の波を感じることがあります。
これには、喜びや興奮、悲しみや不安などが含まれます。これらの感情を理解し、適切に対処することが重要です。
対策:
- 日々の観察:愛犬の行動や表情を注意深く観察し、感情の変化に気づくようにしましょう。
- 感情に応じた対応:喜んでいるときには一緒に喜び、不安を感じているときには安心させる行動をとります。
- プロの助けを借りる:必要に応じて獣医師や動物行動学の専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることも大切です。
老犬が感じる愛と安心感
老犬は、飼い主の愛情を強く感じ、安心感を得ることで心穏やかに過ごすことができます。
毎日のスキンシップや優しい声かけは、老犬にとって何よりも大きな支えとなります。
対策:
- 日常的なスキンシップ:毎日の撫でたり抱きしめたりするスキンシップを大切にし、愛犬に安心感を与えます。
- ポジティブな時間を過ごす:一緒に楽しい時間を過ごし、ポジティブな思い出を作ることで、愛犬も幸せを感じます。
- 穏やかな環境を提供する:静かで安心できる環境を提供し、老犬がリラックスできるよう心がけます。
まとめ
老犬が制御不能になるのは老化現象によるものです。
飼い主さんが積極的に関わることが大切ですね。
うむ、今までの感謝の気持ちを込めて触れ合ってあげるのが良いのう。
愛犬が制御不能に陥る理由は、老化現象による身体や脳の衰えが一番の理由です。
飼い主さんが積極的に愛犬をかまってあげて、元気を取り戻してあげてください。
高齢・老犬になると体の調子の悪さから性格が尖ってしまい、制御不能になることもあります。
犬は老化現象を認知することがなく、なぜ昔のように動けないのか不安な気持ちでいっぱいになります。
そのようなときは、飼い主さんが安心をさせてあげましょう。
積極的にスキンシップをとることで不安を取り除いてあげます。
今まで楽しい愛犬との生活を送らせて頂いた感謝の気持ちも込めて、「恩返し」のつもりで触れ合ってみてあげてください。