
【柴犬の留守番対策】うちの子もそうでした…共働き夫婦の不安と向き合う毎日。
「うちの子、寂しがってないかな…」「仕事中もずっと気になってしまうんです」
そんなふうに、仕事と愛犬の両立に悩む飼い主さん、多いのではないでしょうか?
私自身も、柴犬の男の子を飼い始めたばかりの頃、共働きで家を空ける時間が長く、「本当にこれで大丈夫なのかな?」と何度も自問自答しました。
ドアを閉めたあとの静けさ、窓からじっと見送るあの目。後ろ髪をひかれるような気持ち、今でもはっきり覚えています。
特に柴犬は**「自立心がある」と言われながらも、実は家族への愛情が深い犬種**です。姿が見えないだけで不安になったり、急に鳴き出したり、お気に入りのぬいぐるみを噛んでいたり…。
「ちゃんとひとりで過ごせてるのかな?」と、仕事中も頭の片隅でずっと心配してしまうんですよね。
あなたも同じようなことで悩んでいませんか?
この記事では、共働き家庭でも柴犬が安心してお留守番できる工夫を5つ、実体験をまじえてご紹介していきます。
「もっと早く知りたかった…!」と思ったアイデアもあるかもしれません。少しでもあなたと柴犬ちゃんの日常が、安心で心地よいものになりますように。
【柴犬が留守番で不安になる理由】なぜ寂しさや問題行動が起きるの?
「柴犬は比較的お留守番が得意」と言われることもありますが、それはあくまで“慣れた場合”のお話です。
特に子犬〜若犬期の柴ちゃんや、元々不安が強めの子にとって、ひとりで長時間過ごすことは心身にストレスをかける場合があります。
うちの子も最初の頃は、留守番中に遠吠えをしたり、クッションを掘ってボロボロにしたり…ちょっとしたいたずらが続いて、「寂しいよ」「戻ってきてよ」のサインを必死に送っていたんだと思います。
では、なぜこうした行動が起きてしまうのでしょうか?
原因は大きく分けて、以下のような点が考えられます。
主な原因 | 内容 |
---|---|
分離不安 | 飼い主と離れることに強いストレスを感じるタイプ。吠え・破壊行動・粗相などが見られることも。 |
退屈 | 環境に刺激が少ないと、やることがなくてストレスをためやすい。柴犬は好奇心旺盛なので要注意。 |
音や気配への過敏さ | 郵便の音、工事音、外の足音などに敏感に反応してしまうタイプ。警戒吠えにつながることも。 |
時間の感覚 | 犬は「どのくらいの時間が経ったか」がわかりにくいため、数時間でも「ずっとひとりぼっち」と感じてしまうことも。 |
思い当たる節はありますか?
また、柴犬という犬種特性として「警戒心が強く、縄張り意識がはっきりしている」ことも忘れてはいけません。
これは素晴らしい一面でもあるのですが、その分、周囲の音や動きに敏感に反応しやすいため、お留守番中に不安や興奮が高まってしまうことも。
「静かな環境で落ち着いて過ごせばいいのでは?」と思いがちですが、柴犬にとっては、逆に“静かすぎる”ことが不安を助長する場合もあるんです。
このあたり、意外と見落としがちですよね。
でも、大丈夫です。少しの工夫で、柴犬が「お留守番=安心できる時間」と感じられるようにすることは、十分に可能です。
次の章では、実際に我が家で効果があった5つの工夫を、体験談とともにご紹介しますね。
【共働き家庭の柴犬留守番対策】実際に効果があった安心の工夫5選
私たち夫婦も、共働きで朝から夕方まで家を空ける日々。最初は「本当にお留守番できるのかな…」と心配の連続でした。でも、いろいろと試行錯誤する中で、柴犬が安心して留守番できる5つの方法にたどり着きました。
「もし同じ方法を試すとしたら…?」という気持ちで、ぜひ読み進めてくださいね。
① 朝のお散歩&コミュニケーションで“満たされた状態”に
留守番前の30分が、1日の快適さを左右すると言っても過言ではありません。
うちでは、出勤前の朝に必ず15〜30分のお散歩を取り入れています。お気に入りの道を歩き、匂いを嗅ぎ、人や犬とすれ違う刺激を受けることで、柴犬の気持ちがぐっと落ち着くんです。
そして帰宅時間の直前にだけ愛情を注ぐのではなく、朝こそたっぷり「大好きだよ」の時間を持つようにしています。
「寂しい」よりも「満たされた」気持ちの方が、お留守番中の不安をぐんと和らげてくれますよ。
② お気に入りの“留守番アイテム”を使う
うちの柴ちゃんが特に落ち着いたのが、留守番専用のおもちゃやぬいぐるみです。
ただの遊び道具ではなく、ポイントは「安心を感じるニオイや手触りがあること」。私たちの匂いがついた古いタオルを結んだものを、よく抱えて寝ていました。
また、知育トイ系の中におやつを仕込んでおくと、「留守番=楽しい時間」と感じてもらいやすくなります。
もちろん、誤飲の心配がないアイテムを選ぶことが大前提です。
③ 音の環境を整える(テレビやラジオの活用)
完全な静寂よりも、ほんの少し生活音があった方が落ち着く子もいます。
うちは、NHKのラジオやクラシック音楽を流してから外出しています。特に効果を感じたのは「人の声」。ニュース番組の穏やかな語り口が、誰かがそばにいるような安心感を与えてくれるみたいです。
「帰ってきたら吠えなくなった」「イタズラが減った」というのは、この工夫を始めてから感じた明らかな変化でした。
④ 防犯カメラで愛犬の様子をチェック
ちょっとした投資にはなりますが、留守番中の様子を見守れるカメラを設置したことで、私たちの不安がかなり減りました。
音声機能つきのものだと、必要なときに声をかけてあげることもできて、これがまた柴犬には意外と効果的でした。
ただし、常に声をかけるのではなく、「必要なときにだけ使う」というメリハリが大事です。かまいすぎると、逆にソワソワしてしまう子もいるので…。
⑤ 帰宅後は“いつも通り”を心がける
これは少し意外かもしれませんが、帰宅時に大げさに騒がないことも大事です。
以前は「いい子にしてたね〜!」とハグ&ナデナデをしていたのですが、これが逆に「留守番=試練」「帰宅=ご褒美」になっていたようで、分離不安の傾向が強まりました。
今は、帰宅しても最初の10分ほどは静かに過ごし、そのあとにゆったりスキンシップを取るようにしています。
これだけで、お留守番の前後に起きていたそわそわ行動が、かなり落ち着きましたよ。
【食事とメンタルはつながっている】柴犬のお留守番に役立つ栄養と食事の工夫
「ごはんって、そんなに関係あるの?」とよく聞かれますが、実はかなり大きな影響があるんです。
特に柴犬のように警戒心が強く、ストレスに敏感な子は、栄養バランスのちょっとした乱れが「落ち着きのなさ」や「吠えやすさ」につながることもあります。
うちの柴ちゃんも、以前は夕方に帰宅すると興奮して飛び跳ねたり、興奮のあまりごはんも食べ残してしまったり…。
そこで食事の見直しをしてみたところ、徐々にお留守番後の様子が落ち着き始めたんです。
💡こんなふうに工夫しました(我が家の実践例)
工夫ポイント | 内容 | 効果 |
---|---|---|
朝食を「腹八分」に | 朝からしっかり食べると、消化にエネルギーが取られやすく、眠くなることも。軽めにしておくと、体もラクに。 | お腹が重くなく、自然と昼寝モードに入りやすくなった |
夜ごはんの時間を固定 | 「帰宅=ごはん!」だと、帰ってくるまでずっとソワソワしやすくなる。食事タイムをルーティン化。 | 帰宅後の興奮がかなり減り、落ち着いて出迎えてくれるように |
おやつの活用 | 留守番前にカミカミ系のおやつを与えることで、気を紛らわせる+口の運動でリラックス。 | 静かに過ごす習慣がつき、「吠え待ち」が減った |
消化に良いタンパク質を意識 | 重すぎる脂質や添加物が多いものより、消化しやすい素材を意識したフード選びを。 | 便の調子も安定し、体調全体が整ってきた |
やっぱり、食べるもので体って変わりますよね。
もちろん、いきなりガラッと変える必要はありません。
「朝の量を少しだけ見直してみようかな」「留守番前のおやつを変えてみようかな」など、できる範囲からでも大丈夫です。
愛犬の様子をよく観察しながら、その子に合ったペースで調整していってくださいね。
あなたの柴ちゃんは、どんなごはんが好きですか?
【柴犬の留守番を安心に】焦らず、できることから少しずつ
柴犬との暮らしは、本当に愛おしくて、楽しくて、でもちょっと心配もつきものですよね。
特に共働き家庭では、「留守番させていること自体が申し訳ない」と感じてしまう方も多いと思います。
でも、今回ご紹介したように、ちょっとした工夫や習慣の見直しで、柴犬が安心してお留守番できる環境はちゃんと作れます。
🐾今日ご紹介した5つの工夫をおさらい
- 朝のお散歩とたっぷりのスキンシップ
- 安心できるおもちゃやぬいぐるみ
- テレビやラジオなど、生活音の演出
- 見守りカメラの設置で安心感UP
- 帰宅時は“自然体”で落ち着いた対応を
そして忘れてはいけないのが、栄養やごはんの影響も意外と大きいということ。
お腹の中が穏やかだと、心も落ち着きやすくなります。人間も一緒ですよね。
すぐに完璧にする必要はありません。
「焦らず、できることから少しずつ」で大丈夫です。
もし今、あなたの柴ちゃんが少しずつでも安心してお留守番できるようになってきたら、ぜひ自分をほめてあげてくださいね。
あなたが一生懸命に愛情を注いでいるからこそ、きっとその子の中に“安心の種”が育っているはずです。
わたしも今でも毎朝、玄関先で「いい子にしててね」と声をかけて出かけます。
そして帰ってきたとき、静かにシッポを振って出迎えてくれるその姿に、何度も救われてきました。
愛犬との毎日が、もっと安心で、もっと幸せでありますように。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。