
【うちの子も拗ねてました】犬のふてくされ行動に戸惑うあなたへ
「はぁ〜またすねちゃった……」
そんなふうに、わが子のような愛犬がプイッと顔を背けて、ソファの隅っこでふて寝する姿を見たことはありませんか?
実は、うちの子(トイプードル・メス)も、まさに“すね犬”でした。
私が帰宅しても目を合わせてくれなかったり、
急におもちゃで遊ばなくなったり、
「トイレもちゃんとできてたのに、なんで急にここで…?」なんて粗相をしたり。
最初のころは、正直かなり困惑しました。
「なんで急にこんな態度なの?」「嫌われた?」って、ちょっと傷ついたこともあります。
でも、少しずつ“犬が拗ねる理由”がわかってきたんです。
犬だって、自分の気持ちをなんとか伝えようとしているだけ。
人間と同じで、寂しかったり、がっかりしたり、甘えたいのに我慢してたり。
そんな時、あのふてくされたような行動が出るんですね。
あなたも、愛犬のそんな「拗ねたサイン」に戸惑ったことはありませんか?
大丈夫です。
この記事では、「犬が拗ねる」理由と対処法、そして私たちにできる優しい対応について、
自分の経験もまじえながら、わかりやすくお話ししていきますね。
【犬が拗ねる理由とは?】行動の裏にある犬の繊細な気持ち
「なんでこの子、いきなり無視するの…?」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
犬の「拗ねたような行動」には、ちゃんと理由があります。
まずは、よくある“すね行動”の例を挙げてみましょう。
🐾よくある犬の“すね行動”チェックリスト
拗ねている時の行動 | 考えられる気持ちや理由 |
---|---|
プイッと顔を背ける | 「ちょっとムッとしてるの」 |
遠くのほうで寝る | 「そばにいたいけど、今は怒ってるから!」 |
おもちゃに八つ当たり | 「気を紛らわせてるの」 |
飼い主を無視する | 「なんで私の気持ちわかってくれないの?」 |
トイレの失敗 | 「構ってほしいよ、わかってよ」 |
思い当たる節はありますか?
こうして見ると、犬ってとても繊細で、気持ちが豊かだってことがよくわかりますよね。
では、なぜこうした行動が出るのでしょうか?
背景には、大きく分けて次の3つの要因があります。
① 寂しさ・構ってほしいサイン
「今日はあまり遊んでくれなかったな…」
「いつもは抱っこしてくれるのに…」
そんな小さな不満や寂しさが積み重なると、犬は“拗ねる”という方法で気持ちを伝えようとします。
特にトイプードルやチワワなど、人との結びつきが強い犬種は、ちょっとした変化にも敏感です。
たとえば、スマホをずっと見ていたり、他の人と話し込んでいたりすると、
「私のこと、見てくれてない…」とすねてしまうことも。
② 叱られたショックや誤解
しつけのつもりで叱ったのに、そのあとプイッと無視されたことはありませんか?
犬は「自分がなぜ怒られたのか」をすぐには理解できません。
特にタイミングがずれると、「怖かった」「悲しかった」という感情だけが残り、
結果的に拗ねたような態度になるのです。
たとえば、「粗相をして5分後に叱る」などのケースでは、
犬は「なんか怒られて悲しい」という印象だけを受け取り、
「もう近づかないでおこう…」と距離を取るようになることもあります。
③ 飼い主の感情を敏感に感じ取っている
犬は、飼い主の声のトーンや表情、動きの微妙な違いにとても敏感です。
あなたが落ち込んでいたり、イライラしていたりすると、
「今は甘えちゃダメなのかな」と感じて、自ら引いてしまうこともあります。
うちの子も、私が忙しい時はなんとなく距離を取っていることがありました。
でも、そのあとの行動はまさに“すねた子ども”そのもので、
ぬいぐるみに八つ当たりしたり、わざと視線を外したりしていました。
犬は言葉で気持ちを伝えられない分、
“行動”でサインを出しているんですね。
「どうしてこんな態度なんだろう?」と思った時、
その奥にある感情をそっとのぞいてみると、
犬の心の声が聞こえてくるかもしれません。
【すね犬への対応方法】わが家で実践したやさしい接し方
拗ねた愛犬を前に、
「どう接すればいいの?」
「機嫌をとるべき?それとも放っておいた方がいい?」
と悩んだことはありませんか?
うちのトイプードル(3歳・女の子)も、とにかく感情が豊かで、拗ねるのがとても上手。
最初のころは、こちらがあたふたして逆にこじれてしまうこともありました。
でもいろいろ試していくうちに、「こうすれば落ち着いてくれるんだな」というポイントが見えてきたんです。
ここでは、私が実際に効果を感じた“すね犬”への対処法を、具体的にご紹介します。
🧡対処法①:まずは気持ちを落ち着けて“見守る”
拗ねた態度をとっている時、つい「どうしたの?」「怒ってるの?」と話しかけたくなりますよね。
でも、すねている最中は過剰に反応しすぎないことが大切です。
人間でも、「今はそっとしておいてほしい」って瞬間、ありますよね。
犬も同じで、構いすぎると逆に「しつこい!」と距離を取ってしまうことがあります。
私の場合、すねモードに入った時はまず、
- 声をかけずに少し距離をとる
- チラッと様子を見ながら、こちらは穏やかに過ごす
- 落ち着いてくるのを“待つ”
このように、感情を受け止める“静かな時間”をあえて作るようにしています。
🧡対処法②:目を見てやさしく話しかける
少し時間をおいて、表情や動きが和らいできたら、
今度はやさしいトーンで話しかけることが大切です。
「待たせちゃってごめんね」
「今日はちょっとバタバタしちゃったね」
「えらかったね、がんばったね」
こんなふうに、まるで子どもに語りかけるような優しい言葉をかけると、
すねていた表情がふっと緩んで、目を合わせてくれることが多いです。
言葉の意味を完璧に理解していなくても、
声のトーンや表情から“愛情”を感じ取っているんですね。
🧡対処法③:スキンシップで信頼を取り戻す
話しかけるだけでなく、やさしく撫でる、そっと抱きしめるといったスキンシップも効果的です。
ポイントは「無理に近づく」のではなく、犬から近づいてきた時にやさしく応えること。
うちの子も、プイッと顔を背けていたくせに、
こちらが優しく話しかけたり座って待っていたりすると、
いつの間にかトコトコ歩いてきて膝に頭を乗せてきたりします。
「もう怒ってないの?」
「なでてもいいの?」
そんなふうに犬なりに探ってきてくれるんですね。
その時は思いっきり、やさしく包み込んであげてください。
🧡対処法④:拗ねる前のサインを見逃さない
そもそも、すね行動がエスカレートする前に気づくことができれば、
犬も無理にふてくされたりする必要がなくなります。
うちの子の場合は、
- よくあくびをする
- わざと視線を外す
- トボトボと別の部屋に行く
といった小さなサインを出していました。
最初は気づけなかったけれど、「あ、これはすねる前兆かも」と思えるようになってからは、
その時点で声をかけたり、少しスキンシップを取ったりすることで、拗ねる回数自体が減ってきました。
「もし同じ方法を試すとしたら…?」
まずは“そっと見守る”ことから始めてみてください。
焦らず、相手のタイミングを待ってあげることで、
犬との信頼関係はグッと深まります。
【ごはんで気分も変わる】犬の拗ねぐせと食事の意外な関係
「なんだか最近、よくすねるなぁ…」
そんなふうに感じる時、もしかしたら食事の影響があるかもしれません。
実は、私も最初は気づかなかったのですが、
うちの子がよく拗ねていた時期と、食べムラや栄養バランスが乱れていた時期が重なっていたんです。
「拗ねる=心の問題」だと思いがちですが、
実は身体のコンディションが気分や行動に出ていることもあるんですよ。
🥦犬の気分と栄養のつながり
犬も人間と同じように、
栄養が偏ったり、お腹の調子が悪かったりすると、
イライラしやすくなったり、不安定になったりすることがあります。
特に気をつけたいのは、以下のような栄養バランスです。
栄養素 | 不足した時に起こりやすいこと |
---|---|
タンパク質 | 元気がなくなる、集中力が落ちる |
ビタミンB群 | 神経の働きが不安定になりやすい |
オメガ3脂肪酸 | 被毛のパサつきだけでなく、落ち着きのなさ |
食物繊維 | 腸内環境の乱れから、イライラや落ち着きのなさ |
もちろん、犬によって必要な量やバランスは違いますが、
気分の安定には“お腹の健康”や“脳の栄養”も関わっていると実感しました。
🥣うちで実践している食事の工夫
うちの子の場合、以下のような食事の見直しで、
「すねる頻度」や「情緒の波」がかなり落ち着いたように感じます。
- 腸に優しい食材をプラス
→ 少量の発酵食品(犬用)や食物繊維を取り入れて、お腹の調子を整える - 食事のリズムを一定に
→ なるべく毎日同じ時間にごはんを用意して、生活リズムを安定させる - かまって食べにならない工夫
→ ずっと見ていないと食べない…という癖があったので、あえて“見守る距離”をとることで自立を促す - ごほうびのバランスを見直す
→ おやつがごほうびになりすぎると「もらえない=すねる」のパターンが生まれるので注意
「やっぱり、食べるもので体って変わりますよね」
それは犬も同じだと、日々感じています。
すねぐせが強いと感じる子ほど、内側から整えてあげることがとても大切なんです。
あなたの愛犬は、今どんなごはんを食べていますか?
一度見直してみると、拗ねぐせ改善のヒントが隠れているかもしれません。
【犬が拗ねるのは愛情の裏返し】焦らず、できることから少しずつ
「またすねちゃった…」
そんな時、つい「面倒だな」と思ってしまうこともありますよね。
でも、犬が拗ねるのは飼い主さんとの絆があるからこそ。
それだけあなたに愛されていることを知っていて、もっと気持ちをわかってほしいと思っているんです。
私も最初は悩みました。
無視されたように感じて傷ついたり、どう接すればいいかわからなくなったり…。
でも、少しずつ犬の気持ちに寄り添うように心がけたことで、
あの“拗ね行動”も、今では「素直になれない甘えん坊サイン」だと思えるようになりました。
拗ねた時の対応に正解はありません。
けれど、「どうしたの?」と心を寄せるその気持ちが、
きっと愛犬にとって最高の安心につながります。
今日からできる小さな一歩を
- 少し離れて見守ること
- やさしい声で名前を呼ぶこと
- ごはんや生活リズムを整えてあげること
どれも特別な道具や知識はいりません。
大切なのは、“気づいてあげる心”です。
焦らず、できることから少しずつ。
あなたのそのやさしさは、きっと伝わりますよ。
心が通じ合う日が、今よりもっと増えますように。
👉 なお、すべての犬に共通するわけではありません。個体差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で試してくださいね。